こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
2019年は、いっぱい本を読みました。今年終わりに差し掛かって、また良い本に出会えました。
いま、Amazonにある本の概要を読み返していますが、もうこの概要だけでも「なんらかの組織に所属して働いている人」は読む価値があると思います。
自分が響いたポイントをご紹介します。
まずは、本の概要から引用。
サラリーマンに自由なんてない、組織に属している限り嫌な仕事もガマンしてやるのが当たり前――こういった常識がまだまだ残る一方で、時代は急激に変わりつつあります。
そんな中で、組織に従順なだけでは望むような働き方はできない、“しがらみ”にとらわれて不自由なままだと感じている方も多いかもしれません。
組織とどのように付き合えばいいか。
これは、働き方を考えるうえで、避けては通れない問題です。とはいえ、いくら環境が変わりつつあるとは言え、急にこれまでの働き方を変えるのは難しいのも事実です。
Amazonの本の概要より
自分の働き方をアップデートするにはどうすればいいでしょうか。
――そのヒントは、「+-×÷」(加減乗除)の4つのステージにあります。
このステージをクリアすることで、組織にいながら(たとえ所属する組織がなくなっても)、自由に働けるようになるのです。
この4つのステージの腹落ち感が、半端なかったです。
自由な働き方をしている人は、「◯◯しなければならない」ではなく「◯◯したい」という表現を使っている。
ここには一気にジャンプはできない、どうやったら自由な働き方を実現できるのか?
そのヒントがたくさんありました。
自由に働くには「加減乗除」のステージをクリアする
このように書かれています。
この4つのステージを自分なりにたどることが、より自由な働き方への近道となります。
Amazonの本の概要より
組織にいてもいなくても、自分の強みを活かして楽しく働ける、そんな「ほんとうに自由な働き方」を目指してみませんか?
この自由に働くための「加減乗除」のステージとは、こちらの4つ。
- 加(+)ステージ : できることを増やす、苦手なことをやる、量稽古。仕事の報酬は仕事
- 減(-)ステージ : 好みでない作業を減らして、強みに集中する。仕事の報酬は強み
- 乗(×)ステージ : 磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる。仕事の報酬は仲間
- 除(÷)ステージ : 因数分解して、ひとつの作業をしていると複数の仕事が進むようにする。仕事の報酬は自由
「兼業自由・勤怠自由・仕事内容自由の正社員」 という立ち位置を築いた、著者である仲山進也さんならではの説得力。
いきなり「自由な働き方」にジャンプできない。
それまでのステージを1つ1つ進むことが大切。自分がいまどこのステージにいるかを意識しながら、そのステージで求められることをしていく。
仕事のモヤモヤは「不安」か「退屈」の2つ。どうやったら「夢中」になれるか?
仕事でモヤモヤを感じるときは「不安」か「退屈」の2つのいずれかになっている。これに対して、挑戦と能力のバランスがとれているとき、人は「夢中」 になりやすい。
働き方を考えるにあたっては、「人の中で夢中ゾーンに入っている時間の割合をいかに増やせるか」 ここがキモ
どうやったら「夢中」になれるか?
この夢中(フロー)状態を、解き明かした図が分かりやすかったです。(詳しくは本で)
- 挑戦が高すぎると → 不安になる
- 能力が高すぎると → 退屈になる
なので、自分の能力を高めつつ、ちょっとハードルが高い挑戦をしつづける。もしくは挑戦より自分の能力がちょっと高いことをしつづける。
それが夢中になる秘訣だそうです。
自分がいまどういう状態にいるか? 不安なのか? 退屈なのか?
その立ち位置を理解しながら、
- 不安であれば、「難易度のチューニング」をする。能力を上げて挑戦のハードルを下げるなど
- 退屈であれば、「仕事の解像度を上げる」とか「新しいことに挑戦する」
仕事の解像度を上げる
そもそも「楽しい仕事」なんてあるのだろうか?
仕事を因数分解すると、このようになる。
仕事 = 作業 × 意味
「作業」については、
仕事を楽しくするためには、まず目の前の仕事をするにあたって「好みでない作業を減らすこと」 と「好みの作業を増やすこと」 がキモ
「意味」については、
働く動機を「①楽しさ」「②社会的意義」「③成長可能性」のポジティブ3点セットにする。これ大事です。実際に3つ揃うと、仕事が楽しくてしかたがなくなってしまう
どうしたら、この3つのポジティブな「意味」を増やせるかを考えて、 仕事に「意味づけ」をしていく。
「働くことは、お金を稼ぐこと」と思考停止にしないことが大切。
「楽(ラク)」と「楽しい」はちがう
「楽」とは各種コストを最小化することであり、「楽しい」はたくさんコストをかけた上でそれ以上のメリットを享受することです。趣味や子どもの遊びは「楽しさ」を得るためのものだから、単に「楽」を目指そうとはしないわけ
この例として、Amazonは「ラク」を追求して、とにかくコストを最小化している。
それに対して、楽天は「楽しい」を追求して、お店も多いし、商品ページも長い。コストはかかっているけど、その分、物を選ぶ「楽しさ」を感じることができる。
最近の私は、「ラク」という言葉ではなくて、「楽しい」という言葉を意識的に使うようにしています。
子育ても、「もっとラクに」というよりは、「もっと楽しく、もっとおもしろく」というのを目指しています。
『水曜どうでしょう』という番組のように、どこかに行くことがゴールではなく、その旅自体が目的になる。そのゴールに行くまでの寄り道や遊びというプロセスを楽しむ。
これを「プロセス目的的」という言葉で表現されていて、この考え方にも共感しました。
- 「旅行」は、目的地(ゴール)が決まっているけど
- 「旅」は、目的地(ゴール)に行くことよりも、それまでの寄り道が目的
「掛け算」をするには、高低差があること
加減乗除の乗「掛け算」のステージで、色んな人が交わって、化学反応が生まれるケースの話がありました。
ここで、おもしろかったのは「掛け算」をするには、高低差が必要ということ。
「滝の法則」という表現で書かれていました。
売上規模が同じとかの店舗経営者で集まるとぜんぜん盛り上がらない。
そこにはタテのヒエラルキーは無い、フラットな関係で会話はするんだけど、参加者の「高低差」があることで、滝のように話が流れる。
役職別や、階層別などでグループに分けて研修するのではなく、「掛け算」の化学反応を目的にするのであれば、高低差が大切になるということ。
- 共通テーマのもとに集まった多様なメンバーで
- 共通言語で、思いっきり話しあい
- 科学反応が起きるような、横のつながりをつくる
という話が、腹落ちしました。
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