『SHARE SUMMIT 2019』 TOKYO2020 ~シェアによるおもてなし〜

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

今日は、昨日のブログのつづきです。

『SHARE SUMMIT 2019』 -シェアとは「共創」と「共助」

SHARE SUMMIT 2019のイベントに行ってきました。

いくつかセッションに参加したのですが、今日はこちらのセッションについて。

TOKYO2020 〜真の観光立国実現に向けたシェアによるおもてなし〜

登壇者は、こちらのみなさまでした。

  • 太田 雄貴:国際フェンシング連盟 副会長/公益社団法人日本フェンシング協会 会長
  • 長谷部 健:渋谷区長
  • 馬場 浩史:株式会社NTTドコモ スマートライフ推進部 スポーツ&ライブビジネス 推進室長
  • 田邉 泰之:Airbnb Japan 株式会社 代表取締役

こんな豪華な登壇者のお話が聞けるのは、貴重な機会でした。

イノベーションは制約条件の中からしか生まれない

まず、太田さんよりフェンシングの取り組みについて、ご紹介がありました。

「フェンシングを通して、感動を生む」ということをミッションに、「シェア」という観点でも、新しい試みをしている。

  • レジャー総合サイト・アソビューさんと連携(今まで体験がなかなか出来なかったフェンシングを気軽に体験できるようになった。フェンシングの機会をシェア。)
  • ビズリーチと連携して、副業・兼業人材を募集した(ビジネス人材のシェア。)

「ファーストペンギンになりたい」という想いで、いち早く新しいことを先駆けて、他の団体が同じことをやるようになってきている。

フェンシングという、プレイヤーの顔が見えない、ルールが分かりにくいなどの制約条件もありながら、そのなかでテクノロジーを使った改革など、イノベーションを生み続けている。

馬場さんからは、ドコモの5Gへの取り組みのお話がありました。

「新しいカタチで、感動、興奮、共感を」をテーマに、5Gを使った新しいエンターテイメントのあり方を追求されています。

マルチアングルで視聴できるとか、これまでに観れなかったアングルでスポーツを楽しめるのは、おもしろい試み。

今回のラグビーワールドカップでは実現できなかったそうですが、審判の足元にカメラを付けて、スクラムの中を観れるようにするとか、おもしろいアイデアをお話されていました。

フェンシングのマルチアングル視聴では、「車いすフェンシング」のゲームの例が挙げられました。いままで、「車いすフェンシング」と言うと、動きが少なく、あまり人気のなかったスポーツ。

でも、その制約条件を逆手に取ると、固定のカメラで撮影がしやすい。マルチアングルで観れるようにして、剣先の軌道がわかるようになると、新しい喜び、発見につながった。

「双方向ライブビューイング」は、テクノロジーによって、双方向に楽しめる、感動体験をシェアできるようになった例。

シェアによる”おもてなし”

次に渋谷区の長谷部区長より、取り組みのお話がありました。

行政は、もともと公園などの公共施設をシェアしている。シェアエコをもともとしている。その中で、いくつか新しい取り組みがあるそうです。

2020年の東京オリンピックに向けて、「シェアによる観光推進」をしている。

渋谷は、多様な価値観が集まる場所。ここから生まれる価値、文化を大切にしたいとのこと。

渋谷区としては、「回遊性」も意識している。渋谷駅から降りて、原宿まで歩いて帰るとか。また、渋谷駅周辺だけが渋谷じゃない。住宅街という意味では、Airbnbで、地元の人が地元を案内することもできるようになった。

Airbnbの例としては、おばあちゃんが未亡人となってから、その家を使ってAirbnbで家を貸し出しするようになった。生活費を稼げるし、人との触れ合いも生まれるようになった。シェアによる新たな価値が生まれている。

シェアサービスは、規制のなか、新しい試みをしていくことが多い。規制によって出来ないことも多い。でも、こういう成功事例をもっと見える化して、ポジティブ情報を出していくことが大切。

こちらは、傘シェアサービスの「アイカサ」を導入した例。

渋谷区として、シェアサービスを使って、利便性を上げて「おもてなし」をするだけじゃなく、「傘をつくる」という障害者の就労機会にもなっている。

モバイルバッテリーのシェアは、災害対策の目的がある。

オリンピックを「自分ゴト」化する

いよいよ東京オリンピックが来年開催される。チケットを取って「観る」、ボランティアで「参加」する以外にも、楽しみ方がある。

オリンピックを「自分ゴト」化しましょう

という力強いメッセージが、太田さんからありました。

太田さんいわく、東京オリンピックの目的は、

  • 海外向けに日本のファンを増やすこと
  • 自分たちの”日本”のプライドを取り戻すこと

の2つがある。

日本という国は人口減少、高齢化社会が進み、海外から見る「日本の存在感」をこのタイミングで上げて、日本のファンを増やす。日本人である私たちは、日本の、日本人としてのプライドを取り戻すキッカケになる。

海外から東京オリンピックに来る外国人もいっぱいいる。その方々は、国の”体験”より、どんな”人” と関わったか、というのが大切になる。

たとえば、「道を丁寧に教えてくれる日本人がいた」とか。

「来日している外国人に積極的に話しかける」でも良い。それだけでも、オリンピックを「自分ゴト」化できる。

すばらしいセッションをありがとうございました。

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