こんにちは、Natsumiです。
昨日12月3日から、石巻に来ております。
なぜ石巻か?と疑問に思われたかたもいらっしゃると思いますので、ご説明させてください。
タイトルにあるヤフーアカデミア合宿「被災地から創る未来 ~Change Makerになる~」に参加してます。全部で3日間の合宿。
Webから、イベントの概要を抜粋しますね。
Yahoo! JAPANは、東日本大震災後から今まで、「Yahoo!石巻ベース」を作り石巻をベースとして、震災からの復興を目指し活動してきました。
そこに住まれる方々の中に入り、共に考え、共に活動し、様々なことに取り組んできたその6年間の活動を通して、現地で復興の過程を通し、地元の人たちの変化を肌で感じてきました。
今このタイミングでこそ、日本中の人びとに、知ってほしいこと・感じてほしいことがあります。それは、この3つ。
・過去を忘れない
・大きなダメージを受けた土地から生まれはじめた、未来を創る行動を知る
・過去から学び、これからの日本を創るために、一人ひとりが変化を起こす覚悟を持つ近代史上類のないほどの大きな被害を受けた被災地ですが、ここには「大きな災害にあった”被災地”だからこそ、ここでしか感じられないこと・ここだからこそ学べること」があります。
そして今ここで学ぶことは「被災地の課題」「復興の課題」ではなく、「日本の未来を創る」ために日本中の人が知るべき・感じるべき・学ぶべきことなのです。
今だからこそ、東日本大震災の被災地に「来る理由」がある、Yahoo!石巻ベースはそう考えています。
以前ブログにも書いたのですが、伊藤羊一さんの著書『1分で話せ』を読み、ライブトークに参加しました。
伊藤羊一さん『1分で話せ』ライブトークに参加しました羊一さんのライブトークは本当にわかりやすく、そして面白くて、”衝撃”を受けました。そのあと、羊一さんのTwitterにこのイベントの案内が載っていたので、「こんな貴重なイベントはいま参加するしかない!」と思い、すぐ申し込みしました。
いつも、このようなワガママを受け入れ、休みを了承いただく自社と支えていただける家族、メンバーの皆様にはとても感謝しております。
1日目のプログラム
1日目(12/3月)のプログラムは、このような感じでした。
11:00 JR仙台駅東口バスプール集合
・石巻 南浜・門脇地区などを見学 〜石巻街中にて昼食
・コンテンツ(1)
あの時起きたこと ~想定、決断、リーダシップ :
旧大川小学校にて大川伝承の会の方からお話を伺います
・ヤフー石巻ベースにて、振り返りと共有のワークショップ Part1
・夕食・懇親会・ワークショップ延長戦
あの時起きたこと ~想定、決断、リーダシップ
「がんばろう石巻」の看板
東日本大震災が起きた日からちょうど1カ月後の2011年4月11日に、「津波に負けたくない、地域の人々を励ましたい」という思いで作成し、設置された大看板です。
以来ずっと、復興のシンボルとして県内外から多くの人が訪れる場所となりました。この地域を襲った津波の高さを示すポールもありました。約6メートルもあり、いざその場に立ってみると想像を絶する高さでした。
いま見えている世界と、そのときの写真を見比べると、津波の被害の大きさをあらためて痛感します。
こちらが震災直後。
そして、こちらが現在。
この看板を作られたのは、黒沢健一さん。
ご自身の自宅兼店舗が津波で流されてしまい、震災から1ヶ月たった時に、がれきの合板に太字でメッセージを書いて、初代を作り自宅跡に立てたそうです。
この看板が古くなってきたため、2016年に新調。いまは2代目の看板になっています。
黒沢さん「初代は自分と住民を奮い立たせるために立てた。2代目は震災の教訓を伝える役目も持たせたい」
黒沢さんの行動力と、そのときの想いを心の中で感じながら、この看板を眺めていました。
「大川伝承の会、大川小学校」
つぎに訪れたのが、大川小学校です。
石巻市釜谷地区の北上川河口から約4キロの川沿いに位置する大川小学校は、東日本大震災で全校児童108人の7割にあたる74人が死亡、行方不明となりました。
「大川伝承の会」として、あの日までたしかにあった大川の風景、生活、命を風化させない活動をしている、佐藤敏郎さんにお話をお伺いいたしました。
佐藤さんご自身もこの震災で娘さんを亡くされており、その遺族という立場、また「大川伝承の会」という立場でもあります。
佐藤さんのお話をお伺いしていて、心が苦しくて、言葉がまったく出てこなかったです。
このお話から「なぜ子どもたちを救えなかったのか」という想いと、「そのとき自分がその場にいたら、何ができたか」ということが、心に浮かびました。
まったく想像もできませんし、自分のなかでもまだ消化できずにいます。
大川小学校の校歌でもあった「未来をひらく」
これをテーマにした絵が、震災後にも残っていました。
これが学校の壁絵として、津波に襲われずに、まだそこにありました。
これを見て、私たちは何を思うか?
