こんにちは、Natsumiです。
みなさんは、フェンシングの試合を見たことはありますか?
昨日は、「第10回 太田雄貴杯」というのに参加してきました!フェンシング業界は、太田さんを中心に今大改革中です。私も太田さんの講演を聞いてから、フェンシングが好きになりました。フェンシングをまだ知らないという方にも、ぜひ読んでいただきたいです!
太田雄貴杯とは?
小学生フェンサー(フェンシングをやっている人)を対象とした全国大会。
PR Timesの記事より
本大会のはじまりは、2008年。当時、北京五輪において銀メダルを勝ち取った太田雄貴が「小学生フェンサーも、世界のレベルを実感できる大会をつくりたい」という想いから発案。現在では、日本代表として活躍する選手を多数輩出するにいたり、まさに「フェンシングの登竜門」といえる大会になりました。
何が素晴らしいかというと、小学生のための「フェンシングの登竜門」を作って、それを10年も続けているということ!メディアアーティストの落合陽一さんも、次世代のために学校の教育に力を入れています。それと同じように、これからのフェンシング業界を支える子どもたちの育成に力を入れているというのに感激しました。この大会以外にも、小学校をまわり、フェンシングのイベントを実施されているようです。
とにかく参加している小学生が活き活きしていたことが印象的です。日本代表選手とお話したり、見に来ている家族も含めて、とても温かい大会でした!
この大会では、小学生同士の試合以外にも、いくつか魅力的なコンテンツがありました。
- 太田雄貴 × 小学生チャンピオンのスペシャルマッチ!
- 現役の日本代表選手が登場!
- 日本代表を支える”スーパーアドバイザー”が、特別講演!
日本代表を支える”スーパーアドバイザー” 特別講演
この特別講演のセッションは3つあって、全てに参加したのですが、ほんとに参加して良かったです!太田さんにお会いできて、こんな近くでセッションをしていただく機会も貴重ですし、普段聞けない話が聞けました!今日は1つ目の講演に絞ってレポートしますが、また2つ目、3つ目の記事もアップするので、ぜひそれも読んでください!
- 太田雄貴× 日本代表選手 パネルディスカッション「世界で戦うトップフェンサーになるために」
- 千葉洋平氏(公益社団法人日本フェンシング協会 強化部アナリスト)
「日本代表のプレーを徹底分析!~データ戦を制する、トップアナリストの視点とは?~」 - 横山匡氏(アゴス・ジャパン代表取締役) × 太田雄貴
「グローバルを制するアスリートのマインドセットとは?」
太田雄貴× 日本代表選手パネルディスカッション「世界で戦うトップフェンサーになるために」
太田さんの対談相手になった日本代表選手のお二人についてご紹介させてください。お二人のお話はフェンサーやアスリートだけではなく、ビジネスパーソンにも参考になるお話でした!
日本代表選手:徳南 堅太 (とくなん けんた)
デロイトトーマツコンサルティングに所属というのは意外でした。先日の全日本選手権で優勝されていた姿が印象的です。笑顔がとても素敵な選手です。
日本代表選手:西岡 詩穂 (にしおか しほ)
フェンシングの美人姉妹のお姉さん。妹の真穂さんもフェンシング選手。 すごく丁寧に言葉を紡いでいて、小学生にも温かく接している姿が印象的です。
フェンシングを始めたきっかけは?
お二人のフェンシングを始めたきっかけは、とても気になります。
徳南選手:進学先の高校(福井県武生商業高校)がフェンシング強豪校で、後の恩師となる諸江克昭先生からお誘いいただいたことがきっかけでした。中学校3年間は剣道をしており、同じ剣を使う競技として、興味本位で入部しました。
西岡選手: それまで水泳、バスケをやっていたけど続かなかった。小学校5年生のときに、父の勧めがあって、とりあえず1年続けてみようと思って始めたのがキッカケ。そのあと、フェンシングというよりはフェンシング仲間ができて、その人間関係に惹かれて辞められなくなった。それから中学3年くらいまでは、フェンシングは好きでは無かったんですよね。
なんと、徳南選手は高校からフェンシングを始めたとのこと!高校が強豪校だったとはいえ驚きです。勇気づけられますね。
スポーツはブレイクスルーする瞬間がある?
