こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
昨日は、こちらの前田裕二さんのトークイベントに参加してきました!
対談相手の宇田川宙さんと言えば、前田さんの著書『人生の勝算』でも出てくる、あの恩師・”宇田川さん”です。
前田さんが新卒で入社したUBS時代の恩師。本の中で、宇田川さんについて「心から盗みたいと思えるスキルをたくさん持った人」と、語られています。
宇田川さんの喋り方・口癖から、電話のテンション、身振り手振りや、ノートや持ち物に至るまで、本当にすべてマネしました。自分の周りで1番成果を出していて(つまり最大の収益を会社にもたらしていて)、尊敬していた宇田川さんをとにかく模倣していったんです。読者の皆さんの周りに、いま、目標としたいと思える人がいればそれはとてもラッキーです。その方のスタイルを徹底的に吸収することが、成功への近道だと考えています
『人生の勝算』より
前田さんと宇田川さんの対談は特別なもので、参加している私たちも、泣きそうになってしまうくらい、感慨深いものでした。
そして、こんな風に恩師とステージ上で話している姿には、「これまでの前田さんの圧倒的な努力と、信頼の積み上げの賜物なんだな」と勇気づけられます。
このイベントの内容を、ぎゅっと濃縮ミックスしてお届けします!
人への”投資”は、裏切らない
今回のトークのテーマは「投資」。
UBSから、みずほ証券、そして今はSBI証券の常務となられている宇田川さん。UBS時代からされている日曜の勉強会は、今でも続けているとのことで、なんと15年だそうです。
ここまで、人に”投資”をしつづけるのは、なぜか?
宇田川さんいわく、
人への”投資”は、裏切らない
どういうことかと言うと、人に何か教えようと思うと、自分がそれについて詳しくなければならない。そして、人に教えることで、自分が学ぶ。自分がそれを通して、成長できる。
- 最低限、自分の成長はできる。
- 結果として、メンバーも成長する。
最低限「自分が成長できる」という意味で、人への”投資”は裏切らない。
そして、仮にこのメンバーが前田さんのように、他社に転職したり、起業したり、自分のもとを離れたとしても、それは裏切りではない。
むしろ「そのメンバーが旅立って、活躍しているのを見る”楽しみ”が増える。」
宇田川さんが、前田さんのご活躍をほんとに応援しているんだな、というのが伝わってきて、会場全体がほっこりしている感じでした。
「とにかく採用が大切」という前田さんに対して、「人の育成が大切」という宇田川さん。
「採ったら、採りっぱなしになってしまう会社がほとんど、人の育成を大切にしたい。」とのこと。
人への”投資”は裏切らないという気持ちで、自分の時間を投資しつづけている宇田川さんの言葉には説得力がありました。
宇田川さんがチームで大切にしていること
UBS時代に、宇田川さんチームにいた前田さん。毎週日曜には、宇田川さんの勉強会に参加して、ニューヨークに赴任したあとも、毎日30分電話をしていたそうです。
それだけ、宇田川さんは人への”投資”を惜しまずに、時間をかけている。そしてチームメンバーのことを大切にしている。
前田さんが「チーム宇田川のパワーを、ニューヨークで証明したかった」と言うくらい、チームとしての団結力もあったんだと感じました。
その秘訣は何か?
宇田川さんが、チームとして大切にしているポリシーは何か?
「ウソとズルは禁止」カンタンなルールを言いつづけよう
まず「カンタンなルールを言いつづける」こと。
「人への感謝」「相互敬意」が大切にしているポリシー。
それに対して、「ウソとズル」は禁止。
このカンタンに覚えられるルールを言いつづける。
ミーティングや面談などで、事あるごとに言いつづけることで、だんだんと浸透していく。自然とウソとズルが減っていったそうです。
ちなみにウソとは、他者だけではなく自分へのウソも禁止。
自分へのウソ(甘え)があると、自己実現できない。
「めっちゃ努力」「仕事を楽しもう」
前田さんはUBS時代を振り返って、「とにかく仕事が楽しかった」と言います。
最初から、いきなり仕事が楽しくなるんじゃなくて、そこにはステップがある。
宇田川さんから、このステップについてお話がありました。
- 小さな成功体験をする
- それが自己実現につながる
- 仕事が楽しくなる
この小さな成功体験のベースになるのは、“努力”。
それがあるからこそ、自己実現につながり、仕事が楽しくなる。
最近の「働き方改革」では、「働く時間を減らす」ことに注目されているが、ここについては前田さんも、宇田川さんも思うことがあるようです。
「仕事が楽しい」という気持ちで、学ぶことに時間を使うのは、むしろ大切なこと。
「三つ子の魂百まで。働くことに対する向き合い方を、宇田川さんチームで学べたことが大きかった。」という前田さんの言葉も印象的でした。
「Know your staff」メンバーの良いところを見よう
会場の参加者から、「チームリーダーとして、あるメンバーのことで悩んでいる。どう、そのメンバーと向き合うか?アドバイスが欲しい」といった質問がありました。
まず宇田川さんから、このようなアドバイスがありました。
「Know your client」の前に、「Know your staff」
そのメンバーが、1日どのような時間を過ごしているか?
何を食べて、どんなことが好きで、どんなことに興味を持っているか?
そこまでメンバーのことを知ること。
1番ダメなのは、単に数字目標だけ伝えて、”この数字目標を達成して”というやり方。
そのメンバーと真剣に向き合い、そのメンバーのことを知ることが大切。
前田さんからも、追加のアドバイスがありました。
悪いところ(悪玉菌)ばかり見てしまうけど、その人の良いところを見る
チームリーダーとしては、その人の輝くステージを提供することが大切。そのメンバーが輝いてないのであれば、リーダーの問題。
そのメンバーと向きあい、その人の良いところが活かされる輝く場所をいっしょに探す。
自分にしかできないことに、時間を使おう
自分への”投資”という点でも話がありました。
前田さんが最近しているのが、こちらの2つ。
- 時間の使い方を変える
- 代替可能なものを排除する(自分にしかできないことをする)
新しいプロダクトづくりなど、自分にしかできないことに選択と集中をして、そこに時間を使う。
そして、信頼できるメンバーに、自分のコピーになってもらう。
「自分がその人のことが好きで、心の底から優秀と思えるメンバー」に、自分のマネをしてもらって、コピーを増やしていく。そうすることで、「自分も負けたくない」という気持ちになって、自分自身も成長できるとのこと。
まさに、宇田川さんと前田さんの関係のように。
今回のイベントでは、ほんとに前田さんと宇田川さんがお互い尊敬しあっていることが伝わってきました。
さいごに、宇田川さんから前田さんにメッセージがありました。
恩師に教わったことへの感謝は、その人ではなく次世代の人に返していって欲しい。
目先には色んなことがあるけど、「アンフェアを無くす」という大義を忘れずに、そのパッションで実現して欲しい。
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