『ハウ・トゥ・アート・シンキング』 をABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)する

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

昨日は、こちらのイベントに行ってきました!

イベントページより

若宮和男さんは、 女性主体の事業をつくるスタートアップとしてuni’queを創業、社員が「全員複業」ということでメディアなどで話題となっています。

そんな若宮さんが、このたび出版される『ハウ・トゥ・アート・シンキング』 の本をみんなで読むイベントです。

明日発売ですが、もうAmazonページできてます!

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イベントページより引用します。

起業家でありながらアート研究者でもある著者が、長年考え続けてきた「アート思考」を1冊の本にまとめました。今回のイベントでは、12/18に正式発売となる本書を、参加者全員で分担して読み、要約し、プレゼンし、話し合う、「アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎」を行うことで、アート・シンキングへの理解を深めます。

ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ®️)とは?

1冊の本を、

  • 分担して読む
  • 要約する
  • プレゼン発表をする
  • ダイアローグ(対話)する

新しい読書の形です。
もっと詳しく知りたい方はアクティブ・ブック・ダイアローグ協会をご参照ください。

ABDのHPより

若宮さんの本が楽しみだったことに加え、「アートシンキング」は以前ワークショップなどに参加したこともあり興味があって、ついでにABDも興味がありました。

気づいたら、積読が増えていることが多いのですが、まだ本を読んでないのに、このイベントに参加しただけで1冊本を読んだ気になりました。

ちなみに、ABDのメリットは8つあるそうです。(ABDのHPより)

  1. 短時間で読書が可能
  2. サマリーが残る
  3. 記憶の定着率の高さ
  4. 深い気づきと創発
  5. 個人の多面的成長
  6. 共通言語が生まれる
  7. コミュニティ作り
  8. 何より楽しい!

ABDの体験を交えつつ、私が思ったことを書き留めておきます。

この本に書かれている通り、正解はないので、あくまでも主観です。

この本自体がアートシンキングを体現

最初に、この本の目次をパッと見たときにある違和感がありました。

どんな違和感だったか?

ぜひ、実際に本を手元にしてみて、体験してみてください。

これについては本の「おわりに」に、若宮さんの想いが書かれていました。

12万文字のドラフトが出来上がった段階で、一旦すべてを捨てたそうです。アートシンキングをロジカルに表現するのではなく、アートシンキングの「偶然」や「ゆらぎ」を体現する本にしたいと作り変えたそうです。

それが目次に表れていました。

この本は「ハウ・トゥ・アート・シンキング」というタイトルをあえて付けているそうですが、いわゆるHow to本ではありません。教科書的な内容ではなく、自分のなかでの「モヤモヤ」を「触発」するような内容になっています。

この本を読んで、「触発」からどんな「自分」を見出すのか、そしてこれからの長い人生、どんなworkをつくりどんな「自分」を生み出していくのか、そんなキッカケを与えてくれる本です。

アートは「おなじ」より「ちがい」を生む

アートシンキングは万能ではない。0→1を生み出すフェーズ、新規事業をつくるときに向いている思考法とのこと。

なぜ、このような思考法が大切になってきたか?

私がABDで担当した2章に、そのことが書かれていました。

要約した紙を使いながら、ご紹介します。

いま大きなパラダイムシフトが起きている。

「工場」から「アート」へ。

工場生産で「おなじ」モノをつくる時代では、「ちがい」が悪だった。でも、モノがあふれたことで、「ちがい」が求められるようになった。つまり、ここで「アート」の思考法が大切になってくる。

では、アートとは何か? 

アートの価値とは?

美しさや、努力や時間をかけた技量ではなく、「ちがい」が価値になる。

なにかと「おなじ」作品は、パクリと言われてしまう。

工場のパラダイムとはまったく反対に、アートのパラダイムでは「ちがい」が価値になる。

ここで質問です。

「あなたがお使いのスマホは何ですか?」

「あなたがお使いの箱ティッシュは何ですか?」

と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。

たいていの場合は、前者には「iPhone X」などという具体的な機種名まで、後者にはメーカーも答えられないケースが多いとのこと。

前者は、替えがない「ちがい」で、

後者は、替えがある「おなじ」もの。

あっても無くても変わらない「おなじ」ものではなく、「ちがい」が大切にされる時代になっている。

ロジカルシンキング、デザインシンキングの思考法では、課題から始まるため、「おなじ」ソリューションに行き着く。

デザインは、「おなじ」行動をしてもらうためのもの。たとえば「ドアノブ」は、なにも書いてなくても、押して開けるという「おなじ」行動をする。

もちろん、ロジカルシンキング、デザインシンキングが求められるケースがあるが、0→1で新しいものを生み出すフェーズでは、「ちがい」を生むアートシンキングが向いている。

アートは「ちがい」を増やす。

創り手が「ちがい」を生むだけでなく、見る人によっても解釈の「ちがい」が生まれてくる。

こんな感じで、参加者20人が、それぞれの章を読み要約する。

その要約を貼って、2分でプレゼンすることで、全章を読み解く。

本って、「読んで終わり」と消化不良になってしまうことが多いと思いますが、この本で参加者同士が対話したり、今回は著者に直接質問ができるのは貴重な機会ですし、自分の記憶に定着すると思います。

今回ご紹介したのは20章分のたった1つです。

私の印象ですが、この本は「読む」というより、自分に「問い」を立てるための問題集みたいな感じなのかなと思いました。あくまでも正解のない問題集です。

私には、新しい境地が拓けるような感覚がありました。

人生にモヤモヤしている人、閉塞感を感じている人は、その「モヤモヤ」とか「違和感」を大切にしようという気持ちになれるかなと思います。

私もこれから全文を読んでみます!

素敵な本、そしてイベントをありがとうございました!

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