こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
昨日は、ソーシャル経済メディアNewsPicksが主催のイベントに行ってきました。このイベントを以前からすごく楽しみにしていたので、昨日は行けて良かったです!
2日に分けてこのイベントの内容をレポートしたいと思います。
キングコング西野さんの講演の前に、『HOPE by NewsPicks』イベントの説明をさせてください。
『HOPE by NewsPicks』イベントとは?
こちら引用いたします。
「ビジネスは希望を創る」というコンセプトのもと、NewsPicksからスピンオフした無料のタブロイド誌『HOPE by NewsPicks』Vol.2のイベントを開催します。 読者投票により、特集「“体温”のある経済競争」に登場したなかで、もっとも人気のあった登壇者を招いての無料イベントとなります。
本イベントページより
この『HOPE by NewsPicks』は無料のタブロイド紙なのですが、このクオリティの高さにビックリしました。
そして、この記事で特集されているゲストが本当に豪華なのですが、その記事から誰の話が聞きたいか?というのを投票できるようになっているのも有難いです。
私はオフィスでこのタブロイド紙を配って、もちろん投票もしていたので、特に話が聞きたいと思っていたこの3名の登壇が、ほんとに嬉しくて、楽しみにしていたのです!
- キングコング・西野亮廣さん
- ポケットマルシェ代表・高橋博之さん
- PoliPoli代表・伊藤和真さん
このクオリティの記事が無料で読めるタブロイド紙と、無料で参加できるイベント、そして記事→投票→イベントの流れなど、NewsPicksさん、すごいです!ありがとうございます!
西野さんはオンラインサロン中心のお話でした。ポケットマルシェの高橋さんは、 「都市と地方をかきまぜる」ということで、食べ物の裏側にある生産者のストーリーを届けることをされています。「食べる通信」というストーリーがメインで、食べ物が付録となっている会員制のサービスもされています。ポケットマルシェは「食べる通信」から派生したサービス。すごくお話を聞きたかった方です。
PoliPoli は、このタブロイド紙で初めて知りました。政治をエンタメにするコミュニティプラットフォームです。6兆円とも言われる政治市場に新たな経済圏を築こうとしている。伊藤さんはなんと20歳ですが、この取り組みは本当に興味深いです。このHOPEの中で一番気になった記事でした。
西野亮廣さん「日本最大最速! 2万人超えの有料オンラインサロンの秘訣」
お伝えしたいことがいっぱいあるのですが、本日のブログでは、西野さんの講演をまとめたいと思います。
1. エンタメで、ディズニーを超える方法
西野亮廣さんのオンラインサロンである『西野亮廣エンタメ研究所』ですが、なんと会員数が2万2千人を超えたとのことです。
月単位で、1000万人、2000万人の規模で増えていて、もはや留まることを知らない勢いを感じます。西野さんの読みでは、4万人後半くらいで一旦落ち着くだろうという見込みのようです。桁が違いすぎて、どれくらいすごいのかが、もはや分からなくなってしまいます。
この会員数の伸びについては、先日参加した西野さんの「朝渋」イベントの講演スライドが分かりやすいので抜粋します。
ちなみにこの「朝渋」イベントも面白かったので、こちらのレポート記事も貼り付けておきます。
NewsPicksの有料会員で10万人とのことですが、ここまで至るのに会員数が伸びない時期があり、苦戦したこともあるとか。いかに2万人という数字がすごいか?ということが、前提として共有されました。
私も西野さんのサロンメンバーですが、毎朝ビジネス書を切り出したような内容の投稿がされていて、読み物だけで月額1,000円以上の価値を感じます。
「このサロンの売上は全額エンタメに使う」と決めているそうです。月額1,000円 × 会員数2万人 = 2千万円を制作費に回して、Amazonプライム的なことをやりたいとのこと。つまり個人で資金を集めて、コンテンツを作って、会員に届けるようなプラットフォームであるということ。
西野さんが「ディズニーを超えたい」と発言されていることは有名です。私も何度も耳にしたことがありましたが、具体的にどのように超えるか?という話が今回聞けました。とても面白かったです。
ディズニーの弱点は、2つあるとのこと。
- “夢の国”である
- 著作権の問題
1) “夢の国”である
“夢の国”であるというのは、生活動線に無いということ。わざわざ、そこに会いに行かないとその世界を体感できない。これはディズニーの圧倒的な強みではあると思いますが、同時に弱点でもあるとのこと。
