Cybozu Days-乙武洋匡さん「一番美しいものは、”覚悟”」

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

今日は、昨日のブログのつづきです。

モンスターへの挑戦状「Cybozu Days」-モンスターと戦うには?

サイボウズさんのイベント「Cybozu Days」に行ってきました。テーマは「モンスターへの挑戦状」

モンスターとは、私たちが持っている思い込み前例主義のこと。 これに対して、違和感を感じ、上場企業であるサイボウズがこれに対して挑戦状を叩きつけているのが素晴らしいです。

今日のブログでは、乙武洋匡さんの特別講演について書きます。

「前へならえ」をやめよう

この講演の前に、年明けの新成人向けのビデオメッセージの撮影があったという乙武さん。その中でお話されたのは、「常識を疑ってください」というメッセージだそうです。

私たちは、子供の頃からずっと「常識を考えなさい」「常識に従いなさい」ということを言われてきました。

乙武さんが、小学校の教育にも関わった経験を踏まえて、いまの学校教育の最大の改善点を挙げると、「前へならえ」だそうです。

「前へならえ」をひたすら小学校の時は、やっていた印象があって、このイラストのように、前の子と同じ行動をしていました。

これと同じように、前例主義も「いままで、こうだったんだから」という思いこみによって、新しいアイデアを考えない頭になっていると感じます。

戦後の時代は、それの方が合理性を追求しやすい。みんなが同じ方向を向いて、同じように行動することを求められていた。でも、今の時代は違う。多様性が認められて、個の自主性が大切になっている時代。

「前へならえ」をやめよう

常識を疑おう 

という力強い乙武さんのメッセージに、心が揺さぶられました。

乙武さんは、この「前へならえ」をやめて活動されている例として、麹町中学の工藤校長を挙げられていました。

工藤校長は、「Cybozu Days」の基調講演でも少しトークをされていました。

  • 宿題は必要ない。
  • 固定担任制も廃止。
  • 中間・期末テストも廃止。
  • 服装、髪のルールも廃止。

当たり前のように「前へならえ」でこの制度やルールを踏襲してしまうけど、これらを全部見直しされて、改革されています。

工藤校長は、「世の中ってまんざらでもない! 結構大人って素敵だ!」と生徒たちが思える教育を追求されています。

「どうやったらできるのか?」と問うこと

乙武さんが他に例として挙げられていたのが、参院選で「れいわ新選組」から重い身体障害がある2人が初当選したこと。

この件については、賛否両論のフィードバックがあったそうで、「重い身体障害がある人に議員が務まるのか?」という否定的な意見もあった。

でも、乙武さんは「どうやったらできるのか?」と問うことが大切と言っていました。

それはできないと最初から決めつけるのではなく、「どうやったらできるのか?」 と考え続けること。そこから新しい道は拓けてくる。

一言で「障害者」と言っても、身体障害、精神障害など色々あるし、状況も異なる。100人いれば、100通り。それを「障害者」とひとくくりには出来ない。

「みんな違って、それぞれがいい。」という前提に立って、「どうやったらできるのか?」を考えていきたいと思いました。

義足プロジェクトへの「覚悟」

先日、乙武さんはこちらの本を出版されました。義足プロジェクトへの挑戦についての本です。

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講談社
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「歩くことに関して、私の身体は『三重苦』なんだそうである。一つ目は、両膝がないこと。二つ目は、両手がないこと。そして三つめは、歩いた経験がないということ。それでも私は、歩けるようになりたい。私が歩くことで、障害がある人にもない人にも、勇気を感じてもらえるのなら」        ――「あとがき」より

このプロジェクトに関しては、サイボウズ 青野社長と対談形式でトークが行われました。私も、以前クラウドファンディングで支援させていただいたり、その関係で、乙武さんのバースデーパーティーに参加する機会があり、乙武さんの熱い想いに触れることができました。

乙武さんが、なんでこの義足プロジェクトに挑戦しているのか?

「正直言って、ものすごくしんどいし、この義足で歩くのが怖い」とのこと。それから生まれつき、歩いたことがないので、「歩きたい」という思いは、あまり無いそうです。でも、「自分は広告塔。自分が歩くことに挑戦する姿を見せることで、未来に”希望”を持てるといいな。」と言っていました。

この義足のすごい所は、テクノロジーによって、今まで実現できなかった膝の動きが実現できていること。私たちが当たり前のように「歩いている」のは、膝の動きがカギになっている。膝が適度に曲がる、適度な所でロックされる、伸びるという絶妙な動きが、テクノロジー(モーター)によって実現されている。

この義足プロジェクト以外にも、世の中には新しいテクノロジーが出てきている。その例の一つとして、OriHimeという「分身ロボット」を挙げられていました。この「分身ロボット」によって、寝たきりの人でもテクノロジーによって、接客ができるようになった。

今まで無理と思われていたことも、できるようになったのは、テクノロジーなど、時代が進化しているから。

オリィ研究所のWebより

すごく未来に希望が持てるお話だな、と勇気づけられました。

この世で一番美しいものは、「覚悟」

青野社長の対談の最後に、乙武さんが言っていたこと。

最近、「あなたにとって、この世で一番美しいものは、なんでしょう?」という質問を受けたそうです。

「この質問で、みなさんがイメージするものはなんですか?」という問いかけが会場の参加者にありました。

なんとなく、私の頭には富士山とかのキレイな風景が浮かびました。

乙武さんは、この質問に「覚悟」と答えたそうです。

この話を聞いて、鳥肌が立つような感じでした。

今回のイベントテーマは「モンスターへの挑戦状」。

これに対して、いろいろと大切なことがあるけど、この乙武さんが言っていた「覚悟」は、まさに一番大切なことなのかなと思いました。

すばらしいご講演をありがとうございました!

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