こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
昨日は、朝7:30から「朝渋」という、本の著者をお呼びして開催されている朝活のイベントがありました。
4/1から5日間『THE TEAM』の著者である リンクアンドモチベーション 取締役 麻野耕司さんが5日間連続、違うゲストをご招待して、トークイベントを実施するという企画。
最終日であった、昨日の4/5のゲストは、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長 島田由香さんです!
この5日間で一番参加したかったイベントで、本当に参加できてよかったです!すぐに明日から取り入れられる「チーム」に関するお話が聞けて、朝から感激しました!
「A」の法則とは「旗を立てる」こと
まず、今回のテーマである、「A」の法則について。
『THE TEAM』の本は、ABCDEの法則から成り立っています。この中でも最初に来ていて、私も一番大事だと思っているのが、「A」の「Aim」つまり「目標設定」の法則です。
- Aim …「目標設定」の法則
- Boarding …「人員選定」の法則
- Communication…「意思疎通」の法則
- Decision…「意思決定」の法則
- Engagement …「共感創造」の法則
島田さんも、冒頭に「このAの法則のときに呼んでもらえたのが、本当に嬉しい!」と一言。それだけ、麻野さんも島田さんも大事にされているということですね。
じゃあ、「Aim」とは何か?ということですが、麻野さんから説明がありました。
Aの法則とは「旗を立てる」ということ
なぜ「旗を立てる」ということが重要かというと、
- 共通の目的があってこそ、初めて「チーム」になる。
- メンバーが自発的に動くことができる
というお話でした。
「旗を立てる」というのを、「意義目標」という言葉で表現されています。
今回の『THE TEAM』の本を例にすると、「チームについて分かりやすく伝える」というのは行動目標、「10万部売る」というのは成果目標、その上の大上段として、「意義目標」がある。
この例だと 「意義目標」が 「日本のチーム力を高める」であり、これが「旗を立てる」ということ。
この「意義目標」が無く、日々の数字のプレッシャー、つまり「成果目標」に縛られているチームは、メンバーが自発的に動けなくなる。
自分のやっていること、チームでやっていることに、どんな意味があるか?
私たちは、世の中にどんな意味を提供できているか?
これが大事というお話でした。
チームの「意義目標」を、メンバーが「自分ごと化」することが大事
島田さんのこのお話が、すごく心に刺さりました。
チームの「意義目標」つまり「共通の目的」は、メンバーひとりひとりが「自分ごと化」することが大事。これができていないと意味がない。
「あなたのやっている一秒一秒が、こんなにすごいことに繋がっている。」これを見せることが大事。
人によって、なにを大事に思っているかの価値観が違うので、その価値観がチームとしての「意義目標」にどう繋がるか?、これをチームリーダーとして示していく。
どのような価値観があるかの例が、麻野さんから説明がありました。
- 自分のキャリアにプラスになるのが、嬉しい
- 自分自身が成長するのが、嬉しい
- 仲間に喜んでもらえるのが、嬉しい
- 社会に貢献しているのが、嬉しい
- お客様に喜んでもらえるのが、嬉しい
メンバーひとりひとりに、このような「ホットスポット」があるので、それに気づくこと。
どうやったら「自分ごと化」してもらえるか?
この話は、本当に共感しかなかったのですが、もう少し具体的なアドバイスとして、どうやったら「自分ごと化」してもらえるか?について、質問させていただきました。
ドラマのキャスティングをするように、メンバーひとりひとりが「主人公」になるストーリーを作る
麻野さん
「踊る大捜査線」のドラマの例を出されていましたが、それそれの出演者にスポットライトを当てたスピンオフ企画をイメージしているとのこと。ある一定の期間で、ドラマのようなストーリーを思い描き、チームメンバーがどのキャスティングにハマるか?というのを作っていく、それをメンバーに共有していく。
メンバーの想いを「聴く」
島田さん
とにかく、メンバーひとりひとりと向き合い、想いを「聴く」ことが大事。「聴く」という漢字にあるように、耳だけではなく目を使って、五感をフルに使って、メンバーと向き合うこと。
このときの具体的なアドバイスとしては、
- フィードフォワード:すぐその場で気づいたことを言う
- 自己否定しない:自己否定する人が多いので、否定しないことを意識する
とのことでした。
私たちが「やめるべき」こと
私たちが「やめるべき」ことのお話が2つあって、これは心に刺さりました。
1.「分かってない」と言わないのをやめる
言われないと分からないことは世の中にいっぱいある、「分かってない」と言える環境は、安心安全だし、信頼があるということ。
つまり「分かってない」「できない」と正直に言うこと。
ありのままで、自分らしく、無理をしない
島田さん
そして相手の存在そのものをリスペクトすることが大事。
人は「解釈」の世界で生きている。だれかに言われたことは「否定」ではなく「解釈」である。
島田さん
麻野さんも、この話にすごく共感されていて、リンクアンドモチベーションでも意識的にされているとか。
「良いTrueだね」
麻野さん
弱音を吐いたり、相手に対して率直な意見を言ったりするのは、「True」つまり、正直でいるということ。このようなことがあったら「良いTrueだね」と言うようにしているとのことでした。
2.「陰口を言う」のをやめる
麻野さんのチームでは、この「陰口を言う」のをやめるというのを徹底している。
陰口 = その人に面と向かって言えないこと
これはどこでも言わないようにしようとルールにしているとか。
メンバーひとりひとりが大切な存在なので、リスペクトを持って接すること。その人の「アルバムに刻まれる」ことをイメージしている。
その人が小学校に入ったときには入学式の写真があって、中学に入ったときの入学式の写真があって、とイメージしていくと、今ここに居ることだけでも価値がある、そのひとりひとりが大切な存在であると思える。
幸せとは「Happy」ではなく「Well-Being」
最後に「幸せとは何か?」「幸せに働くとは何か?」について話がありました。
島田さんいわく、「幸せである」というのはパフォーマンスが上がる条件なので、働くうえで非常に重要なこと。
幸せとは「Happy」ではなく、「Well-Being」
こちらの2つの違いについての説明が、すごく腹落ちしました。
- 「Happy」:一時的なもの。ポジティブな感情。
- 「Well-Being」:継続的なもの。「幸せである」という状態。
幸せの連続が、「結果」になる
麻野さんは、前は「最年少で役員になる」というのを目標にして頑張ってきていたこともあったが、今は「仲間が大事」と気づいて、それに気づいてからは「すごく幸せ」と感じているとのことでした。
仲間が喜んでくれるとか、仲間と同じ目標に向かっているとか、そういう幸せの連続が、「結果」になっているとか。
この回が、麻野さんの5日連続登壇の最終日!
素晴らしいお話を麻野さんと島田さんにお伺いできて、最高の1日でした。ありがとうございました!
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