落合陽一さん講演レポート「高齢化と多様性のためのテクノロジー」

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

先日IT系のイベントで、メディアアーティストの落合陽一さんの講演を聞いてきましたので、その内容をまとめたいと思います。

『日本・計算機・自然・文化 ~高齢化と多様性のためのテクノロジー~ 』

メディアアーティスト / 落合 陽一 氏

1987年生. メディアアーティスト. 東京大学大学院学際情報学府博士課程修了. Ars Electronica STARTS Prizeなど多数の賞を受賞. また国内外問わずメディア露出も多数. 個展として「落合陽一、山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」など. 過去にSEKAI NO OWARIをはじめとして, 様々なコラボレーション作品制作や演出を手掛け, 多くの事業者と制作・開発を行う。

落合陽一さんとは?

改めてですが、ご本人からどんな活動をしているか?の説明がありました。

あまりにも色々な活動をされているのですが、まとめだけ。

メディアアーティスト (研究者)× 大学教授 × 著者 × 経営者 ・・・・

という感じでしょうか。

代表的な著書

『日本再興戦略』という本が10万部以上のベストセラーになっています。なぜ本を出したり、メディアに積極的に出るのかというと、自分の活動をもっと多くの人、特に高齢者に知ってもらいたいからとのこと。

「高齢化社会をテクノロジーで問題解決したい」という思いを、より多くの人に届けるように活動されています。

[落合陽一]の日本再興戦略 (NewsPicks Book)

メディアアーティスト

メディアアーティストと聞いて、なかなかピンと来ないですよね。わたしも良くわかっていません。

どうやって、光、音、コンピューターを使って、人間の生活を変えるか?という方法を日々研究されているそうです。たとえば、空中に3Dディスプレイを作ったり。

直近だと、こちらの「メディア アンビション トウキョウ」で、落合さんの研究が見れるとか。

空中に浮く彫刻 -「TDK Attracting Tomorrow Project

このTDKの最先端技術や製品を使って新しいアートを制作するプロジェクトでの落合さんの作品は、空中に浮く彫刻。メディアアーティストをイメージできました。

落合陽一、TDKとメディアアートを開発 ウォーホルから着想
TDKの記事より引用

筑波大学で大学教授

大学教授されていることは有名ですが、日本の未来を変えるには若者を変えなければいけない、落合さんの分身をもっと増やしていくための活動と言われています。

3Dプリンターとか、AIを使って何ができるか?ということを研究し、それを学生に教えているとのこと。

少子高齢化社会に何が必要か?

いま日本を取り巻く環境で、何が問題なのか?という点の説明がありました。

少子高齢化社会は、人口が減少すること自体はよくあることだが、「急激に減ること」が問題であり、社会にひずみを起こすとのこと。

ここに世界と日本で大きな違いがある。

  • (世界)高齢者が少ない 若者が多い → スマホがあって、ITがあって、ビジネス作ればいい。
  • (日本) 高齢者が多い → スマホが使えない高齢者には、テクノロジーで埋めるしかない。日本をテクノロジーだらけにしたい。

テクノロジーで社会課題を解決するとは?

具体的にどういうことなのか、ということでいくつか例が挙げられました。

例1:「X DIVERSITY(クロス ダイバーシティ)」プロジェクト

できないことを、できるようにする

このプロジェクトの紹介ページから下記引用します。

生まれながらにして視聴覚・身体能力に障がいのある方はいらっしゃいますが、高齢化社会では何らかの障がいをもつ人も増え、様々なダイバーシティが生まれます。できないこととできることを考えたときに、できないことをなるべく小さくして、できることをより拡張する。そうすれば、本当に個性が活かせる社会になるのではないか、ということを我々は考えています

X DIVERSITYのページより引用

乙武さんの義足プロジェクトは、 この「X DIVERSITY」で現在進行している大きなプロジェクトです。クラウドファンディングでも多数の支援が入って、話題となっています。私もこの動画を観てすごく感動し、クラウドファンディングにも支援しました。

この動画は多くの人に観ていただきたいですね。 こちらのクラウドファンディングのリンクから観れますので、ぜひ観ていただきたいですね。

落合さんは、この「X DIVERSITY」プロジェクトに関しては、このようにコメントされています。

我々は人や環境の違いとAIをクロスして、多くの人々が問題解決に近づく仕組みを考えています。ダイバーシティと言っていますが、要はインクルージョン(包摂)可能な社会。多様性のある人たちがインクルーシブになっている社会を生み出すことが我々の使命です

X DIVERSITYのページより引用

例2: 耳で聴かない音楽会

こちらもインクルーシブの社会へのプロジェクトの1つの例です。耳が聞こえない人でも楽しめる音楽会。オーケストラを映像やテクノロジーで革命するということ。

日本フィルハーモニー交響楽団「<ライブレポート>落合陽一×日本フィル【変態する音楽会】現代の魔法使いが変えるクラシック音楽会」1枚目/11
イベントレポート記事より引用
名称未設定-4

《耳で聴かない音楽会 》で使用された“音を抱く”テクノロジー「SOUND HUG」。
イベント記事より引用。

多様性以上にインクルーシブが重要と落合さんは言っていますが、「すべての人が同じエンタメを共有できるか?」、そのためにメディア自体を変える、枠組みをアップデートする必要があるとのこと。

5Gは世界を変えるか?

日本のGDPの総和は3位、 人口2/3のドイツに並ばれかねない状況。中国とアメリカがぐんぐん伸びていて、日本は停滞している。

Windows95の世代でドッドコムバブルの時も、日本は勝てなかった。世界的なプラットフォーム(Facebook、Apple、Googleなど)はアメリカに取られてしまった。

日本は「マス・コミュニケーション国家」で、変革していかなければいけないとのこと。

これまでの日本

  • 人口増加
  • 計画経済 (内閣の構造)
  • 均質化
  • 特殊な倫理
  • ハードウェアと人的資源 (工場で日本語を話す人が作業していた)

これからの日本

  • 撤退戦(インフラを撤退) / ソフトウェアによるデザイン 
  • 重層型経済
  • 例外特例区
  • 文化再興
  • 多様性

ここで鍵となるテクノロジーが「5G」

「5G」では、2時間の映画が3秒くらいでダウンロードできる。この超高速なテクノロジーは、世界を変えることができるとのこと。

5G-connectivity

5Gのメリット

  1. 超高速:2時間の映画を3秒でダウンロード
  2. 超低遅延 1msec
  3. 多数同時接続

この5Gがでてくると、「社会問題をテクノロジーでひたすら解く」というのに大きく前進できる気がします。

人の多様性を「AI」テクノロジーで支える

また「5G」に加えて、やはり「AI」も重要という話がありました。

人手が足りない → ロボット、自動化、省人化 → 多様化する能力自体を技術でインクルージョンする (なめらかに、疎外感なく生きられるか)

でも「デジタル」だけが全てではない、「アナログ」も活用していくことが重要という話もありました。

仕事はデジタル(処理)
趣味はアナログで価値を出す

落合さんの話はいつも刺激的。天才的な発言、言葉がいっぱいなので、なかなか理解しきれないのですが、それが魅力ですよね。

でも初めてプレゼンを聞くことができたので、すごく貴重な経験でした。ありがとうございます!

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