『新世界』

こんにちは、Natsumiです。
 
昨日ニシノコンサルについてブログを書きました。
ニシノコンサルを観たあとに、さっそく西野亮廣さんの新刊・『新世界』を読みました!

 
私は10月に『革命のファンファーレ』を初めて読みました。
正直、西野さんのことは良く知らなかったし、炎上芸人のイメージが強かったです。
そのイメージが、この本で一変しました。
 
まさにビジネス界、オンラインサロン界のカリスマです。
オンラインサロンは1万3千人の会員数で、国内最大となっています。(2018年11月時点)

 
この本では、
 
1.「信用」を貯める時代とは?
2. オンラインサロンとは?
3. 「新世界」とは?

 
を知ることができるとともに、ここに至るまでの苦悩なども公開されています。
これまであまり”苦悩”のところは語っていなかったようで、なんで「ひな壇芸人をやらない」とか、
「グルメ番組にはでない」とか、「ブログに広告は貼らない」とかの理由も書かれています。

 
 

1. 「信用」を貯める時代とは?

 
1)「お金」の常識が変化

 
みなさんは、クラウドファンディングを使われたことはありますか?

 
このクラウドファンディングに代表されるように、「お金」の常識が大きく変化しています。
西野さんは絵本制作や、いまその絵本をテーマとした美術館を作ろうとしています。
芸能人だからクラウドファンディングで簡単に1億円以上集めている、そんなイメージを持つひともいるかもしれません。
正直私も似たような感じでしたが、実はちがいます。

 

クラウドファンディングは新しい資金調達の方法だが、「金のなる木」ではない。
お金とは『信用』であり、クラウドファンディングは『信用を換金する装置」である。

芸能人とか有名なひとがクラウドファンディングすると、すぐにお金を集められそうなのですが、
実はそんなに簡単なものではない。芸能人でもクラウドファンディングでうまくいっていない人は多いとのこと。
「信用」がないとうまくいかない、それがクラウドファンディング。

 
 
2)「貨幣経済」から「信用経済」へ

 
みなさんは、1日を50円で売る芸人、「ホームレス小谷さん」を知っていますか?

「はれのひ事件」のあとに、新成人のために成人式を開催した、
西野さんのプロデューサー・田村さんを知っていますか?

 
おふたりとも、私はよく知らなかったです。この本で知りました。
 
小谷さんも田村さんも有名ではないし、お金も稼いでないけど「信用」をもっている。
この「信用」があれば、いつでも換金化することができる。

 
このおふたりのエピソードは、泣けました。
あの「はれのひ事件」の後に、たった数週間で成人式を開催するって、すごく大変なことですよね。
とにかく時間がないなか、駆けずり回って、ただ “新成人に喜んでもらいたい” ために、奮闘されていたとは。

 
 
3)「信用」を貯める時代にやるべきこと

 
「信用」が大事なのはわかったのですが、ではわたしたちは何をやるべきなのでしょう?
 
何が「信用」を貯めることなのかを、見きわめていく力をつけたいです。
そして、自分のブランド化が大事ですよね。

 

    ・ブログやSNSは匿名ではなく、実名を公開するのがよい。
    ・「嘘」をつかない。「嘘」をつけば信用を失う。
    ・「嘘」をつかなければいけない環境はでる。
    ・自分で発信していく。

 
なかなか耳が痛いことではありますが、「嘘」をつかなければいけない環境はでるしかない。
だから、西野さんは「なんでもおいしいと言わなければいけない」グルメ番組にはでなかったんですね。

 
 

2. オンラインサロンとは?

 
それまでは、活動費や制作費をクラウドファンディングでのみ調達していたが、
月額1,000円の西野亮廣エンタメ研究所』というオンラインサロンを始めてます。
これが活動の軸となっているとのこと。

 
1) 単なる「ファンクラブ」ではない
→ サービスの流れ、お金の流れが一方通行とは限らない

 
新しいサービスを作るために、サロンメンバーが働き、西野さんがお金を払うこともあります。
たとえばなのですが、日比谷花壇さんが新しいアプリを作りたいとなったときも、サロンメンバーがアプリを1日でたちあげていました。
サロンのなかでは、イベントの観客ではなく「イベントのスタッフになれる権」が売れたり、面白いことがおきているとのこと。
これまではイベントは観客側がお金を払うのがあたりまえでしたが、作る側がお金を払う、という逆転現象がおきています。

 
エンジニア、デザイナー、経営者など色んな職業のひとが集まっているから、
オンラインサロンの中で新しいサービスや作品が生まれていく。
オンラインサロンはひとつの「メディア」である、そんな印象を受けています。

 
 
2) オンラインサロンの「エンタメ研究所マップ」で「人検索」

 
サロンメンバーが働くお店が、ひと目でわかるマップ。
これからは「何」を食べに行くかではなく、「誰」のお店に行くか、が重要になってくる。

 
このマップで、口コミなどの「信用」も分かるようになってくる、これは本当に面白いですよね。
「食べログ」の人にフォーカスしたサービスのような感じですかね。

 
 
3) 吉本興業のアップデート「吉本興業2.0」

 
ここまで自立している西野さんが吉本興業に所属しつづけるのは、社長と吉本に “恩” を感じているから。
「仕事をもらえない」「給料があがらない」と不満をこぼす芸人たちを救いたい。
その想いから、どうやって吉本興業の売上を上げるのか?というのを考えたとのこと。

 

    結論:
    6,000人の芸人が自分で仕事を取りにいける「プラットフォーム」を作る
    その手数料が吉本興業に入るようにする

 
ということで出来たのが、シルクハットというクラウドファンディングのプラットフォームです。
これもオンラインサロンメンバーで開発、リリースされました。

 
 

3. 新世界とは?

 
・モノがあふれる時代の、新しい「おくり物」

 
レターポットという新しいサービスを始めています。
文字を購入して、だれかにおくるサービス。

 
送ったメッセージは1文字5円の付加価値を持っています。
また、もらった文字は他のだれかに送ることができるという仕組みです。

 

    → 人に感謝の気持ち、贈り物を「文字」で届ける
    → 被災地に「文字」を贈ることで支援する
    → 芸人が「レターポット劇場」でライブ、そのあとレター「文字」を集まられたら、会場費がゼロになる

 
など、色々な活用が始まっています。
まさにこれも「信用」の世界ですね。

 
本の最後に、こちらのメッセージが書いてありました。

 

少しだけでもいいから、挑戦して、
少しだけでもいいから、失敗から学んで、
少しだけでもいいから、傷を負って、
少しだけでもいいから、涙を流して、
少しだけでもいいから、思いを背負って、

強くなってください

 

失敗を恐れずに、少しでも挑戦していくこと。苦しくなったら逃げればいい、また挑戦すればいい。
 
『新世界』はだれにでも目指せる。特別なものではない。
アラフォーでも遅くない、今から始まる。

 

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