西野さんのアプローチとしては、
生活動線にファンタジーを練り込む。
ファンタジーと現実世界の境界線を曖昧にしている。
これから「町を創る」という発想が生まれた。いま地元の川西市でサロンメンバーを巻き込んで「えんとつ町のプペル美術館」と、その周りを取りまく「町を創る」活動をしている。
2) 著作権の問題がある
インターネット、SNSがここまで普及した状態で、「お客さんの発信力」を使わないと勿体ない。ただディズニーのように著作権が厳しいと、情報解禁は作り手しかできない。つまり、作り手が広告しなければいけないという状態になってしまう。
これに対する西野さんのアプローチは、
「70億人に届ける」のではなく、「70億人で作る」
「お客さんを増やす」のではなく、「作り手を増やす」
「作り手を増やす」ことができれば、その人たちは想いに共感して、買ってくれる。70億人が作り手になれば、70億人が買ってくれる。というアプローチになります。
2.「情報」ではなく、「ストーリー」を売る
オンラインサロンは一旦ブームを過ぎて基本的には右肩下がりになっている。人数が減っているサロンは、メインコンテンツを何にしているか?というと、「お金稼げまっせ的」なこと。つまり「How to系」の情報を売りにしている。
「How to」系サロンは、会員数が伸びない
How to系は会員数が伸びない。うまくいったら、辞めてしまうし、うまくいかなくても辞めてしまうので、どちらにしても会員が抜けてしまう構造になる。尾原和啓さん、落合陽一さんみたいに、すごいスピード感で突き抜けていくのは例外で、そうでないと厳しいというのが西野さんのご意見でした。
「来週どうなる?」をやり続けている
西野さんのオンラインサロンでは、「情報」ではなく「物語」を売っている。ドラマみたいに「来週どうなる?」というのを毎日やり続けている。
学ばなければいけないのは、ビジネスというより映画、マンガ。 ヒット作品のストーリーは「型」がある、いわゆるヒーローストーリーと言われるものだと思いますが、M字型の曲線。
うまくいかない、負けている、でも挑戦しているとなると、入会者数が増える。このヒーローストーリー、つまり「負け」をどう描けるか?を常に意識しているとのこと。
好感度低い芸人 → 勝っちゃった → 借金芸人 (美術館に15億円投資)
という感じだそうです。
「期待値」を上げすぎない
リピーターをどう作るか?、翌月も応援してくれる人をどう作るか?は、オンラインサロンでも、あらゆるビジネスでも必要なこと。
リピーターの方程式は、「満足度 > 期待値」
ここでポイントになるのは、期待値を上げすぎないこと。オンラインサロンで言うと「大学行くならサロン行ったほうがいい」は期待値を上げすぎなので、言わないほうがいい。ここのコントロールは考えた方が良いというアドバイスでした。
オンラインサロンオーナーに必要な3要素
- 作家性 (例:ホリエモンはロケット、箕輪さんは100万部売る)
- 主人公性 (オーナー自身がコンテンツである)
- 統率力 (夕張市の人口で8,000人、市を統率するような力が必要)
場を作りたいという人には、場を作れない。
任天堂もファミコン(場=ハード)を作ったのではなく、スーパーマリオ(ソフト)を作った。ソフトをどのように作るかの作家性、主人公性、統率力が求められるとのことでした。
3. モチベーションの根源は「結果」
ここまで「来週どうなる?」のストーリーを描けるのは、なぜなのか?
そのモチベーションの根源は何なのか?という質問が挙がりました。
モチベーションの根源は「結果」
行動をしていないと「結果」がでない。行動して「結果」が出るから、モチベーションに繋がるということ。
オンラインサロンで何か問題が起きたときは、サロンメンバーを守らなければならない。そこで何か言われたら、”印籠”のように成果物を出さなければいけない。たとえば「美術館を作りましたよ」とか。
人の幸福度は「伸び率」による
この話も心に響きました。人の幸福度は「伸び率」によって決まるのでは、ということ。
いつも「95点」を取っている人より、いつも「0点」だった人が「30点」取れたときのほうが、幸福度は高いということ。
これは先ほどのヒーローストーリーと同じロジックで、1回落ちて「0点」になるから、その後の「30点」が幸せに感じる。「来週どうなる?」というチャレンジをいつも続けるのは簡単なことではないですが、自分が「95点」取れる環境になってしまったら、「0点」の環境に変えてみる、という意識が重要と感じました。
なかなか95点の人が0点になるのは難しそうですが、落ち着いたら別の事、新しいを始めて、常に上を目指すっていうことですかね。面白いです。
佐々木さん、超人的なお話ですが、面白かったです!