モンスターへの挑戦状「Cybozu Days」-モンスターと戦うには?

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

昨日は、サイボウズさんのイベント「Cybozu Days」に行ってきました。場所は、幕張メッセ。このイベントに参加するのは初めてでしたが、すごかったです。

テーマに合わせた世界観の作り込みや、エンタメ感、コンテンツに圧倒されました。

「モンスターへの挑戦状」の世界観がすごい

今回のテーマは、「モンスターへの挑戦状」。

このテーマに、とにかく徹底して作り込みしています。写真、動画撮影がOK。SNSにもどんどん投稿をしてもらう仕組みになってました。

こちらが会場入り口。

画像

基調講演が行われたメインの会場が、こんな感じです。

「モンスター」ってどういう意味?

青野社長が、冒頭のプレゼンで説明していました。

私たちが持っている思い込み前例主義のこと。

  • 思い込み : 〇〇しなければならない
  • 前例主義 : これまでこうして来たから
  • 当たり前と思われていること

無意識に抱えてしまっているけど、実はモンスターのように、大きくて厄介なものになってしまっている。

例として挙げられていたのが、

  • 男らしく 女らしく
  • いい大学 いい会社
  • 我慢は美徳 わがまま禁物
  • 夫婦は同姓であるべき

といったモンスター。

私も、最近このモンスターの存在に気づき、どうやってこのモンスターと戦っていけるか? を日々考えているので、ものすごく共感です。

青野社長は、「会社もモンスターのひとつ」と言います。

この会社というモンスターにどう立ち向かうか? を書かれている本がこちらです。

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V字回復を遂げ、「サイボウズは、いい会社だよね」と言われることが多くなった。でも「会社」は、実体が無いもの。そこにあるのは、「人」だったり「製品」だったり。

実体のない会社という「モンスター」に縛られすぎてないか?

  • 会社のために頑張らないと
  • 会社に迷惑をかけちゃいけない
  • 会社の方針なら仕方ない
  • うちの会社は分かってない

これまで日本の会社とりわけ大企業は、年功序列や退職金制度に見られるような「社員を我慢させる仕組み」によって成り立ってきた。「我慢は美徳」と思われていた時代の価値観が、そのまま根づいている。

でも、そのような会社ではなく、サイボウズのような「楽しく働く」会社が、ビジネスとしても伸びてきている。

会社に勤める多くの人は「楽しく働く」ことができていない。楽しく働くためには、自分の夢や目標を持ち、それを会社のビジョンと重ね合わせることが大切になる。青野社長は『ティール組織』をイメージした会社経営をされているそうで、この本もいっしょに読むのがおススメと言われていました。

売上、利益重視ではなく、社員の「個」を認める経営へ。

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今回のイベントテーマを、「モンスターへの挑戦状」としているのが、シンプルにすごいです。社会への挑戦状とも受け取れます。

そして、このテーマに徹底した世界観を作り込んでいる。演出や、装飾、それからコンテンツも含めて。この徹底ぶりに、驚きました。

モンスターに挑戦するゲームのような、エンタメ感が散りばめられていて、まるでアミューズメントパークのよう。

このCybozu daysの公式Webも、こんな感じで、最初に見たときビックリしました。

Cybozu Days公式Webより

言葉で話そう

「モンスターはいない。そこにいるのは人間。言葉で話そう。」

この言葉で、青野社長のプレゼンは締めくくられました。

モンスターと戦うには?

基調講演では、豪華ゲスト。というか、この企業向けイベントには見ないような、多種多彩なゲストでした。

Cybozu Days公式Webより

PHP研究所の大岩さん「モンスターと戦うための三種の神器」

最初のゲストは、PHP研究所の大岩さん。

さきほどの青野社長の本を編集されたそうです。中野円佳さんの『なぜ共働きと専業もつらいのか』も大岩さんの編集。(なので、Twitterでつながっていました)

思い込みのモンスターと戦うための三種の神器として挙げられていたのが、

  1. 力をつける
  2. 言葉にする
  3. 仲間をつくる

三大投資家のジム・ロジャーズさんの本も、日本で最初に作って、海外に版権を輸出されている。海外からの輸入ではなく、逆だったというのに驚きました。

厳しいようだけど、まず「力をつける」が大切。そして「言葉にする」と「仲間をつくる」がつながっている。逆に言うと、言葉にしなければ、仲間もできない。この三種の神器には腹落ちしました。

たかまつななさん「権限を与える」「予算を与える」

続いてのゲストは、お笑いジャーナリストの たかまつなな さん

私自身はあまり知らなかったのですが、「笑下村塾 」という会社を立ち上げて、選挙の大切さ等を、学校で教えている。

笑下村塾のWebより

サイボウズの青野社長には、Twitter経由で、クラウドファンディングの支援をしてもらったとか。

たかまつななさんの学校周りをされている中で気づいた問題点が、

  • 権限を与える
  • 予算を与える

この2つが無いと、責任感が生まれない。

これは、学校だけじゃなくても、会社でも同じことだなと共感でした。

たかまつさんは、1年間で2万人に伝えられた。これを仕組み化(教材)して、芸人100人が伝えれば、200万人に届けられる。

こういう目的、目標をきちんと立てて、仕組み化されているのは、勉強になりました。

千代田区立麹町中学校の工藤校長「当たり前を疑う」

最後のゲストは、千代田区立麹町中学校の工藤校長。特に楽しみにしていたセッションです。工藤校長の言葉は、ひとつひとつ重みがありました。

学校の「当たり前」=モンスターをひとつひとつ疑い、それに対して見直しを行ってきた。

  • 宿題は必要ない。
  • 固定担任制も廃止。
  • 中間・期末テストも廃止。

いつも与えられているものをやる、というのでは、自主性が生まれない。

そうではなく、子供たちに権限を与える

委員会だって無くしてもいい、ボランティアでいいよね?

とボランティア制にしたら、みんなの当事者意識が生まれる。自主的に何かやろうという気持ちになる。

大切なのは「上位目的」

〇〇を廃止という点ばかり注目されがち。でも、その「上位目的」が大切。

制度を廃止するのは、あくまでも手段であり、目的ではない。

  • 「社会そのものの構造を教育の力で変えられないか?」
  • 「子供が、自ら学習し、将来を切り拓く力 “自律”をつけるには、どうすればいいか? 」

この上位目的を追求した結果が、数々の当たり前の廃止につながっている。

「自律した子どもを育てる」ための教育を最上位のミッションとしています。

工藤校長の本も、何冊も出版されていますのでご参考までに。

丸一日居た「Cybozu Days」。

なんだか、モンスターと戦っていく勇気をいただきました。

ありがとうございました!

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2 Comments

竹内啓二

私も大阪で12/5に、業務上で導入検討中のkintoneの講演に参加します。
モンスターへの挑戦という発想、元々なつみっくすさんの以前のサイボウズの投稿を拝見して、社風や従業員の変化の推移を見ていて面白い会社との印象でしたが、これもさすがという取組ですね。
またゲストの以前セブンルールにも出演されていた中村朱美さんも、採用の考え方やビジネスモデルが素敵ですよね。
最近特になぜ?なぜ?と、何事にも疑問を持ち、口に出して改善策や代替案を実行に移すことで道がひらけることも多く、挑戦し続ける事の重要性を実感してます。

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Natsumi Suzuki

母親アップデートコミュニティの関西メンバーも大阪のイベントに行く人いますー!中村朱美さんのお話は、以前直接聞いたことがあり、新しいビジネスモデルへの取り組みに共感しました!

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