こんにちは、Natsumiです。
みなさんは、Weekly Ochiaiという番組を知っていますか?
私はいつも良く観ている番組なのですが、昨日は番組の収録観覧に行ってきましたので、その様子をレポートします。
とその前に、Weekly Ochiaiのご説明をさせてください。
Weekly Ochiaiとは?
「NewsPicks」で毎週水曜22-23時に生放送されている。メディアアーティスト・落合陽一さんの番組。毎週いろいろな業界のゲストが来て、「アップデート」をテーマにディスカッションが行われます。
NewsPicksアカデミアという有料会員(会費5,000円)だと、この番組の収録観覧ができます。
『幸福をアップデートせよ』
今回のゲスト、石川善樹さんとは?
予防医学研究者。1981年、広島県生まれ。
東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。
1. そもそも「アップデート」とは何か?
まず、Weekly Ochiaiのテーマになっている「◯◯をアップデートせよ」のアップデートとは、どういう意味なの?について、石川さんより説明がありました。
Upgrade(アップグレード)とUpdate(アップデート)の2軸がある。
・Upgrade(アップグレード)は、”質の高さ”
・Update(アップデート)は、”新しさ”
なるほど、スマホの機種を”アップグレード”するというと、iphone7からiphone10になるように、質が高くなることを求めます。スマホのOSを”アップデート”するというと、新しい何かを求める。
一見似ているような言葉ですが、この2軸は納得感ありました。
アップデート”新しさ”を追求すると、基本的には”質”が低くなる。
ということで、この図になります。
アップグレード、アップデートも超えたのが、「イノベーション」であり「ルネッサンス(再生)」なのではないか。という説明でした。これには、落合さんも同意。
2. ◯◯とは何か?
次に◯◯とは何か?と考えるときに、どういうアプローチがあるのか、というお話。
3つのアプローチがある。それは、1)自然科学 2)社会科学 3)人文科学。
1)自然科学は、分解である。
図にあるように、ピラミッドストラクチャーで分解してみる。
たとえば、「幸福」には3パターンあると言われている。
縦軸が幸福度(P)、横軸が時間(T)とする。
・Sugarパターン :瞬間風速的に、幸福度が上がって下がる。中毒性がある。例が”砂糖”、恋愛で言うと”ひと夏の恋”
・Fatパターン :だんだんと幸福度が上がっていく。下がらない。例が脂肪、恋愛で言うと”泥沼の不倫”
・Umamiパターン :じんわりど幸福度が上がっていく。例が脂肪、恋愛で言うと”熟年夫婦”
すごく分かりやすかったです。この自然科学的アプローチでいうと、この3パターンを最適に組み合わせることが幸福度をあげるということになるようです。SugarだけFatだけだと不足感がある、Umamiをいれると満足感がでる。Sugar、Fat、Umamiの最適な組み合わせ、バランスが重要になる。
2)社会科学は、近似である。
このような公式にあてはめられること。
幸福≒◯◯
業績≒幸福
3)人文科学は、体験である。
文学、芸術、宗教など。
3. 社会科学における「幸福」とは?
先ほどの3つのアプローチでいうと、社会科学的アプローチが一番考えやすいとのことで、こちらを深掘りしていきます。
幸福は、「ネガティブが低い」、「ポジティブが高い」の2つで成り立つ。
「ネガティブが低い」というので、わかりやすい例は台湾や日本。
あまりネガティブなことが無い、その代わりポジティブも低い。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がある。
「運」という考えかた。→「ありがたい」という感情
「ポジティブが高い」というので、わかりやすい例は中南米。
ポジティブは高いが、ネガティブも多い。
「つかみとる」という考えかた。→「誇り」という感情
4. じゃあ「幸福」をどうアップデートするか?
ここで落合さんが図を書き始めました。
「環境要因」と「基準」の2つが重要になってくる。
・「環境要因」が左
たとえば、社会生活、経済など
・「基準」が右
たとえば、マスメディア、教育などが影響する
「環境要因」と「基準」をうまくアップデートしていけば、幸福度があがるという考えかた。
じゃあ、どうやってアップデートしていくの?
5. 「受けとる」ではなく「与える」
まず、石川さんが先日原宿の焼肉屋に行ったときのお話から。
隣の女子グループが恋愛について話していた。
ある女性が、彼氏の愚痴を言っている。そしてその友だちが投げかけた質問が、「幸福」とは何か?。
その友だち曰く、幸福とは「与える」もの、「受けとる」ものではない。
そして、幸福度のアップデートを考えるときに、「平均寿命」について知っておく必要があるとのこと。
世界的な平均寿命は、1800年で「29才」、いまは「73才」になっている。
つまり、幸福度の第一基準が「生存」であった時代は終わり、基準が「どうやって自分の暇を埋めるか?」に変わってくる。お金を払ってでも働く、という時代になるかもしれない。
6. 「人間にしかできないこと」とは?
他の生物がやっていなくて、「人間にしかできないこと」とは何か?
「分業して交換する」 ⇔ 「ひと仕事する」
「ひと仕事」で分かりやすい例が、料理。
「副業」というのは、「分業して交換する」⇔「ひと仕事する」のバランス。
大企業だと「分業して交換する」スタイル、自分でなにか副業する場合には、「ひと仕事する」ことを求める。
テクノロジーの進化によって、何でも自分たちで作れる時代になったので、「ひと仕事」感がでるようになった。たとえば、Youtuberなどは典型的な例。自分で動画をつくって公開するのが「ひと仕事」。
「あかの他人に手を差し伸べる」 ⇔ 「自分のことだけ」
あかの他人に手を差し伸べることができるのも、人間だけ。
なので人類は遠方まで行くことができるようになったという説がある。
幸福度を高めるには、「あかの他人」と「ひと仕事する」のが最強ではないか?という話になりました。
落合さん、石川さんからのファーストアクションの提案
さいごに、落合さん、石川さんから「幸福」をアップデートするための、ファーストアクションの提案がありました。
落合さん「クマを狩る」
とりあえず自分で「ひと仕事」をやってみる、ということ。
石川さん「寝る」「雑談」「ポジティブスケジューリング」
1. 寝る(睡眠)こと。
2. ポジティブな雑談をすること。
3. ポジティブスケジューリングは、自分が幸せと感じるスケジュールを1週間に1回でもいいから入れておくこと。たとえば、合コンのスケジュールが金曜に入っているのは「幸せ」とか。
私の場合だと、この「ブログを書く」ことが、ポジティブスケジューリングですので続けていきます!
昨日はお疲れ様でした!
ブログ読みました。昨日なんだろうこの流れは!?と、もやもやしていた部分がスッキリしました。
ありがとうございます!
良かったです、ありがとうございます!
昨日はお疲れ様でした! 非常に分かりやすいレポートですね^_^!
今度は仙台のINTILAQ 東北イノベーションセンターへも是非!
佐々木さん、ありがとうございます!イノベーションセンターも行きたいです。