こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
渋谷でやっているSOCIAL INNOVATION WEEKに参加しています。アカツキの創業者である塩田元規さんのトークイベントに参加しました。
この前日に、ちょうど塩田さんの『ハートドリブン』の本が予約開始になったばかりで、このインタビュー動画がバズっているのを観ていました。『ハートドリブン』読むのが、ほんとに楽しみです。
今回のイベントページにある概要文が良いので、そのまま引用させていただきます。
「ウェルビーイング」「幸福経営」が流行し、個性と多様性を重要視する令和時代。
これからは「思考ドリブン」より「ハートドリブン」が重要で、ビジネスでも遊び心や感情を大切にすることが成長のドライバーになります。ハートやつながりといった「目に見えないもの」が中心になる感情価値の時代では、私たちの働き方や在り方はどう変化するのでしょうか?
正解がない時代だからこその不安や恐れとの向き合い方はどうすればいいのか? 創業7年目で東証一部上場を果たし「八月のシンデレラナイン」のアニメ化、横浜駅直通の複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」の大ヒット、「東京ヴェルディ」の経営参画など急成長を続けているアカツキ。そんなアカツキの自分たちの信念・哲学を貫いて事業を成功させるチーム作りや、感情を丁寧に扱う組織づくりやカルチャーを例に、感情価値時代のやり方(Doing)と在り方(Being)について考えます。
SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYAのイベントページより
今回のイベントの気づきを、濃縮してお届けします!
「インセンティブ」ではなく 「ドリブン」へ
本のタイトルにもなっている「ハートドリブン」は、塩田さんが作られた言葉。ここにある「ドリブン」は、「インセンティブ」という言葉の反対の意味。
※ 「インセンティブ」とは、「その人のやる気や意欲を引き出すために、外部から与えられる刺激」 のこと。
これって、すごく興味深い話だと思ってます。これまでって、よく「ニンジンをぶら下げる」みたいな言い方をされるように、インセンティブ、たとえばボーナスとかの金銭的報酬などで、社員のやる気を外から高めようとしていた。
同じように、お客様に対してもそうで、「◯◯円 キャンペーン」とかで、割引をインセンティブに買ってもらう。
このインセンティブが当たり前になってしてしまうと、次はまたそのインセンティブ(ボーナスとか割引)が無いと、社員のやる気を上げられない、お客様に買ってもらえない、という悪循環が起きてしまう。なんとなく、それに気づいているけど、その悪循環に入っていると、抜け出せなくなる。そんなことを、私も日々感じています。
世界でおきている3つの変化
塩田さんが、どのように世界の変化をとらえているか?
- 便利さより、ワクワクへ
- 多様化
- 透明性
という3つの変化を感じているとのこと。
日本は”成熟期”で、モノがあふれていて、どんどん便利になっている。この”成熟期”の時代は、多様化が進み、一人ひとりが違うことを求めている。
そして企業は、悪いところも含めて、情報をオープンにするという透明性が求められる。
アカツキのビジョンになっている「ハートドリブン」
塩田さんが大事にしているのは、外からやる気を起こさせる「インセンティブ」ではなく、内なるワクワクを大切にする「ドリブン」という考え方。
こちらが、去年2018年にアップデートされたというアカツキのビジョン。
アカツキのWebサイトに詳しく載っていますが、
- A Heart Driven World. ハートドリブンな世界へ
- Make The World Colorful. 世界をカラフルに輝かせよう
と書かれています。
アカツキは、いろんなエンタメ関連の事業をされていますが、
「心がワクワクする活動こそが、世界を輝かせる」 というコンセプトに、ユーザーの心の内側の可能性を拓いていく、それを目指している。
アカツキ創業1年目に描いたという、こちらのイラストが原点になっているというお話がありました。このイラストには、何だかほっこりしました。
もともとは「良いサービスを創ろう」というサービスありきの考え方だった。でも、ある時から、それよりも社員のワクワクとか感情をまず大切にする、結果としてユーザーをワクワクさせる良いサービスができる、という考え方になったということでした。
このハートドリブンの考え方をしていると、 一人ひとりの「違い」が、良いサービスになっていく。
- 説明できることよりも、
- 無意味で無駄で無邪気なことが大切
こう言い切れる経営者って、すごいなとシンプルに思いました。
「ハートドリブン」の一歩になる「チェックイン」
イベントの冒頭で、「チェックイン」をしましょう、という話がありました。
チェックインとは?
ミーティングなどの話し合いのはじめに、全員が一言ずつ今の自分の状態、気持ちをなど自分のことを共有する時間をとる、という手法。
塩田さんはこのチェックインをすごく大切にしている。なぜ大切にしているかというと、
- 自分の感情を、自分で認知する
- 自分の感情を、人に分かってもらう
これが「ハートドリブン」な組織を創るうえで、すごく大切なこと。
たとえば、つまんないことを、つまんないと言える、というのが大切で、これによって「分かち合い」の文化が生まれる。
シンプルなことですが、この「チェックイン」の時間を大切にするのが、「ハートドリブン」の一歩になると感じました。
人生の「旅」を楽しむために
よく人生を「旅」に表現されますが、塩田さんが考える「旅」と「旅行」の違いがおもしろかったです。
- 旅 → 寄り道していい
- 旅行 → 目的地が決まってる。早く、安く行くことが求められる
この人生の「瞬間」を味わっているか?
「旅」は、寄り道を楽しむ、遠回りを楽しむということ。この途中の「瞬間」をいかに味わうか。
幸せになるために頑張っているのにハマる罠
塩田さんが言われていたのは
ブライトシャイニーオブジェクトを追わない
ということ。これが持続的に成功している人に共通すること。
幸せになるために頑張っているのにハマる罠の一つに、何かキラキラ輝くもの、英語で言うと「ブライト・シャイニー・オブジェクト」にしがみついてしまう。キラキラ輝くものからまた別のキラキラ輝くものに目移りして、振り回されてしまうということがよくあると言われています。
キラキラしたものを追わない
「どうなりたいか」より「どうありたいか」
どうしてもキラキラ輝いている人に憧れてしまう、それはそれで良いかなと思いますが、その人になりたいとか、役員になりたいとか、そういうことよりも、「自分がどうありたいか」ということが大切。
- やること = Doing よりも、
- ありかた = Being が大切
インターネットが無いときは、「正解」は親と先生と親戚のおじさんくらいだった。これがインターネットによって変わった。
最後に、塩田さんに「どういう人と働きたいか?人のどういうところを見ているか?」ということを質問してみました。
それに対する答えが、こちら。
自分の人生を主体的に生きられる人
だれかが人生を決めてくれるよね、という考えではなく、「自分がどうありたいか」を考え続けて、自分がやりたいと思うことに向かえる人。
そして、『ハートドリブン』の編集者である箕輪厚介さんが乱入!
箕輪さんは、なかなか「本気でおススメしたい」とは言わないけど、この本は「本気でおススメしたい」と言われていました。
昨日の塩田さんのインタビュー動画がバズったのも、拡散のためのリツイートじゃなくて、本心で良いと思われてリツイートされている。「合理性」とか「便利さ」を追求することに、みんなおかしいなと気づきはじめているということの表れ。
なんかビジネス書っぽくない表紙だよね、表紙を友だちに送ったら「セラピスト?」って返ってきた。(笑)
と言う箕輪さん。
「”魂”を進化させるとあなたはもっと輝く」という内容は、箕輪さんだから書けた。
と言う塩田さんの掛け合いが、おもしろかったです。
『ハートドリブン』を読むのが、ますます楽しみになりました!
10/3に発売とのことです。
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