今日は、昨日のブログのつづきで、3日連続でこのテーマです。
最近ファシリテーションを学んでいて、今こちらの本を読んでいます。
「対話型ファシリテーション」がテーマとなっている本です。
対話型ファシリテーションでは、「なぜ(Why)」や「どう(How)」を使わない。
「なに(What)」「いつ(When)」「どこ(Where)」「だれ(Who)」などの疑問詞を使うことで”事実”を尋ねていく、それにより相手の問題解決への気づきをうながす、という対話の手法。
最近、「なぜ?」を使って、その人の大切な価値観を聞いていくという手法をしていたので、それと真逆の話しで、目からウロコでした。
1日目は、「なぜ?」を使わない理由について書きました。
「対話型ファシリテーション」とは何か?「なぜ?」を聞かない理由。2日目は、ファシリテーターの役割について書きました。
「対話型ファシリテーション」とは何か?ファシリテーターの役割。そして、3日目の今日は、「それは本当に問題なの?」を書いていきます。
それは本当に問題なの?
みなさんは「それは本当に問題なの?」と思うことはありませんか?
私はよくあります。
誰かが何かの問題について語っていて「解決してほしい」と話しが来るときに、「それは本当に問題なの?」と思うことがある。
ただ、このときにストレートに、その相手に対して「それは本当に問題なの?」と聞いてしまってはいけない。
相手は問題だと思っているので、それを相手に聞いてしまっても、「問題だから、怒っているんでしょ」と相手の気持ちをさらにヒートアップさせてしまう可能性も高い。
人は、自分にとって都合のいい解釈をしてしまうもの。
自分が問題だと思っていることには、それが問題だと思いこんでしまったり、自分の都合のいいように、問題を解釈してしまうこともある。
たとえば、咳が続いていて病院に行ったときに、お医者さんから
「年に何回くらい、その症状が出ていますか?」と聞かれると、
「年に2~3回です。」と、自分の都合のいいように解釈してしまう。
じゃあ、どうやって本当の「問題」を見い出せばいいのでしょうか?
時系列で「事実」を聞く2つのステップ
この本では、本当の「問題」を見出すために、時系列で「事実」を聞いていく方法が書かれています。
時系列で「事実」を聞いていく2つのステップ。
- 「一番 最近 誰がどのように困ったか?」
- 「それを解決するために どんな努力をしてきたか?」
そして、「いつですか?」「覚えてますか?」を時系列で聞いていく。
さっきのお医者さんの例であれば、「誰」は「患者」になると思うので、
「一番 最近 あなたがどのように困ったか?」
「それを解決するために どんな努力をしてきたか?」
「その前はいつ?」と時系列で聞いていく。
そうすると、実は年に2~3回ではなくて、ここ4ヶ月の間に少なくとも3回は発作が起きていることが分かるそうです。
自分が問題と思っていることは、みんなが困っていると思い込んでしまって、「何とかしてくれ、みんなが困っているから」と言ってしまうこともあります。
でも「一番 最近 誰がどのように困ったか?」 「それを解決するために どんな努力をしてきたか?」 と時系列でさかのぼってみると、実は自分しか問題と思っていないとか、誰も問題を解決しようとしていなかったので、実は誰も困っていなかった、ってこともある。
本当の「問題」を見出すために、時系列で「事実」を聞いていく方法を使っていきたいです。
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