こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
今日は、こちらの本について書きたいと思います。私がここ1年で、母親アップデートコミュニティ(HUC)をやってきて思っていることと、あまりにも当てはまっていて、ビックリしました。すごく勇気をいただける本。
産後のボディーケアとセルフケアの教室を展開するNPO「マドレボニータ」。創業者の吉岡マコさんの著書です。
この本を知ったきっかけは、篠田真貴子さんが、ご自身のnoteで「深く共感した」と書かれていたから。
と思ったら、最近私が読んだnoteは、なんと4年前のnoteをもう1度書かれていたものでした。
こちらが4年前のnoteで、書かれていることはほぼ同じ。
2度もnoteに取り上げるくらい、篠田真貴子さんが共感されていたということ。
その気持ち分かります。
書かれている文章そのものが、共感できました。
私も、その中でも特に共感したものを、ここにそのまま引用します。
「〇〇ちゃんのママ」ではなく、自分の名を持った、ひとりの人間として、そこに座っている。授乳しながらでも、オムツを替えながらでも、ひとりの尊厳を持った人間として存在することは可能なのだ、と強く感じました。そしてあらためて、この場は「ママのための場」ではなく、「母となった女性のための場」であることを再確認しました。
ほんとにそう思います。この本の中に「ママ」という言葉ではなく、なぜ「母親」という言葉を使っているかという想いが書かれていましたが、それは母となった1人の人間としてリスペクトがあるから。
恐れ多いですが、私も「母親アップデートコミュニティ」の「母親」という表現にはこだわっているので、共感です。
母となった女性が自分を主語に話すのは、とても良いことだと思いました。そういう機会がなぜほかにはないのだろうという疑問も生じてきました。母になったとたんに、どこかへ行っても似たような話題、誰が話しても同じ質問に同じ答え。
「自分を主語に話す」のが、こんなにも大切なことなのか、これを痛感しています。というか、母親になると、ほんとにそういう機会が無くなる。
いわゆる”ママトーク”ではなく、自分の話をする。
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その人が、「母という役割を生きる」ことにとどまらず、「自分の人生を生きる」ことをしようとしている姿。そのために悩んだり、葛藤したりしている姿は、すがすがしく、頼もしく映りました。
「母という役割を生きる」ことにとどまらず、「自分の人生を生きる」こと。まさにこれです。
身体が元気になることに加えて、もうひとつ産後の女性に必要なことが分かりました。それは、人とかかわることです。それも「お母さん」という役割を通してではなく、ひとりの人間として他者とかかわること。それが分かった時、産後の教室を始めた最大の動機はこれだったかも、と気づきました。
自分が母親になって、社会と接した時、母親という存在の均一性に違和感を持ったことを思い出しました。母親とはこういうもの、という像があって、それにみんな合わせているような風潮。その人が、どんな音楽が好きなのか、どんな映画が好きなのか、最近読んだ小説は何か、といった話が入り込むすきはない。多様性がに。そのつまらなさを感じていました。でも、本当はみんな同じわけがない。つまらないのは、そこにいるみんなが母親の顔しか出さないために、その人の個性が見えてこないから。
だんだん読んでいるうちに、「あれ?私がこの文章書いてたっけ?」と思うほどでした。
そして、篠田真貴子さんも引用されていた、こちらの文もやっぱり載せたい。
私が教室を始めたころ、母となった女性が自分の人生を生きるなんてぜいたくなこと、という風潮がありました。今もあるかもしれないですね。私は、その風潮に違和感を持っていました。
とはいえ、子どもを持って生活していくというのは、大変なこと。自分ひとりではなく、家族の面倒も見なければならない。その大変さは私自身も身を以て痛感していた。だからこそ、「それと引き換えに、自分らしさを封印して、『お母さん』になる。それでいいんだ。これが私なりの豊かな人生なんだ」と自分に無意識に思い込ませて、実は自分にとっては、窮屈な生活をしているということに自分でも気づかない、そういう方向に流れてしまう、そういうからくりも理解できました。しかし、そのからくりに、絡めとられてしまう人生でいいのか。子どもがいても、いや、子どもがいるからこそ、もっと面白く生きてもいいんじゃないか、という思いが、いつでも頭から離れませんでした。
これ以外にも、もっともっと載せたいくらい。
この産後教室「マドレボニータ」 を個人的な想いで始めて、そこからどうNPOになっていったか、どう教室を拡大していったか、という起業家としてのエピソードにも、学びが多かったです。
エッジが効いたコアのメッセージは、薄めて広めるのではなく、そのままのコアのメッセージを、見せ方を洗練して伝えていく。
私の今の気持ちが、そのまま言語化されているようで、この本に出会えて良かったです。ありがとうございました!
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