こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
昨日は、NewsPicksアカデミアのこちらのイベントに参加してきました。
南場智子さんのお話を直接聴ける機会は、すごく貴重で楽しみにしていました。思ったことを包み隠さずそのままおっしゃるのも、素敵でした。
このイベントで学んだことを、まとめたいと思います。
「人は仕事で育つ」ストレッチアサインをする
DeNAと言えば、SHOWROOMの前田さんや、アカツキの塩田さんや、ミラティブ赤川さんなど、いま注目されている起業家を次々と輩出している。
どのように人を育てるのか? と良く聞かれるらしいですが、
- ✖︎ 人を育てる
- ○ 人は仕事で育つ
「人を育てる」というより、「人は仕事で育つ」とのこと。
そこでポイントになってくるのが、ストレッチアサイン。
ミラティブの赤川さんを、新卒で入社してすぐ28歳で最年少のマネージャーにアサインしたり、最近でも新卒で入社した社員を「ベイスターズを強くする」というプロジェクトに抜擢したりというお話がありました。
このストレッチアサインでポイントにされているのが、「目標設定」。
50-50での目標設定をしているとのことで、高い目標を設定するときに、そのアサインしたい人とよく話し合って、この目標設定をする。うまくいかないときは、この目標を調整したりもする。
きちんとアサインする人と、目標について合意すること。そして、そのアサインされた人は、自主的にその業務とストレッチされた高い目標に取り組むことができている。
目標までは、一直線ではなく、ぐちょぐちょで絡み合っている。だからこそ、人は成長できるし、ここで「工夫」が生まれることが大切。
「こと」に向かう
ダイバーシティに関して、以前のイベントの講演記事で、このように言われています。 ものすごく共感したので、ちょっと長く引用します。
とにかく経営者として言えるのは、「人は多様である方がいい。チームは多様なメンバーから組成されていた方がうんと強い」ということです。
チームの底力は多様であればあるほど強い。これは私が長年、会社をやって感じたことですね。本当に単一のまったく似たようなメンバーの組織はまとめやすいんだけれども、変化に弱いし、改革に弱い。それから全体の能力も一人ひとりの力が最大化される。ですから経営者にとって、多様なチームをどうやってマネージしていくかは非常に大きなポイントになるということです。経営者というか、企業のトップとしては、異なる人材を集めれば集めるほどパワフルである。だけどそれは同時に、難易度を非常に上げてしまうということなんです。
DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった【全文】
どんなに国籍が違っても男女が違って、エスニックが違っても、モチベーションの源泉が一緒だと、本当にマネージメントは難易度がやさしい。
それから私はとにかく、ジェンダーだ、国籍だなんだと言わず、とにかくまったく違うメンバーでも人間である限り、自分がオーナーシップをもって取り組んだ仕事、そして掲げた目標。それを達成したときは、本当に純粋に高いレベルの喜びを感じ、純粋な高揚感を持つものだと。これでずっとやっていこう。これがたくさんある人生にしたいし、会社にしたいな。そんなふうに感じました。
それは簡単じゃないですよ、すごい単純なこと言ってるようですけど、実際、この喜びや高揚感で組織をまとめていくっていうのは、例えばチームの組成の仕方とか、役割分担の与え方。誰ひとり、自分が影に隠れていると感じてはダメなんですね。全員が球体の表面積であり、オーナーであると感じなければいけない。
DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった【全文】
どうやってこのダイバーシティを実現するか? そのポイントが、「こと」に向かうがあるとのことでした。
「人に向かわずに、ことに向かう」
誰についていくとか、誰に評価されるとかではなく、チームの目標や自分の目標に向かって、それに本当に集中してみる。ミーティングの場でも、誰がその意見を言ったかではなくて、「こと」に向かう。
この「こと」に向かうが共通言語になっている。
DeNAには、「DeNA Quality」という行動指針があって、5つの項目があげられています。(Webより抜粋)そのなかで最初に出てくるのが、「こと」に向かう。
DeNA Quality
~Delightにまっすぐに向かうチームであるために~
「こと」に向かう
本質的な価値を提供することに集中する
全力コミット
球の表面積を担うプロフェッショナルとしてチームの目標に向けて全力を尽くす
2ランクアップ
自身の二つ上の視座を意識して 仕事に取り組む
透明性
チームで成果を上げるために、正直でオープンなコミュニケーションを心がける
発言責任
役割にかかわらず、しっかりと自分の考えを示す
「思考の独立性」を大切にしている文化がある。これは、誰が言ったかじゃなくて、何を言うか。 自分だけの意見を述べること。そこには年齢や性別や社歴は関係ない。
この「こと」に向かうが「共通言語」になっているというのが、それだけこの行動指針が浸透しているから。トイレに、この行動指針を貼ったり、社員研修や、ことあるごとに、これを言い続けたり、その日々の積み重ねで、「共通言語」になっている。
「ザクロ」 人材は閉じ込めるのではなく、解放する
これからの時代は、良い人材は閉じ込めるのではなく、解放することが大切。
これをザクロに例えられていました。
日本の課題は、
- よい人材が、企業に閉じ込められている
- スタートアップ人材が不足
この2点に集約される。
この課題に向き合うため、「デライト・ベンチャーズ」というファンド事業を始められたお話がありました。
DeNAがとうとうファンド事業を本格的に開始しました。本社志向のCVCではなく、独立のパートナーも参加し、DeNA社内外にいる起業家を本気で応援するファンドを志しています。デライト・ベンチャーズと名付けました。既に多くのVCが活躍されている中、デライト・ベンチャーズの特徴は、DeNAの事業や社員のスピンアウトを積極的にサポートしていくことです。
「デライト・ベンチャーズ」のWebより
最後の質疑応答。
Q. 南場さんが人を採用するときに大切にしていることは?
共通で持って欲しいことは、この2つ。
- 正直な人。
- 芯が頑張り屋。
Q. 南場さんは、どういう時に幸せを感じるか?
- 誰かの役に立ちたい
- 夢中
起業は、若い人だけのものではない、40代でも50代でも、それ以上でも誰でもチャンスはある。
解き放たれてください!
と力強いメッセージで、締めくくられました。
南場さんの著書『不格好経営」は、ほんとに笑いあり、涙ありで、超絶おススメです!
超絶とあれば必読ですね!
メルカリで300〜400円であったので早速購入。届き自体読むのが楽しみです。
以前から南場さんの考えは好きで、雑誌や前田さんの本などで断片的には知っている情報ですが深掘りしてみます。
竹内さん、ぜひ!!笑いあり、涙ありの物語です!