太田さんいわく、スポーツにはどこかでブレイクスルーする瞬間があるとのこと。お二人にとってどのような瞬間だったのでしょうか。
西岡選手:努力したら結果につながると信じて、中学3年で優勝した時ですね。
徳南選手:JOC杯にフルーレとサーブルの両方に出場していて、元々やっていたフルーレではなく、サーブルで結果がでた。自分が勝てるところで勝負することが重要と思いました。
ちなみに、フェンシングには3つの種目があります。こんな感じで、どこを突くかも違います。
日本ではフルーレから始めるというのが主流のようで、それ以外の種目は海外が強かったとのこと。
ハンガリー:
サーブルは、運動能力が高い人がやる
エペは、身長が高い人がやる
フルーレは、どちらも当てはまらない人
イタリア:
最初から3つの種目の入り口がある
日本:
元々フルーレの入り口しかない。
外国人コーチが来るようになって、他の種目も注力するようになった。
徳南選手は途中からサーブルに転向。サーブルが向いていると思ったのは、ここ数年。自分のコンディションと向きあう、サーブルのいろはを重ねてきた結果とのこと。
「自分が勝てるところで勝負する」
徳南選手
昔の自分に何をアドバイスする?
西岡選手:「今やっている努力の50倍やれ!」「人がやってないことをやれ!」
徳南選手: 「自分自身のことを、もっとよく知れ」
自分自身のコンディションを知る、勝ちパターンを知ること。そして皆がやっている全体練習だけではなく、自分で他の練習を積み重ねるとか、何か人がやっていないことをしなければトップにはいけない。この点は心に刺さりました。
モチベーションを保つ方法は?
トップアスリートのモチベーションを保つ方法は気になりますよね。ビジネスパーソンにとっても重要なポイントです。ここは太田さんからコメントありました。
太田さん:自分自身では限界がある。親とかコーチを巻き込んで、どう環境をつくるかがポイント。僕の父は、小学生のときにオリンピック選手と会わせてくれた。そこで世界との差を目の当たりにした。
どうやったら世界で勝てるのか?
太田さん: スポーツは勝ち負けがある厳しい世界。チャンスは平等にあると思う。そのチャンスがきたときに活かせるか?がポイント。日頃の練習で、その状態をつくっておく。
この話はとても印象に残りました。
チャンスは平等にある。そのチャンスが来たときに活かせるように、日ごろ鍛えておく。
太田雄貴
わたしも、徳南選手に質問させていただきました。「高校生から始めて、トップスターになるのは大変だが、どういう点を苦労されたか?なにかアドバイスはありますか?」
徳南選手: 先生やコーチから与えられたものをやるだけではなく、自分で考えることが重要。それができないと大学以上は伸びない。
太田さん:日本の教育は「詰め込み式の弁当」、これを「ビュッフェ式」にしていかなければいけない。詰め込み式のほうが最初は成長するが、そのあと伸びなくなる。自分で考える、短期ではなく長期的に考えることが重要。
「詰め込み式の弁当」から「ビュッフェ式」へ
太田雄貴
スポーツは勝ち負けがあるけど、勝てなくても「人」として成長できるかが重要。フェンシング界から、メダリストやスーパースターを輩出するだけではなく、起業家なども輩出していきたいとのこと。
「フェンシングやっている人ってすごいよね」という状況を作っていきたいとのこと。私も子どもにフェンシングやって欲しいなという気持ちが強くなりました!そして自分の子どもにどういう環境を作ってあげるか?を考えていきたいです。
ビジネスパーソンとしては、「自分が勝てるところで勝負する」「チャンスが来たときに活かせるように鍛えておく」を実践していきたいです!
すばらしい大会とセッションありがとうございました!
恥ずかしいけど、太田さんと写真撮れて嬉しかったので、載せちゃいます。
選手としてだけでなく、引退後も考えているのはいいですね。
ビジネスにも使えます‼️
チャンスがまわって来るように努力しなきゃ。