「アート」と「デザイン」の歴史。千利休もデザイナーとしてのすごさ

昨日、ビジネス教養を学んでいたのですが、そのテーマが「アートとデザイン」。

過去の歴史から、「アートとデザイン」を学びました。

私は、「アートとデザイン」には疎くて、美術館の楽しみ方も良くわからない。

日本は、アートやデザインの楽しみ方を教えてもらう機会が無いですが、海外では校外学習で美術館に皆で行ってディスカッションすることも多いとか。もっと、日本でもアートやデザインの楽しみ方が分かるといいな、と思いました。

アートが大衆のものへ

アートの歴史をたどると、14-16世紀のルネサンスに大きな変化がある。

それまでは神や王様といった宗教にまつわる絵画しか描かれなかった時代。

ルネサンス(再生)の時代には、人間性の自由や解放。それぞれの個性を解き放つという流れがでできたので、宗教以外の人間の内面や感情をアートにする動きが出てきたそうです。

私でも知っている「モナリザ」もその1つ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》1503-1506年ころ。Wikipediaより。
レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》1503-1506年ころ。Wikipediaより。

「世界で最も有名で、多くの人に鑑賞され、書かれ、歌にされ、パロディ化された」絵。

この絵のすごい所は、誰がモデルか分からない所。

それまで神や王様しか描かれなかった時代に、普通の人がモデルとなり、人間の内面や感情を描いたことが、すごいことだったとのこと。

アートが大衆のものになっていく時代があったからこそ、今自由に表現できる時代になっている。

フェルメールの 『真珠の耳飾りの少女』 Wikipediaより

フェルメールの作品も、普通の人を描いていて、青いターバンといったファッションの要素もあるのが、この時代には画期的だったそうです。

あとは、有名な「民衆を導く自由の女神」

画家ドラクロワによって描かれた絵。1830年に起きたフランス7月革命を主題としている。

Eugène Delacroix - La liberté guidant le peuple.jpg
WikiPediaより                

人々の心を揺さぶり、導く絵として、波紋を広げた。

1831年5月のサロン展に出品され、フランス政府は革命を記念するためとしてこの作品を3,000フランで買い上げたが、翌1832年六月暴動以降、あまりにも政治的で扇動的であるという理由から、1848年革命までの16年間は恒常的な展示は行われなかったという。1874年から今日に至るまで、ルーヴル美術館に収蔵されている。

Wikipediaより

アートの話で興味深いのが、日本は「余白」を大切にしていること。

このような浮世絵では、余白が多い。

これは、海外の国のアートでは無かったもの。


菱川師宣が描いた絵。
Wikipediaより

海外のキリスト教的社会は、神が作った世界でムダが無い。

一方、仏教的な社会では、「空」であることを大切にしている。

この違いがアートにも表れている。

デザインは、産業革命から

一方デザインは、19世紀の産業革命から出てきた。

大きな影響を与えたのがモダンデザインの父とされるウィリアム・モリス。

ウィリアム・モリス
Wikipediaより  

産業革命では、機械化が進み、職人の仕事が奪われた。

そこから、モリスさんのモダンデザインが生まれた。

ヴィクトリア朝のイギリスでは産業革命の成果により工場で大量生産された商品があふれるようになった。反面、かつての職人はプロレタリアートになり、労働の喜びや手仕事の美しさも失われてしまった。

モリスは中世に憧れて、モリス商会(Morris & Co.)を設立し、インテリア製品や美しい書籍を作り出した(植物の模様の壁紙やステンドグラスが有名)。生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想とその実践(アーツ・アンド・クラフツ運動)は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれる。

Wikipediaより

デザインの話で興味深いのが、日本の「千利休」。

「わびさび」で有名ですが、色んなデザインがあったというのを知りました。

たとえば、茶の間の入口の設計。

「にじり口」と呼ばれている。

茶室の間取りを詳しく解説! 入り口が狭い理由とは?
和楽」の記事から引用

このにじり口を茶室に取り入れたのが、千利休。

千利休が生きた戦国時代は、主従関係が強い時代でしたが、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すために入り口を低くしました。どんなに身分が高い人でも、刀を外し頭を下げなくては茶室に入ることができません。

和楽」の記事から引用

「すべての人が平等」になるようにデザインされている、

というのに感激しました。

千利休も好んだ4畳1間の茶室は、なんでこんなに狭いのかにも理由がありました。

茶室の間取りを詳しく解説! 入り口が狭い理由とは?
「和楽」の記事から引用

大きな理由としては、亭主とお客さんの親密な関係をつくるため。千利休の時代は、武士たちが密談のためにお茶の場を利用することもありました。コンパクトな茶室だと、ひそひそと話すことができ、かつ安心感もありますよね。

争いが絶えなかった戦国の時代、茶室はほっと安心できる武士たちの心の拠り所でもあったのかもしれません。

和楽」の記事から引用

これ以外にも、茶室の天井の高さを変えている。

これはお客さんの天井が高くなるように設計して、敬意を払っているとか。

他にも、 お茶室には入り口が2つあり、お客さん専用と、亭主専用の出入り口を、裏口などでばったり会うことがないように、分けられている。

色んなデザインが事細かにされていると初めて知りました。

「アート」と「デザイン」の違い

よく言われることですが、「アート」と「デザイン」のざっくりとした違い。

  • アートは、「クエスチョン」
  • デザインは、「ソリューション」

アートは、自分の内側から表現するもの。

デザインは、誰かに求められて、解決策を提示するもの。目的志向性が強い。

〇〇デザイナーという職種もいっぱいできているし、デザインのインフレを起こしている。

これは、デザインを作れば、コピーできるし、これがお金になるから。

一方、アートは、コピーできないところに価値がある。だからこそ、抽象的だし、非経済的。

みんなが答えを求めすぎて、デザインがインフレを起こしている時代だからこそ、「アート」が大切という風潮になってきていることが理解できました。

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