未来に向かって、何ができるか?
ヤフー石巻ベースにて、振り返りと共有のワークショップ
1日の振り返りを、ヤフー石巻ベースでディスカッションしました。
「ヤフー石巻ベース」とは、2012年に復興を目的にたちあげられたヤフーの支社。ツールド東北や、フィッシャーマンジャパンなどの活動をしている。
「有事のときのリーダーシップとは?」
大川小学校でのお話は、私たちの普段の生活、ビジネスでは想像できないお話でした。
人の命がかかっているその瞬間、緊急事態におけるリーダーシップと、普段のビジネスのリーダーシップでは全く意味合いがちがいます。
あくまでも「有事のときのリーダーシップとは?」という観点で、自分たちはどうあるべきか?というのを議論しました。
有事のリーダーシップ
正しいことを誰かが、強い覚悟で決定する
- ゴールを明確に
- リスク管理と危機管理
- 想定をしておく
平時と有事のちがいは?
情報を収集する時間があるから、情報をまとめられるのが平時。
- 基本的にやることは同じ
- 情報の質が違う
- 意思決定に求められるスピードが違う
平時は「After you」、有事は「Follow me」
じゃあ、有事のリーダーシップに必要なものは?
・覚悟、知見、コミュニケーション力、感覚(野性的エネルギー)
・「Dont’ think」ではなく、「Feel」
じゃあ、感覚をどうやって養っていけばいいのでしょうか?
・鳥の目、虫の目、センサーを持っておく(複眼的)
・アンテナを持ちつづけることが重要。
合意形成に時間がかかる、決められないという問題があったとき、どうしていくか?
- ゴールを明確にする
- 全員から意見を聞く(ブレストの時間をとる)
- 決め方を、決めていく
- ちゃんと意見を明確にする(空気を読まない)
- 抽象度をひとつ上げる
ジョンソン&ジョンソンは、ミッション定義から入る(我々の目的はXXである)
デンマークは対話を重要視する (デンマークの市議会議員のエピソード)
意見が対立している場合は、時間をかけて対話する
かならず共有ゾーンがあるので、それを見つける
決断はバッサリ、ケアはじっくり
Lead the self
これまで多数のビジネスパーソンと対話を繰り返してきた羊一さん。
その多くはこのままでいいか、漠然と不安がある。
結果、結論を先延ばしにして、なにも考えずに仕事に没頭してしまう。
「わたしたちは、日頃いかに考えてないか?」ということ。
「Lead the self」、つまり自分自身をリードすることが必要になる。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
- 自分の源流を遡る :これまでの自分の人生を振り返る「ライフラインチャート」をつくってみる
- 自分の譲れない想いを深める
- 日本を未来を考え、議論する
私たちは何をするか?
自分は何をするか?
コミットする
自分自身をオープンに、そして他人の話を聞く。
「行動」は、氷山の一角である。
・知識、スキル
・志、情熱、スタンス
は、その下にあって見えない
では、マインドはどうやって鍛えていけるのでしょうか?
これらをすべてサイクルで回して鍛えていくことが重要になる。
行動することで、「知識・スキル」になるし、それによって「マインド(志・情熱・スタンス)」が鍛えられる、それがまた行動につながる。
個人個人で「ライフラインチャート」をつくり、ディスカッションしました。
こちらが、私がつくったライフラインチャートです。
(さっと見流してくださいね)
リーダーとは「意思決定する」ことである。
ゆずれない想い(信念)を見つけること。
そのために、現在の自分自身を知るために、過去を振り返り、何を大事にしていたかを知ること。
自分の歩んできた「過去」が、「現在」になる。
Lead the society
Lead the people
Lead the self
ヤフーアカデミア合宿2日目のブログはこちら。
ヤフーアカデミア合宿「被災地から創る未来 ~Change Makerになる~」2日目ヤフーアカデミア合宿3日目のブログはこちら。
ヤフーアカデミア合宿「被災地から創る未来 ~Change Makerになる~」3日目
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