「問いのデザイン力を鍛える」ファシリテーターの思考法

今日は、こちらのイベントに参加しました。

イベントページより

最新の学術研究に裏打ちされたワークショップデザインの方法論を駆使しながら、集団の創造性を引き出し、複雑な課題解決のプロジェクトをファシリテートする、ミミクリデザインの安斎さんのセミナー。

新刊である『問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション 』をテーマにしたセミナーでした。

created by Rinker
学芸出版社
¥2,970 (2020/11/30 07:30:14時点 Amazon調べ-詳細)

どういう内容になるのかな? と期待していました。

ワーク的なこともあり、ふだん使わない頭を使うこともあり、おもしろかったです。

セミナー中に描いたグラレコで振り返っていきたいと思います。

「問いのデザイン」とは?

みんなでミーティングをしていても、良いアイデアが出ない、盛り上がらないのは、ファシリテーターが悪い訳でも、参加者が悪い訳でもない。

「問い」がうまくデザインされていないことが大半だといいます。

例えばとして挙げられていたのが、

「AIを使ったカーナビを作るには?」という問い。

これだと、AIありき、カーナビありきで、認識が固定化されてしまい、良いアイデアが生まれない。

なんのためにカーナビを作るのか? 

それを深堀りしながら、「問い」を再設定することが大切。

新しい切り口(視点)で問題を見ながら、対話を生み出す「問い」をデザインすること。

「問いのデザイン力」を鍛える6つの手法

では、どのように「問いのデザイン力」を鍛えていくか?

問いをデザインするための技術と感性を鍛えるポイントとして、9つの手法がある。

今日はその中から、6つの手法が紹介されました。

  1. 異化
  2. 転換(目標のリフレーミング)
  3. 類推
  4. 不滅
  5. 本質
  6. 矛盾

それぞれを見ていきます。

異化

初めて聞く言葉でした。

「異化」とは、

慣れ親しんだ日常的な事象を、奇異で非日常的なものとして表現する方法。

安斎さんは、「異化」とは、「あたり前」と思っていることを、大げさに捉え直すことと言っていました。

たとえば、自己紹介のときに「35歳です」というのは、「あたり前」。

これを、「一般的な測定方法で言うと、35年間になります。」という表現をするだけで、異化になる。

ここでは、「モナリザ」を異化するワークもありました。

  • 「モナリザの手って、右手が上?左手が上?」
  • 「モナリザを、どのように見る?」

こういう見方をしたことが無かったので、おもしろい。

「異化」の対象として、自分、他者、社会それぞれの「あたり前」を捉え直す。

また、歯磨きなどの「あたり前」=日常のルーティンを、3つの層で捉え直してみる。

  • Why 「なんのためにしてるか?」
  • What 「何をしているか?」
  • How 「どうやってしているか?」

「あたり前」を捉え直してみる。

転換

次に、「転換」。

「目標のリフレーミング」という表現をされていました。

目の前の物事を、別の視点で捉え直してみる。

いくつか、転換(リフレーミング)のやり方があって、

  • 利他的に考える
  • 前向きにとらえる
  • 動詞にする
  • あえて規範外にする

このなかの「動詞にする」の例で、ビールの話しがありました。

「ビール」を、「動詞にする」とどうなるか?

飲む、語る、集うなど。

ビールをどのようにイノベーションするか?」という問いでなく、

飲む、語る、集うをどのようにイノベーションするか?」という問いに転換できる。

この問いに転換することで、良いアイデアが生まれるようになる。

類推

「類推」とは、一見異なるものに類似性を見つけること。

つまり、物事を抽象化することと理解しました。

先ほどの「ビール」の例だと、「ビール」と似てるものはなんだろう?と類推してみる。

「集う」という意味では、「タバコ」が似てるとか。

ここで、ミミクリデザインさんがしているミミクリゲームが紹介されました。図のように、AとBに何かをおいて、その真ん中のものを考えるゲーム。

A:サッカー B:トマト だったら、何が間に入るか?

たとえば、

  • サッカー → キックボクシング (蹴る)
  • 赤のサンドバックのキックボクシング → トマト(赤の共通点)

不滅

「不滅」とは、なくしたいとか、なくなりそうなのに、なくならない物。

たとえば「罪悪感」。

5W1Hで考えて、分解していく。

  • なぜ、罪悪感が生まれるか?
  • どんな、罪悪感があるか?
  • いつ、生まれるか?
  • 誰が、持つか?
  • どこで、生まれるか?
  • どうやったら、無くすことができるか?

本質

ある物事について、「これが本質かもしれない」と思える共通理解を洞察する。

たとえば、「観光の本質とはなにか?」

この問いの答えは、「非日常」となるのであれば、「非日常」と「日常」の違い、境界線を定義する。

どうなったら、日常で、どうなったら、非日常なんだろう?

具体的な例をイメージしてみる。

矛盾

さいごに「矛盾」。

矛盾するキーワードを組み合わせて、問いを考えてみる。

「負けるが勝ち」とは?

「かっこいい寝言」とは?

「問いのデザイン力」は、筋肉のように鍛えられると言っていました。

今回ご紹介いただいた手法を持っておいて、それを練習しながら、鍛えていきたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください