こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
昨日は、渋谷で朝7時半から行われている”朝渋”というトークイベントに参加してきました。登壇者は、つい先日「セカンドID」という本を出された小橋賢児さん。
私は小橋さんと同い年なので、小橋さんがテレビに出ていた「人間・失格」などのドラマはどハマりしていました。でも、最近のクリエイティブ・ディレクターとしてのご活躍を全然知らなかったので、この本で、これまでの色んな苦悩があった事を知り、びっくりしました。このイベントでは小橋さんの考え方をお伺いできて、すごーく共感して、朝からめちゃくちゃ感動しておりました!
やっぱり、本を読むだけじゃなく、リアルに著者の方のお話を聞けるのって素晴らしい。自分のなかでの浸透度が100倍くらいになる感じがしました。今日は、私が感動したポイントを中心に、イベントの内容を皆様にも共有させてください!
「セカンドID」とは、人生を豊かにする「もうひとつのアイデンティティ」
今回のイベントで何度も何度もでてきたのが、「ワクワク」という言葉。これをすごく大事にされている、というのが伝わってきました。
小学校3年生のときに芸能界デビュー。きっかけは、勘違いで応募したテレビのオーディションだったとか。14歳で応募した新聞配達のバイトでは、何回断られても何度も応募し続けた。ドラクエのロールプレイングゲームみたいに、「何回か聞きに行くと違う答えがもらえることがある」ことを信じて、バイトをもぎ取った。この子供の頃は、いっぱいワクワクがあって、「want to」の気持ちで生きていたとのこと。
そこから、一気にテレビで人気俳優となり、生活が一変したという小橋さん。この頃のテレビって、今よりもっと影響力があって、映画「スワロウテイル」とか、ドラマ「ちゅらさん」「人間・失格」とか数々の大ヒット作に出演されていた。
周りから見ると、華やかで誰もがうらやむ世界のように見えるけど、子供の頃に持っていたワクワクの気持ちが、いつからか勝手に作ってしまっていた自分の「枠」に閉じ込められてしまった。「want to」ではなく、「have to」で生きてしまっている。周りの空気を読み、それに合わせてしまって、本来の自分のアイデンティティが失われてしまっていたとのこと。
ある時、自分の人生を誰かに演じてもらうとしたら、自分に演じてもらいたくない。自分にウソをついている生きているということに気づいた。その生活から抜け出すため、26歳のときに、ネパールに旅立った。
「なぜ、ネパールだったか?」というのが、当時流行っていたアニメの「少年アシベ」のイエティという雪男がネパールから来ていて、「ネパールが遠い未知の国と思っていたから」という話も、同世代なので良く分かりました。
このネパールで会った青年は、同い年なのに、子供を学校に行かせるお金がなくて、必死に今を生きていた。
「未来」を守る自分
「今」を必死に生きる青年
を比べてしまい、自分の人間力の無さに、無力感やら劣等感を感じてしまった。この”感情のリハビリ”の旅がここから始まって、芸能界は休業して、ボストンやら世界中のフェスを周って行ったとのこと。
帰国したら、時間が止まっている感覚を感じた。自分が海外で得た自分の想いと現実のギャップに苦しむ。俳優としての仕事も無くなり、人に弱音も吐けない。精神的に病んでしまっている状態で、30歳直前のときに、肝機能障害も見つかった。
このときに、中年オヤジになるか、それとも第二の人生を歩むか、という選択を考えた。株と一緒で、上がり続ける株も無ければ、下がり続ける株も無い、ここまで下がったんだからこれからは上がる、と割と楽観的に第二の人生を歩むことを決めた。ここから、小橋さんの「セカンドID」が始まる。
「セカンドID」とは、人生を豊かにする「もうひとつのアイデンティティ」
私が本で少し疑問に思っていたのは、アイデンティティは1つしか持てないのか、という点。この点について、小橋さんは「アイデンティティは、ひとつじゃない。いくつでも持てる。」と仰っていました。人間は変化する生きもの、目の前のことを、ひとつひとつ紡いでいったら、自分のアイデンティティができてきたとのこと。
ワクワクは、自分の「枠」を外すことで生まれる
子供の頃に持っていたワクワクを、俳優業をやめて、第二の人生で取り戻した。
ワクワクは、自分の「枠」を外すことで生まれる
この言葉が印象的でした。
世界中のフェスを周って感じたのは、
- 日常の中に、非日常を作りたい
- 自分の「枠」を外れて、自分の環境と違うところに出てみる
- ちょっとした気づきが生まれて、そこから小さなワクワクが生まれてくる
- そこから、人それぞれの物語ができてくる
たかがフェス、されどフェスだけど、自分が誰かのために小さなワクワクを与えられるような存在になりたい、世界で感動したフェスを日本でも開催したい、と思っていたら、気づいたらクリエイティブ・ディレクターになっていたとのこと。
小さなワクワクは、大きくなる
この小さなワクワクを積み重ねて、ひとつひとつの出会いを大切にして、目の前のことをやっていったら、気づいたら大きくなっていた。
シンガポールで2万人を熱狂させたSTAR ISLANDのフェスが、日本でも7/20に開催される。
この動画は鳥肌ものでした。こんなの生で見れるのは、すごい。
小さなワクワクを積み重ねて、点が線になり、線が面になり、気づいたら大きくなっていた。最初から大きなものを目指していたわけではない、目の前のことにどう取り組むかが大事。
やり切るには「自分を信じること」
でも小さなワクワクを、ひとつひとつ「やり切る」力がすごい。どうやったら「やり切る」ことができるのか、質問させていただきました。
やり切るには、「自分を信じる」こと
なんで自分がフェスをやりたいか、と思ったかというと、なにか閉塞感を感じていたり、自分自身の枠に閉じ込められてしまっている人たちに、小さな気づきを与えたい、そういう場を作りたいと思ったから。
そんな自分を信じる。
そして、「なんのためにやっているんだろう?」「誰にためにやっているんだろう?」という気持ちを忘れない。その人たちの顔を思い浮かべる。
「どうせできないね」という思い込みを捨てる。
ULTRAなどの大きいフェスをやるにあたって、「日本では、どうせできないね」と言われ続けていたとのこと、でもそんな思い込みを捨てた。
トラブルはたくさん起きるし、嫌だと思うこともたくさんある、思い通りにいかないこともいっぱいある、でも、そんな想定外のことも、気づきのキッカケになる。自分の「枠」から外れていることが、小さなワクワクになる。トラブルが起きたら、むしろラッキーくらいに思っているとか。
最初にそれをやりたいと思ったワクワクを思い返して、とにかく自分を信じる、そして誰のためにやっているか、という気持ちを持ち続ける。
小橋さんは終始笑顔で、めちゃくちゃ楽しそうに話していました。今のワクワクを大事にして、今を生きている感じがする。すごく勇気づけられました!
ありがとうございました!
どうせできない、無理、今はまだ、、と考えてしまう自分がいます。考えるだけで前に進めなくなりますね。セカンド、サードID?持てるように考えてみたいです。
コメントありがとうございます!どうせできない、の自分からの解放、難しいですが、すごくワクワクをいただいたイベントでした!