「超ダイバーシティ芸術祭」で受け取ったもの

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

昨日は、True Colors Festival「超ダイバーシティ芸術祭」に行ってきました。

ショービジネスの本場米国で30年にわたって活動を続け、数々の受賞歴もあるミュージカル劇団が日本にやって来た。演目は「みにくいアヒルの子」。

主役は脳性まひのある男性、他のキャストもすべて視覚や聴覚、身体などに何らかの「障がい」がある人たち。

劇には、アーティストたちの特性を「魅せる」パフォーマンスや、それぞれの特性を組み合わさることによって生まれる「2倍の表現力」がちりばめられているとのこと。

このミュージカルと、アンバサダーの乙武洋匡さんも参加したアフタートークを通じて、感じたことを書いていきます。

世界はいろいろだから面白い

超ダイバーシティ芸術祭の、このキャッチコピーが好きです。

「世界はいろいろだから面白い」

言うまでもないですが、「いろいろ」って「色々」なんですよね。つまり、カラフル!

日本語だと「超ダイバーシティ芸術祭」と訳されているけど、「True Colors Festival」がオリジナル。そしてロゴもカラフルで、好きです。

「ダイバーシティ」を「カラフル」と表現しているのは納得です。

ハフポストさんの記事を読むと、このミュージカルに、どんなメッセージが込められているかが伝わってきます。

「醜いのでも劣っているのでもなく「人はそれぞれ違う」だけ。舞台「みにくいアヒルの子」が投げかけるメッセージ

https://twitter.com/TrueColors2020/status/1224235014520475648?s=20

すごく共感することが書かれているので、引用します。

「違うことは醜いことでも、劣っていることでもない。社会はたくさんの違いがあるから豊かで楽しいのだと、観客の意識も変化してくれたら」と鈴木さんは期待する。

「インクルーシブやダイバーシティという言葉には、健常者が自分たちの社会に、障がい者のための場所を作ってあげるイメージがある。けれども舞台という場を通じて、健常者と障がい者の間の境界線を消していく、あるいはもとから境界なんかないことを示せると思うのです」 

「誰もが美醜や優劣で悩んだり、人と違う部分が恥ずかしいと思ったりした経験があるはず。また、性格も価値観も違う他人との関わり方に、普段から頭を悩ませているはずです。障がいのある俳優たちが個性を活かして演じる舞台ですが、だからこそ力強く観客のみなさんに自分ごととして受け止められるメッセージを届けられると思います」

「自己表現」とは、 一人ひとりに与えられている自由なもの

ミュージカルのアフタートークでは、アンバサダーの乙武洋匡さんと、ミュージカル出演の東野 寛子さんと、鹿子澤 拳(通称:かのけん)さんが登壇。

最初に乙武さんが言われていた言葉が印象的でした。

「自己表現」とは、特別なものではなく、一人ひとりに与えられている自由なもの。

自分が表現すること、それを受け取ること。 その両方が大切。

「自己表現」の1つが、アート。

乙武さんは、このミュージカルで心に響いた所が2つあったとのこと。

1つ目は、これまで「みにくいアヒルの子」の物語にモヤモヤしていた。結局、「白鳥が美しい」という結論になってしまうことに、モヤモヤしていた。
でも、このミュージカルのエンディングでは、白鳥のグループに行かずに、アヒルのグループに戻ってきたという物語になっていて、このエンディングに共感したそうです。

2つ目は、ネコ役がダブルキャストという所。2人で1役。聴覚に障害があるダンサー、視覚に障害があるアーティストのペアが素晴らしかった。

https://twitter.com/TrueColors2020/status/1228283101182414850?s=20

足りないものを補い合うのではなく、2人の個性が混じり合って、2倍のパフォーマンスになる、という考え方が好きです。

ヒロインの白鳥役の東野さんは、「とにかくこの作品を、楽しんでもらいたかった。」とお話されていました。

障害のある無しというフィルターで観るのではなく、それぞれの個性が混じり合っているからこそ楽しめる作品にしたかったとのこと。

「僕は、かのけんだ」

乙武さんより、

「障害者といえば24時間テレビ。このイメージが長らく、日本では凝り固まっていた。」

「でも、障害者と言ってもいろんな人間がいる。」

「みなさんの期待に応えることが、求められるというバイアスは、日本では強い。自分らしさを発揮できるように、意識している。 」

というお話がありました。

聴覚に障害のあるダンサー、鹿子澤さん(通称:かのけん)さんの一言が印象的でした。

僕は、小さい頃から踊ってた。
踊りたくて踊っている。
ありのまま。僕は、かのけんだ。

ダイバーシティというと、 「障害者ダンサー」とか、「障害者〇〇」、もしくは「女性〇〇」とか、そういう所がフューチャーされる。

これはこれで、少数派の人たちに希望を与えるので、良いと思う。

でも、それに縛られずに、「僕は、かのけんだ」と言い切れるのが、シンプルにかっこいいなと思いました。

かのけんさんは、このミュージカルの練習で、アメリカに渡っている。私は知らなかったのですが、手話も「日本語手話」と「英語手話」で違うらしい。

英語手話はちょっとしか分からなかったそうですが、「何とかなっちゃった」そうです。かのけんさんからのメッセージ、すごく良かったです。

障害があるとか無いとか関係なく、みなさんが挑戦して欲しい。
僕もアメリカに行くときに不安があった、でもなんとかなる!

記事が気に入ったらシェアお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください