こんにちは、Natsumiです。
2018年も、もうまもなく終わろうとしています。
そして「平成」も、もうまもなく終わろうとしています。
最近「ポスト平成」という言葉を最近よく耳にしますが、今回はこれからのキャリア戦略を考えるためのヒントとなる本を読みましたので、そのお話を書きます。
『ポスト平成のキャリア戦略』塩野 誠/佐々木紀彦
・概要
日本という天国に危機が迫っている。もはや「昭和モデル」や「平成モデル」は通用しない。
これからの日本人には「ポスト平成」のキャリア戦略が必要だ。ハングリー&ノーブルな仕事人生を送るためのヒントを、20代、30代、40代以降の年代別に提案する。
・塩野 誠さんとは?
株式会社 経営共創基盤(IGPI)取締役マネージングディレクター/パートナー
株式会社 JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
国内外にて企業への戦略コンサルティング、M&Aアドバイザリーを行う。プライベートエクイティ投資、ベンチャー投資に従事し、各国の政府系ファンドとの協調投資も行う。近年はAI/IoT領域の事業開発、ヘルスケア関連のプロジェクトを多く手掛ける。
・佐々木紀彦さんとは?
NewsPicks CCO(最高コンテンツ責任者)
「ハングリー&ノーブル」
この本で書かれているポスト平成キャリア戦略は、ひと言でいうと「ハングリー&ノーブル」です。
これを両立している例は少ないとのこと。
それぞれをまとめてみると、このような感じでしょうか。
ノーブル(社会的、長期的)なビジョンを持ちつつ、ハングリー(野心)に目の前のチャレンジに食らいつくことが重要。
・ハングリー
野心家。短期的な利益を追求する。戦国武将のようなイメージです。
改めて調べてみると、野心とは「ひそかに抱く大きな望み」という意味だそうです。
自分の立場だったらこれはできないな、と制限するのではなくて、大きな夢や野望を持つということですかね。
こんな野心家度診断をwebで見つけたのでやってみました。心理テストみたいなものです。
「特徴はギラギラしてるだけじゃない!野心家度診断」
さて、私の野心家診断テストの結果を公開します!
なんと、「平均的な野心を持った中間管理職タイプ」でした。。
なんかイマイチでショックですね。
(テスト結果より)
「あなたの野心家度は人並み。自分の実力をわきまえた上で、若干高めの目標を設定するタイプ。適度な野心を持っているので、順調に出世して、幸せな人生を送る可能性が高いです。どちらかというと、中間管理職というか、サブリーダー向き。」
なるほど。何かショックですが、まあ当たっているところもあるかも。
ざっくり言うと「スーパーヒーローと思え!もっと行動せよ!チャレンジしろ!」とアドバイスが書かれていたので、心に留めてがんばります!
皆さんも、もしよろしければ野心家診断テストやってみてください。
・ノーブル
社会のために、というマインド、ミッション。
長期的な利益を追求。
最近はソーシャルイノベーションという言葉もよく耳にします。
「社会」のために何をするか?というミッションを掲げている企業も多いですが、この「社会」や「長期的」の視点が重要になってくるとのこと。
キャリアは掛け算
・ある専門領域を持ち、それを掛け算で考える
たとえば、「ビジネス x テクノロジー x マーケティング」など。
これは、藤原和博さんが提唱されている100万分の1理論ですね。
「100万分の1理論」
3つのキャリアを5年から10年ずつ経験して、その掛け算で希少性を獲得し、100万人に1人の存在になりましょう。
「100分の1」 × 「100分の1」 × 「100分の1」 = 「100万分の1」 の希少性が実現する。
100万人に1人はオリンピックのメダリスト級のレアさだし、同世代でたった1人の存在になるから、「雇われる力」が飛躍的に高まり、必ず稼げる大人になれる。
・量が質を生む
ある専門領域を持ちたいと思ったら、先に「質」を求めてもダメ。
まずは「量」が大事。ピカソも多作だった。多作であることが持続性につながる。
1つの仕事をマスターするのに、人間は一般的に1万時間かかると言われています。
先ほどの「100分の1」の専門性を獲得するためには、1万時間やりきる。1万時間というのは、5年から10年の練習量とのこと。
日本と海外のリーダーの違い
海外リーダーは、ミッションを創る力があり、ミッションから定義を変えることができる。
例えばとして、Facebookやナイキ。
Facebookが昨年ミッションを変更したということが記事になっていました。
それまでの古いミッション:
「making the world more open and connected(世界をよりオープンにし、つなげる)」
新しいミッション(2017年から):
「give people the power to build community and bring the world closer together(人々にコミュニティ構築の力を提供し、世界のつながりを密にする)」
ザッカーバーグ氏は社会におけるオフライン/オンラインのコミュニティの重要性を説き、Facebookのユーザーの約半数に当たる10億人が何らかの“有意義な”グループに帰属することを目指すと語った。
このミッション創りにも「ハングリー&ノーブル」の視点が重要ですね。
20代、30代、40代で何をすべきか?
じゃあ、20代、30代、40代でそれぞれ何をすべきか?という点についてまとめます。
20代ですべきこと
1) 20代のうちに「自分をリセット」する。
余計なプライドは捨ててリセットするということ。
2) 専門性を身につける
学校教育は平準化しているが、一つのことに深く入り込むことが重要。先ほどの「専門性」の話で、専門性を1つでも身につけること。
3)「コーチャブル」になる。
つまり、いろんな人の意見を素直に受け止める。でも何でもイエスと言うのではなく、自分に必要なものを咀嚼する力をつける。
30代ですべきこと
1) リーダー、マネジメント経験をつける
多国籍企業や国際機関でリーダーを目指すのであれば、普遍的価値、多様な人々をまとめていくリーダーシップが欠かせない
2)とにかく自分に投資する。
自分が問題解決に必要だと思うことをインストールして、自分をアップグレードする学習に切り替える。学習コストは低下してる。イケてる自分になりたいなら、細切れ時間を使って取り組むべき。
30代のうちに英語力はあげておく。英語学習とは「花粉症」みたいなもの。
コツコツと努力して、コップに水があふれるまで注げば、一定期間は後退しなくなる
発症するところまで到達できないと、元のレベルに戻る。
40代ですべきこと
1)教養と人脈をつける
ノウハウ(know how)ではなく、ノウフー(know who)が大事。
迷いが多いのが30代後半
定期的にヘッドハンターやエージェントに会って、自分の市場価値を確かめる。
過去や現状ばかり肯定して、未来のために働かない、おじさんをどうするか?
2)マネジメント力をつける
野心を持って理念を語る。部下を励ましながら、自らもプレイヤーとして圧倒的な存在感を出す。
本物のマネジメントを磨く。
3)T字型人材になる
深い専門領域に加えて「好奇心」を持って幅を広げていく。
T字型人材の「T」は、縦棒が知識の深さを、横棒は知識の幅の広さを表現しています。T字型人材は、専門分野に対する深い知識を有するI型人材と知識の幅はあるものの専門知識が浅い一型人材を組み合わせた人材タイプです。
専門性を複数もつということが重要になってくるので、縦の線が複数になる「H字型」とも言われるようになってきています。
「スーパーヒーローと思え!もっと行動せよ!チャレンジしろ!」まずは、これを心に留めてハングリーを意識していきます!
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