「子どものダメダメを良いと思えるか?」イモニイの言葉にグサッと来た。

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

昨日は、こちらのオンラインイベントに参加しました。

この前、NHKの『プロフェッショナルの流儀』でドキュメンタリーが放映されていて話題の井本陽久先生(通称:イモニイ)と、シンクシンクのアプリで有名なワンダーラボの川島さんのトーク。

2人とも男子校である栄光学園のご出身。そして、川島さんがイモニイの教え子であるという関係。

子どもと向き合う本質にグサッとくる内容でした。

子どものダメダメを良いと思えるか?

シンプルだけど、ものすごく考えさせられるイモニイの言葉。

最初の20分は、イモニイのトークで始まりましたが、 いきなりこの一言。

講演では、ただ「子どもがカワイイ」という話をしているだけなんです。

正直、この一言にイモニイの子どもとの向き合い方が表れていると思いました。

今から、子どもたちの「ダメダメ」なところを見せます。

と言って、学校のこのような日常を写真付きでお話されていました。

  • 垣根を登るために栄光学園に入った子。「登るところじゃない所を登りたい」。校舎の壁を登っている写真。
  • レポートを全く書けないので、「なんでも良いから書いて」と言ったら、漫画で出してきた子。
  • 「媚(こび)」という紙を10円で売っている子。それを買うと、「買ってくれて、神!」みたいなことが裏に書かれている。
  • 「レッテル」という紙が背中に貼ってある子。
  • テスト用紙を、折り目が付いているように「折り目のイラスト」を描く子。
  • 雪のなか、裸で走り回る子。

イモニイは、めちゃくちゃ楽しそうに、これを話す。

聞いているこっちも、おもしろい。

でも、いざ自分が新人の先生として、この光景を見たら、どうだろうか?

「おもしろい」と、ただただ笑っていられるだろうか?

もしくは、自分の子どもが、「レポートを全く出さない」という状況だったら、笑っていられるだろうか?

子どもの「ダメダメ」なところを「良いなー、かわいいなー」と思えるか?
これが子育ての壁なんです。

とイモニイ。

正直言うと、イモニイはもはや”仙人”の領域だと思いました。

私は、そんなんじゃないので、子どものダメダメを笑って見過ごせないことが多い。イライラしてしまう。多くの親が、この壁にぶち当たっているのは、その通りだと思います。

子どものダメダメはかわいい。それは分かる。

でも、一方で「子どもにはこうなって欲しい」と勝手に期待してしまったり、自分の生活もあるから、自分の思い通りにスケジュールが進まなくてイライラしてしまったり、そんな自分に自己嫌悪に陥ってしまったりもする。

いきなり、本質的なことを突かれて、グサッと来ました。

世の中のせいにしている訳ではないけど、みんなで「いい子」を求めている。そんな空気が世の中にはある。

どういう意味かと言うと、電車の中では騒いじゃダメとか、レポートをさぼっちゃダメとか。

こうやって、子どもの「ダメダメ」を心の底から良いと思ってくれる先生が居る、というのは嬉しい。

子どものダメダメは、かわいい。

なんで、子どものダメダメは良いのか?

とは言え、子どものダメダメは、やっぱりダメなんじゃない?

注意をして、「もっとこうした方が良い」と言ったほうがいいんじゃない?

と思いましたが、

イモニイが、子どもの「ダメダメな日常」として見せてくれた写真は、みんなキラキラしていました。

なんで、こんなにもキラキラしているのか?

それは、子どものやり方でやっているからです。

ここでは、不自由な環境で、自由なことができるのがポイントらしい。

たとえば、完璧な「水槽」と何気ない「水たまり」。水たまりの方が、子どもは楽しく遊べる。

教育とは、不自由な環境で、自由にさせること。

残念ながら今の日本は逆になってしまっている。とにかく環境を整えて自由な環境にしつつ、そこでは不自由になっている。

環境が整ってたら、試行錯誤する所がなくなるから。不自由なくらいでいいとのこと。

「教える」でも「褒める」でもなく、「声がけ」する。

子どものダメダメをひたすら認めるイモニイ。

いくつか具体的なアドバイスもありました。

子どもが何かやっている時は、手を出さない方がいい。
だいたいが邪魔する結果になる。

子どもがやった後に見てきたら「ニコっ」と笑ってあげる。

子どもの「ありのまま」をおもしろがってあげることが大切。

「教える」ことも「褒める」こともしない

なんで、教えるのが良くないか?

丁寧に教えてもらうというのは、できないことに焦点があたってしまう。そうすると、子どもは余計自信がなくなってしまう。

そうではなく、「今難なく出来ていること」に「声がけ」する。

名前しか書けてなくても、

「字がうまく書けたな」と声がけする。

10分考え込んで、何も書けてなくても、

「10分も考えられたな」 と声がけする。

こんな小さなことでいい。

子どものダメダメは、かわいい。今日は、これに尽きます。

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