拡張家族「Cift」見学!「シェア」という考え方。

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

みなさんは、「拡張家族」という言葉を聞いたことがありますか?

昨日はNewsPicks発の #母親アップデートコミュニティで、拡張家族の「Cift」に見学に行ってきました。

拡張家族、そして「Cift」に関しては、こちらの石山アンジュさんの記事が分かりやすいです。

新しい家族のかたち「拡張家族」。 働き方の次は、家族観を見直していこう。

60人のクリエイターが「ともに暮らし、ともに働く」意識で繋がる拡張家族

私自身は「拡張家族」のことも、「Cift」のことも、最近まで全然知りませんでした。「シェアハウス」で暮らしている人は多いですよね。でも、「拡張家族」は、そのシェアハウスの「ともに暮らす」というだけではなく、「ともに働く」ということ、そして心の繋がりがある関係なんだと思います。

「血縁」のある人を「家族」と言うけど、では血縁がない場合には「家族」になりえないのか?血縁があっても、疎遠になってしまう家族はいるし、そこに心の繋がりが無い場合もある。逆に血縁がなくても、心のつながりがある場合もある。

じゃあ「家族」ってなんだろう?と思った時に、このCiftの「ともに暮らし、ともに働く」そして、「意識で繋がる」という言葉に集約されている気がします。すべてが「シェア」という考え方が前提となっています。

同じく見学に参加された、かりんさんのグラレコ。一目で要点が分かりやすい!ありがとうございます!!

3拠点、60人、100以上の肩書きを「シェア」

今回「Cift」を見学させていただきながら、「Cift」メンバーの神田沙織さんにお話をお伺いしました。

いま「Cift」の拠点は3つで、渋谷、松濤、鎌倉。60人がメンバーで、全員の肩書を合わせると100以上とのこと。

この「肩書き」=スキルをシェアしているというのが、大きな特長だと思います。たとえば、美容師さんに髪を切ってもらったり、シェフに料理を作ってもらったり、マッサージ師にマッサージしてもらったり、ということがある。逆に自分がビジネスへのアドバイスをすることもあり、”持ちつ持たれつ”という関係があるとのこと。

いわゆる「血縁家族」だと、母親は「育児、家事」みたいな固定概念があったり、スキルをシェアするという感覚は無いんですよね。多種多様な価値観を認め合って、「シェア」するということが前提にあってこそ、成り立つもの。これが自然と行われているというのに衝撃を受けました。

メンバーはこの「Cift」だけに暮らしているわけではなくて、多拠点生活をしている人が殆どとか。こちらがメンバーの拠点マップ。この中であれば、メンバーはどこに泊まっても良い、となっているとか。

沙織さんは、1人の息子さんをお持ちの「母親」ですが、「子育て」もシェアしているとのこと。

「母親」だと完ぺきに子育てを自分でやりたい、やらなければいけない、と思う人も多いと思います。私も子どもが産まれてすぐはそう思っていた。でも、1人で完ぺきにやることはできないし、やらなくても良いと思います。

Ciftでは、子どもへの食事、お風呂、寝かしつけを、他のメンバーがやってくれることがあるし、寝かしつけが終わってからも時間を有効に使える。シェアスペースで皆と語り合ったり、仕事をしたり。

なかなか子育てを人に任せられないという方もいると思いますが、その任せる人をどれだけ信頼しているかとか、自分がその時間で何をしたいか、とかに寄るのかもしれない。でも、「誰かが助けてくれるかもしれない」というだけで安心だし、心のゆとりが生まれる。

自分に置き換えてみると、母親1年目のときは、ほんとに余裕がなくって、心のゆとりが無い状態だった。子育てをしっかりしなきゃ、仕事も子育てを言い訳にしたくないからしっかりしなきゃ、という感じでした。この誰かと「子育てをシェア」するという感覚を持っていたら、もっと違ったかも、と思います。

まず、そういう「シェア」という考えを持っているひとが少ないから、その考えに気づいていない、というのも大きいと思います。「シェア」に慣れてないと、なかなか飛び込めない世界と思う人も多いかもしれない、もしかしたら心のハードルが一気にさがる瞬間、があるんですかね。

ここまでのグラレコ。(分かりやすいです。)⬇

かりんさんのグラレコ

沙織さんって活動を見ていると、「どれだけパワフルな方なんだろう?」という妄想が膨らんでいたのですが、お会いしてみると、すごくこっちが安心できて、ゆとりが感じられる。自然体で一気に引き込まれる感じです。

めちゃくちゃお忙しいと思うのですが、このゆとりがまさに「Cift」だったり、「シェア」を前提とした生き方、働き方から来ているのかな、と感じました。

その人にとって、いちばん最適な選択をすれば良い

この言葉もすごくあったかくて、「Cift」を抜けていく人もいるし、新しく入ってくる人もいる。「Cift」が最適な選択の人もいるし、そうでない人もいる。すべてを認めている、ということ。

まるごと、おおごと、自分ごと

今回沙織さんにお話いただいたのが「拡張家族実験に至るまでのキャリアとライフ」というテーマ。興味深い話が多すぎて、消化しきれてないのが正直なところです。笑

2011年から「3Dプリンタ」で、ものづくりを始めて、クラウドファンディングで資金調達して、自費出版で「3Dプリンタ」の本を出して。

って、この時点で、すごすぎる。

それで「総務省の異能vationプロジェクト」に参加されていたり。ちなみにこの1期生に落合陽一さんがいて、沙織さんは2期生とか。

お話を聞いていて「巻き込み力」が半端ないと感じました。ここについては沙織さんは「まるごと、おおごと、自分ごと」という言葉で表現されていました。

まさに「それ!」って感じです。

これは、3月24日に第2回目を予定されている「子連れ100人カイギ」の話で出てきました。最初は2人とかで始めた企画が、色んな人を巻き込み「おおごと」になっていく、そしてその人たちの「自分ごと」になっていく。

3月24日のイベントが楽しみすぎます!

小さいことでも「シェア」すれば、他の人にとっては大きいことかもしれない

印象的な話が多すぎるのですが、もう1つ共有したいのが、このこと。

沙織さんがCiftでやってきたことで一番喜ばれたのが、このタグだったとのこと。たとえば、食べ物でも、日付とか部屋名、名前を書いて、KeepなのかGiftなのかを記載しておく。そうするとCiftの人が、一目で分かるというタグ。

3Dプリンタでもっとすごい色んなものが作れるけど、沙織さん的には「こんなに小さいものでも喜んでもらえるんだ」というのが驚きだったとのこと。

「シェア」と聞くと結構ハードルが高い気がして、「自分に何かシェアできることがあるか?」って考えてしまうのですが、もしかしたら自分にとって小さなことが、誰かにとっては大きいことかもしれない。そう思うと、ハードルが下がります。

このセッションのあとは、Ciftメンバーの方も含めて、みんなでランチをしました。ランチしてたら「ブロッコリーのクリームスープ」をシェアしていただいたり、幸せな時間でした。Ciftは、すごく居心地が良くて安心できる空間!

母親アップデートコミュニティのメンバーの皆さんとも、ほとんど「はじめまして」の人だったのですが、そんな感じがしない。すごく楽しかったです!

沙織さん、こんなすてきなイベントを企画いただき、ありがとうございました!!

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おととい発売された石山アンジュさんの『シェアライフ』に、このCiftのことも、沙織さんのことも載ってます!これは、ほんとに多くの人に読んで欲しい本です!

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2 Comments

佐々木

こんな施設がもっと前にできてたら、よかったのになぁ、、、と思ってしまいました。本、楽しみです!ありがとうございます。

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