今日は、こちらのNewsPicksの番組のお話を書きたいです。
この番組の中でもありましたが、「女性エグゼクティブ」というタイトルには、ちょっと違和感がありました。
よくありがちな、「理系女子」「女性社長」「女性起業家」とか、「女性 ✕ 〇〇」という意外な掛け合わせを打ち出すこと。
ただ、これのほうが視聴者側に、何をテーマにした番組なのかが分かりやすいため、メリットも大きい。なので、私が番組制作側でも同じようなタイトルを付けてしまうかもしれない。
他にどんなタイトルが考えられるだろうか。
「男性社会を打ち破る処世術」
「男性社会を生き抜くための仕事術」とか?
お話を聞いていて、女性と男性で括るというより、「男性社会をどう新しい価値観、社会に変えていくか?」ということが大切だと思いました。
とにかくゲストが豪華で、かっこいい。
NewsPicksの佐藤さんが入ることで、スパイスが効いている。新世代の女性だけの話しに留まらなくなる(良い意味です)ので、キャスティングが絶妙だなと思いました。
- 坊垣 佳奈さん(Makuake共同創業者)
- 辻 愛沙子さん(arca CEO)
- 龍崎 翔子さん(L&G GLOBAL BUSINESS代表)
- 佐藤 留美さん(NewsPicks 副編集長)
「らしさ」に乗っからない
番組のなかで、共感したのが辻さんの3つのルール。
- 全員に同じトーンの敬語
- 自分のスタンスを明確に
- 「らしさ」に乗っからない
自分のクライアントや仕事をお願いするパートナー(代理店など)や、自分の会社の社員など、どの立場の人にも、同じトーンの敬語を使う。
これ、大切だなーと感じています。
私が嫌いなのは、自分の仕事をお願いするパートナー(代理店)に上から目線で、タメ口を使ったりすること。そういう後輩が前に居て、ほんとに不快でした。
だからこそ、明らかに年下という人(学生とか)にも、基本的には敬語を使う。逆に敬語を使いすぎてタメ口になかなか移行できないという悩みにも共感でした。
それから、「らしさ」に乗っからないという話しも出ていました。
たとえば、女性で管理職とか社長とかだと「なんか強そう」とか、逆に「女性らしさ」=しなやかさ とか、そういうイメージがある。
たとえば、テレビでも「オネエ」キャラだと、「オネエらしさ」を求められるとか。
私は、いわゆる「女性らしさ」のどれにも当てはまらないので、「女性らしいね」と言われたことが無い(笑)。そんな自分に悩みを抱えていましたが、辻さんの「らしさに乗っからない」という話は良かったです。
「男性」というより「男性社会」からの脱却が必要?
番組中の龍崎さんの発言の一つ一つがかっこいい。
番組後のツイートがこちら。
「男性 vs 女性」ではなく、「ホモソ的な旧体制(男性社会?) vs 性的・世代的規範を脱した新体制」という枠組みでの議論が必要。
まさに。
ついつい「男性 vs 女性」で話してしまい、なんかモヤモヤすることが多い。
「男性 vs 女性」を前提で話しをすると、
- 男性からは、「男性だからといって決めつけて欲しくない。 それは女性の愚痴だ。」となるし、
- 女性からは、「女性だからといって決めつけて欲しくない。私は男女の性差(ジェンダーギャップ)を感じたことがない。」となる。
そして、堂々巡りとなり、愚痴大会のようになってしまうというループ。。
「男性」というより、「男性社会」という表現にした方がいいなーと感じました。
ちなみに、番組のなかで「ホモソ」と「バイブス」というワードが出てきて、頭のなかが「?」となりました。
ホモソーシャルとは、 簡単に言うと主に男性同士の固い結束を指すようですが、男性に限らず女性にも起こり得る。
例として挙げられていたのが、「タバコ部屋」と最近流行りの「サウナ」。タバコ部屋は女性は入れるけど、圧倒的に少ないし、サウナに関しては男性のところに女性は物理的に入れない。
「タバコ部屋」や「サウナ」で重大なことが決まって、女性が取り残されることはある。
つまり、「男性社会」とは、意思決定の場にいるのがほとんどが男性。
バイブスとは、 (言葉によらず伝わってくる)雰囲気、心の中、考え方といったことを意味する英語。 レゲエやヒップホップ音楽では「ノリ」「気合い」「フィーリング」などを表す。
コトバンクより
なんとなく「フィーリング」と近いんですかね。
龍崎さんいわく、Twitterとかで発信していると、バイブスが合う合わないが分かるらしい。バイブスが合う人とは、「交渉」が要らない。「交渉」無くして、案件が成立することがあるそうです。
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