GO三浦さん「競争から変化へ – 時代の先導者になるためのヒント」

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

今週参加したSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYAのGO三浦さんのセッションについて、今日は書きたいと思います。

このツイートを見て、「これはゼッタイに参加しないと!」と思い、参加してきました!

今の時代にはどんな変化が起きていて、そのなかで私たちはどうしていけばいいのか? そんなことを考えるキッカケとなる、めちゃくちゃ良いセッションでした。GO三浦さんの言葉は、キャッチーだし、ストレートだし、すごく心に刺さる。

なぜ「競争から変化へ」変わっているのか、それについては、イベントページに書かれていたので、引用します。サッカーからアメフトに気づいたら変わっている、という表現が分かりやすいです。

サッカーをプレイしていると思ったら、いつの間にかアメフトの試合に変わっている。誰もルールの変更を教えてくれないし、誰も細かいルールを教えてくれない。そんな時代がもうはじまっている。

テクノロジーの進歩が、ビジネスや文化の常識をあっという間に変えてしまう。ルールが目まぐるしくアップデートされてしまう社会において、誰かにルールを教えてもらうのを待っている人々はあっという間に取り残されてしまう。自らトライアンドエラーを繰り返してルールを発見し、自らルールをつくり出していく人だけが社会を主体的に楽しめる時代なんだ。

特に企業活動においては、ルール変更が顕著だ。
トヨタにとって日産は競合?アップルはパートナー?
グーグルが本当に向き合っているのはアマゾンだろうか、政府や常識こそが本当の競争相手なのでは?

これまでの企業活動は業界内の「競争」が中心に語られてきた。
しかし、ルールが目まぐるしく変わる時代、競合企業なんて考え方はもうすぐ無くなっていくだろう。
だって、誰がパートナーで誰がライバルかなんて、1秒単位で変わってしまうのだから。

だからこそ、社会やテクノロジーの変化といかにして向き合うかが問われている。

今、語るべきは「変化」の戦略なのだ。
そして、これはもちろん企業のマーケティングの話だけじゃない。
この時代を生きる全ての人が、主役として自らの生を生きる最もシンプルな思考法なんだ。

イベントページより

今日は、この貴重なセッションを濃縮して、お届けします。

人類史上最大の「予測不能の時代」

まず最初に、「ポスト平成」の時代の変化についてお話がありました。

5G実用化で、容量1,000倍になると、立体的な映像が空中に浮かんで見える「ホログラム」 ができるようになる。

自動運転レベル3 (条件付運転自動化)になれば、車にハンドルが要らなくなったり、車じゃない家みたいなものが、走り出すようになるかもしれない。

副業の自由化で、フリーの労働人口が2,000万人に。今の大学生に、「これから何になりたいの?」と聞いたら、1人の子が「”アイドル”になって、子供を産んで”お母さん”になって 、”保育士”になって、”政治家”になる」と、複数の夢を語ったので驚いたというエピソードがありました。

複数の「夢」を持てる時代に

夢は1個に絞る必要はなくって、夢をシナリオで描ける時代になったということ。これ、すごくおもしろい話だなと思いました。

これほどの「予測不能の時代」に求められるのは、「競争戦略」ではなく「変化戦略」に変わっている。

各業界のトップ企業も、変化してきている。

富士フィルムが、カメラじゃなくて”化粧品”を売り出したのは、おもしろい例と思います。「光学テクノロジー」を転用して、スマホで需要が少なくなったカメラから”化粧品”に変化している。

サブスクリプション(月額課金制)が当たり前になったり、メールからチャットへの変化、キャッシュレス決済など、「生活習慣」が変化してきている。

「時代の先導者」として、生活習慣を先取りしていくような「変化の戦略」が求められているということ。

時代の先導者になるためのヒント

では、私たちが「時代の先導者」になるためには、どうすればいいのか?

6つのヒントについて、話がありました。

  1. 答えよりも、問いを
  2. 量的成長から、質的成長へ
  3. 数字の経営から、言葉の経営へ
  4. キャリアは高さ、広さ、深さ
  5. アイデアは自分の中ではなく、世の中に
  6. リーダーは上ではなく前へ

1. 答えよりも、問いを

AIが進化してきて、AIが答えを出してくれる時代になった。答えは飽和しているが、問いは不足している状態。

たとえば、

「どうやったら、みんなが笑顔になる社会を創れるか」

というのが問いの1つ。

こうやって、当たり前のことを当たり前とするのではなく、自分で「問い」を立てていくということ。

この「問い」の大切さについては、最近よく耳にする。このような「問い」から、どうアイデアを形にしていくかという話は、前田裕二さんの講演でお話されていたので、ブログを貼っておきます。

前田裕二 講演会 『ゼロイチの魔力』アイデアを形にするには?

2. 量的成長から、質的成長へ

昭和、平成、令和で、時代がどのように変化しているか?という話がありました。

  • 昭和は、国家と規模の時代
  • 平成は、企業と機能の時代
  • 令和は、個人と思想の時代

平成は、GAFAが目立ってきて、企業が機能性を追い求めていた時代。令和になって、個人の幸せとか、思想とかが大切になってきた。

自分なりの幸福のKPIを、自分で決めていく時代

3. 数字の経営から、言葉の経営へ

「数字」で人が動かなくなっている。

たとえばディズニーランドでも、

「顧客満足度 80点を、88点にしよう」という「数字」より、

「私たちで、 ディズニーランドという幸福を感じてもらえる場所を一緒に創ろう」 という「言葉」が大切で、人は動くようになっている。

「数字」と「言葉」のどちらも大切だけど、「言葉」の大切さが高まっていて、その役割を理解して使うといい、というお話でした。

  • 目的地を決めるのが「言葉」
  • 進捗を管理するのが「数字」

この流れのなかで、「話せばわかる」って、すごく大切な考えという話がありました。これについて三浦さんがツイートされているので貼っておきます。

4. キャリアは高さ、広さ、深さ

この話については、このツイートと記事にくわしく載っています。

大切なのは、いきなり「何でもやりたい」という「マルチタレント」を目指すのではなく、まずは「高さ」。「高さ」という技術力、専門性をまず高めるということ。

5. アイデアは自分の中ではなく、世の中に

アイデアは、身近なところに転がっている。自分の中ではなく、世の中を見よう。Yahoo!ニュースを眺めて、自分の関心と合わせていく、それでもアイデアは生まれる。

これについては、こちらの記事がありました。

アイデアは自分の中ではなく世の中にある、GO代表 三浦崇宏氏

「世の中のことで、自分に関係ないことは無い」と考えてみるのがいいと思います。つまり、当事者意識ですね。「働き方改革」や「AI」や「フェス」なんでもいいんですけど世の中に流行っているものが、自分の人生にどう関係あるか。当事者になって考えると、見えてくる景色も、生まれてくるアイデアも変わってきます。

SNSの炎上についても、ほんとにその通りだなと、ものすごく共感しました。

SNSでの炎上については『思考停止』している人が多いような気がします。何かの話題が燃えた時、議論が生まれて良かったなと考えてみる。現状が不満だとして、何かの「アイデア」や「自分の意思」がきっかけになることで、自分を取り巻く環境や世の中がよくなることはいくらでもあると思っています。とにかく、現状に対して思考停止しない。自分を主語にして、どうすればよくなるかを真剣に考える。そういうことがすごく大切なんじゃないかなと。

6. リーダーは上ではなく前へ

こちらのツイートがバズってました。

図で表すと、こんな感じとか。

時代の先導者になるためのヒント、めちゃくちゃ良い話でした。

すばらしいセッションありがとうございました!

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