こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
昨日はNewsPicksアカデミアのイベントがありましたので、こちらについてレポートします。
Future of Work 〜これからのキャリアのつくりかた〜(ゲスト:沼田尚志氏)
ちなみに、こちらの「Future of Work」のシリーズは1回目も出ていますので、その時のイベントレポートとして、こちらのブログも貼っておきます。
NewsPicksアカデミア「実践・プロティアンキャリア」イベント詳細を、イベントページから抜粋します。
このイベントシリーズでは、産業医の大室正志氏と、NewsPicks編集部副編集長の佐藤留美が毎月「自分らしいキャリア」を切り開いてこられたゲストを招待。参加者と一緒に、キャリアや今後の生活を考える上でのヒントを考えていきます。
第二回は、ヤフーの沼田尚志氏がゲスト。
これまで多くの人と人、人と会社を結びつけ、さまざまなイノベーションの下地を作ってきた沼田氏は、自らを「スーパーイノベーター」と名乗ることで、イノベーションのハードルを下げたいと言います。
沼田氏は人々との出会いから何を感じ、自らの人生、そしてキャリアにどう生かしているのでしょうか。
「私は自分が弱い存在のまま、ヒーローになりたいと思っています。自分自身の能力や価値が低くても、人生はどうにでもなると言いたい」
と語る沼田氏の話を聞くと、「イノベーション」が身近に感じられるかもしれない。
参考記事(NewsPicksユーザーのみ閲覧可)
【新】自分に上限を設けない、「スーパーイノベーター」を名乗る理由
この記事を前に読んで、すごく面白かったので、今回のイベントも楽しみにしてました!
自分のキャッチコピーを持とう
今回のイベントは、これに尽きる気がします。自分のキャッチコピーを作っちゃったら、自然とそうなってきた。という沼田さんの体験談。
沼田さんは、「スーパーイノベーター」というキャッチコピー、をお持ちです。このキャッチコピーが生まれた背景と、キャッチコピーを持つ意味について、冒頭プレゼンで紹介がありました。
このプレゼンが、撮影不可だったのですが、すごい面白い!ひとりノリツッコミみたいな感じが、人を惹きつける。
現在ヤフーに勤めながら、複業として10社ほど兼務しているという沼田さん。
今の働き方に至るまでは、試行錯誤があったとのこと。
自分の活躍するフィールドは、自分で創ろう
16歳のときに脳梗塞を患い、2年間、首から下が動かない寝たきりの生活を強いられた。そのあと奇跡の復活を遂げ、NTTという大企業に入り、自分の理想の生活を想い描く。でも、会社からの評価は「C」。
このままじゃいけない、「自分の活躍するフィールドは、自分で創ろう」と思い立って、病気のときに「友達がいっぱい欲しい」と思っていたことをきっかけに、コミュニティを作っていった。
沼田さんいわく、単なる「飲み会」をひたすらやっていったとのこと。
新規ビジネスの集いとして、異端児をいっぱい集めて、「日本中の異端児と友達になろう」と。
なりたい自分のキャッチコピーを勝手につけてみた
その過程の中で、「スーパーイノベーター」と名乗るようになった。自分でも恥ずかしいくらいだし、「それって、何やっている人なの?」というのを、いつも聞かれるとのことですが、それでも言い続けた。上司にもひたすら、「イノベーションを起こせる」と1日50回くらい言い続けていたとのこと。
結果的にイノベーションブームが来て、「沼田さんの周りでは、何か面白いことが起きるぞ」という感じが認知されるようになって、結果的に、大企業300社の仕事を引き受けるようになったとのこと。
ご自身の病気という体験から、「今を生きる」力が強い。
未来は、今の積み重ね
「夢や目標が無くてもいい」と言い切っていただけるのは、勇気づけられました。
世の中に合理的なことはない
夢や目標がなくてもいい
がんばれないこと は がんばれない
何をしたいか? → ではなく → どうありたいか? が重要。
最近「とにかく行動せよ」ということがよく言われるが、「Doより、Beが大事」という話は印象的でした。
Do < Be
自分が、どうありたいか?(沼田さんの例だと、スーパーイノベーター)これを先にキャッチコピーにして勝手に名乗っちゃう、それに段々と近づいていく。
自分はどんなキャッチコピーを持ちたいか?、これを考えるキッカケになりました。
人と人をつなげる「触媒」
とにかく友達がたくさん欲しかった、という沼田さん。年間300回以上、飲み会をやっているとのこと。
自分自身が誰かと仲良くなるというだけではなく、自分が「触媒」となって、人と人をつなげるのが好きという話は、すごく共感でした。人のためにギブすることを、自然とできている。
Facebookで色んな情報を見て、たとえば子供が産まれたらプレゼントを贈る、小さいことでもプレゼントを贈ることが好き。
目の前の人から、なにかを得ろうとしていない
周り周り巡って、なにか返ってくればいい
この言葉もすごく印象的です。
友達をたくさん作りたい、「面白い人間」になりたい、と考えて、「面白い人間」の3つの要素を見出したとのこと。
- 自分がしたことない経験をしていること
- 人の面白い話を、代弁できること
- 面白い話をした人を、連れてくること
人と人をつなぐことで、自分のプレゼンスも少し上がる。自分も「面白い人間」 として認知されるようになる。
自分の「バランスシート」の作り方が上手い
沼田さんは、「バランスシート」の作り方が上手いよね、と言われることがあるとのこと。
年末のWEEKLY OCHIAIの番組でも、こんな話がありました。短期的な”収益”に目を向けるのではなく、長期的な”資産”に目を向けるのが、バランスシートの考え方。
このB/S(バランスシート)の考え方を持っているとのこと。
沼田さんのお話をまとめると、このような図になると思います。トータルの資産をどう作っていくか?と考えたときに、純資産を自己啓発などでアップすると、負債(借り入れ)が下手になる。
沼田さんは、純資産をアップするのが苦手なので、その分、借り入れをめちゃくちゃ丁寧にやっているとのことでした。
この考え方は、すごく面白かったです。「借り入れ」も資産のうち、と考えたことがなかったです。
たとえば1万円借りたら、5万円にして返す
→そしたら、10万円返ってくる
→今度は、100万円返す
ということを繰り返すイメージとか。これを繰り返して、借り入れをめちゃくちゃ丁寧にすることで、自然と総資産が高くなる。
人の信頼を傷つけることはしない、すごく丁寧に対応しているというのがお話を聞いてきて、伝わってきます。
幸せの定義とは?
幸せの定義は、4つある。病気の後遺症という自分の重しがついた状態で、どう満たせるか?を考えたとのこと。
- 稼ぐ力(価値あるものを創る)
- 愛される力
- 自由
- 健康
このバランスが重要で、「稼ぐ力」が大きくなってきてしまうと、「愛される力」が弱まる。なので、「自分、稼いできたな」と思ったら、よく人にプレゼントを贈っているという話も印象的でした。
自分のキャッチコピーを自分で先に作っちゃう、人と人とをつなぐ意味、バランスシートの考え方、学び多きイベントでした。ありがとうございました!
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