こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
こちらのイベントに参加してきました。
「これからの働き方 これからのオフィス H1Oプロジェクト発表会」ということで、そのなかでヤッホーブルーイングの井手直行 社長のトークセッションがありました。
あの、よなよなエールで有名な、ヤッホーブルーイングさんです。
トークセッションのテーマは、こちらです。
飛躍の秘訣は「個」の力にあり!
~最高のチームワークを生み出す方法とは?~
ゲスト=井手直行(株式会社ヤッホーブルーイング代表取締役社長)
MC=猪熊真理子(OMOYA Inc. 代表)&横石崇(Tokyo Work Design Weekオーガナイザー)
14年増収増益という驚異的な結果がでているヤッホーさんは、『ティール組織』を実践していることでも有名で、最高のチームがあってこその売上の結果と井手さんは言っていました。
私もこのブログを始めたときに、ヤッホーさんのことを書きました。チーム創り、組織創り、ファンを大切にするマーケティングなど、ヤッホーさんの取り組みは、とても興味があり、今回のセッションを楽しみにしていました。
話題のティール組織って何?「よなよなエール」のヤッホーさん事例から学ぶ。井手さんは「歩くパワースポット」みたいな感じで、ものすごく話がおもしろかったです!
今日はこのイベントで学んだことを、濃縮してお届けします!
10年つづくチームビルディング研修
まず、14年増収増益中という信じられない成果から、グラフで説明がありました。
14年増収増益中
井手さんが社長になったのが2008年。このタイミングで、増収増益の兆しがでていて、楽天市場での売上が好調だった。社長になったタイミングで、「この1、2年で、良いチームを創る」と決めたとのこと。
まずは良いチームでないと、売上が付いてこないという考え方。思ったよりチーム創りに時間が掛かったとのことですが、社長就任の3年後の2011年からは、売上が上がっていた。
この「売上を目的にしない」というのを徹底されていると印象を受けました。でも、多くの会社で売上が目的になってしまっているように、これはなかなかできないこと。
まず良いチームにすることが第一で、そのあと結果として売上が付いてくる。ここに覚悟を持って、取り組みされてきたという結果が、14年増収増益。
井手さんがおっしゃっていたのは、売上もチーム創りもどちらも両輪で回す、ということ。理想的には、売上で余力が少し出てきたときに、しっかりチーム創りをして、土台を創ること。
チームビルディング研修では、”自己紹介”を徹底する
とにかくチーム創りに徹底されていて、2009年から10年、井手さんがつづけているのがチームビルディング研修。ここでは、それぞれのメンバーが、自分の自己紹介を模造紙に書いて、共有する。
年1回を10年つづけていて、これが良いチームの土台になっているそうです。意外と、みんなお互いのことを知らない。どんな人か、どんな強みがあるかを分かり合うことが大切。
家族構成、どんなことをやってきたか、自分の強み(ストレングス・ファインダー診断結果からの5つの強み)などを、それぞれが模造紙に書く。この模造紙は、毎回の研修で、みんなが見えるところに貼っておく。
ヤッホーさんのWebサイトは、見てるだけで楽しい。こんな感じで社員の方がたくさん出ているのも、ヤッホーさんの文化が表れていると感じます。
自己紹介は、地味なようで、やっぱりすごく大切だなと感じました。
「自分をさらけ出す」ことで、みんなも心を開いてくれる。井手さんの想いに、一人ひとり共感してくれる人が増えていって、結果として自立した組織になったとのことです。
「知的な変わり者」を求むガッホー文化
独特の文化があることが有名なヤッホーさん。
それがちゃんと明文化されていて、こちらの図を見せていただきました。
- 真ん中に 「知的な変わり者」とある
- 目指すことは、「究極の顧客志向」
- 『ティール組織』にあるような超フラット組織である
- 自ら考えて行動する、切磋琢磨する、仕事を楽しむという行動指針
さきほどのWebサイトにもあるように求める人物像が、「知的な変わり者」。
そして「究極の顧客志向」の例として挙げていただいたのが、年間契約を解約したお客様とのお話。ふだんは年間契約を途中で解約できないとのことですが、ヤッホーの社員さんが解約されたい理由をお客様に聞いたら「南極に1年間行く」からとのこと。
これを聞いた社員は、南極出発のときに空港に、横断幕を持ってサプライズでお見送りに行った。 そうしたら南極に到達した際に、南極でよなよなエールを飲んでいる写真を送ってきてくれたり、一気にそのお客様がファンになってくれたそうです。
この話は、なかなか他の企業ではできないと思いました。
ヤッホーさんでは「WAO!対応」というのを、みんなでやってこうという文化がある。WAO!という感動をお客様に、というのを徹底されていて、それが文化として根付いている。お金が掛からないことだったら、どんどん試す。
ヤッホー流 コミュニケーションマップ
そんなヤッホーさんは、この文化を根付かせるために、どんなコミュニケーションをしているのか。
タテ軸に、質を高める⇔量を増やす
ヨコ軸に、大人数⇔少人数
として、コミュニケーションマップを作ったとのことです。
ふつうの企業だと、グラフの上半分、「質を高める」コミュニケーションばっかりになってしまう。一見、無駄とも思える「量を増やす」コミュニケーションを意識的にやることが大切。
いくつかこの中でも面白いコミュニケーションがあって、紹介いただきました。
- 社員全員をニックネームで呼び合う「ニックネーム制」
- 「yamabiko」は、4拠点のオフィスをオンラインで繋いで話しかけられるようにする。これで一体感がでる。
- 「ヨコヨコ」は、ニックネーム制で顔と本名が結びつかないという問題を解消。顔写真、名前、ニックネームを1つのカードに。成長痛に効くアンメルツヨコヨコのイメージとか。なんと、このカードを社内で広めるCM動画まで作られている。
社員全員をニックネームで呼び合うとか、おもしろい。
ちなみに井手社長は、「てんちょ」
店長というのを、かわいく文字ってるとのことでした。
毎朝30分やっているという「朝礼」では、全員参加で「楽しい話をしよう」と、雑談しているとか。これを続けていると、最初はあんまり話さなかった社員も話すようになってくる。
最後に井手さんがおっしゃっていたのは、「良いチームは1日にして成らず」
なにかやってみようと、やってみて、1日で良いチームが作れることはない。ヤッホーさんでも社員20名のときに始めて、チーム創りに3年掛かったとのこと。一つ一つを丁寧にやって、コツコツやっていくことが大切というお話でした。
自分が信じた道を徹底してやること、一見無駄にも思えるコミュニケーションをコツコツやること、とにかく楽しむこと。
おもしろいセッションをありがとうございました!
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