こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
経済メディア NewsPicksのこちらの番組を観ました。
テーマは、「性別はキャリアプランを描く武器か?障壁か?」
めちゃくちゃおもしろかったです。
一言で言うと、ジェンダーギャップに斬り込む内容で、「今どういう問題があるか?」「それを乗り越えるためには、どうしたらいいか?」が議論されていました。
こうやって、メディアの番組で、こういう議論をしてくれることがうれしい。今回の番組視聴数(Twitterから観れます)は100万回を超えているようで、少しずつかもしれないけど、こういう活動で空気が変わっていっているなと感じます。
番組の中であったけど、「言い続ける」ことは大切。
すごく良い議論だったので、自分の頭の中をまとめてみたいと思い、今日はこれを書いています。もしまだ観てない方は、ぜひ観ていただきたいな。
「#性別知ってどうするの」ユニリーバ
今回の番組で取り上げられたのが、ユニリーバのヘアケアブランド「LUX」のプロジェクトで、履歴書(採用活動)から性別欄を無くしたニュース。
このプロジェクトの動画も好きです。
性別だけじゃなくて、年齢、写真も無くしたとのこと。
私自身は、外資系企業に勤めているので、「そもそも性別は、必須だったんだ?」とも思ったのですが、採用活動に性別は関係ない、という意思表明がすばらしいと思いました。
#性別知ってどうするの
が、心に響くメッセージ。
日本のジェンダーギャップの現状
この番組のはじめに、このテーマに関する1分解説があって、視聴者の前提を1分で合わせていくのがすばらしい。
- 女性の就業者数は、10年で343万人も増加(就業率も6年で6ポイント増加)
- 日本はジェンダーギャップ指数ランキング 121位(企業における女性管理職比率は14.9%。上場企業の女性役員比率は5%)
- 2,000人のアンケートデータより、女性の7割が男女不平等を感じている
- そのデータで不平等を感じているのは、「昇進」「給与」「雑用・雑務」
まだまだジェンダーギャップはある。この121位のランキングは、どんどん下がっているので、世界から見ると、日本がどんどん遅れている状況。
まずは、これを知ることが大切と思います。
ルールチェンジとマインドチェンジの両輪を回すこと
じゃあ、どうやってジェンダーギャップを乗り越えていくか? の話がありました。
ざっくり言うと、ルールチェンジとマインドチェンジの両輪を回すこと。
- ルールチェンジ・・・構造(しくみ)の改革。外から。
- マインドチェンジ・・・意識の改革。内から。
マインドチェンジは、幼い頃から積み重なっているものなので、変えるのは簡単じゃない。まずは、ルールチェンジから。
ルールチェンジ(外の改革)
これまで男性に偏っていたものを、単に「女性活躍」をかかげるだけで、進むわけではない。偏っているものを変えるには、ルールチェンジが必要。
「チャンス」を意識的に増やすこと。
ゲストのは浜田敬子さんがあげられていた例が、「オーケストラの審査で、性別が分からないようにカーテンで遮ったところ、女性演奏者の審査通過率が50%も増加した。」こと。
男性育休の取得率が低いとかまだまだ課題はあるが、ルールチェンジのほうは、少しずつ改善されていると思います。
でも、まだまだ重要ポジション(意思決定者)に女性が少ないので、ここを意識的にあげていくのが必要だよね、という意見に共感しました。
マインドチェンジ(内の改革)
ここも色んな話がでました。
マインドは、環境や教育から作られていくもの。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが、自ら子供の幼稚園(?)の送り迎えをするようになったら、他の社員にも影響が出るようになった例とか。トップが率先して背中を見せることとか、トップダウンのアプローチは必要。
女性を管理者に昇進させるときも、「お手並み拝見」となってしまっていることが多く、それだとなかなかチャレンジできないし、もし何かうまくいかなくなると、「あー、やっぱりダメだったね」という失敗例となってしまい、後が続かなくなる。
「お手並み拝見」じゃなくて、「成功させる努力」をすることが大切。
マインドチェンジの課題は、「無意識のバイアス」と言われている。
日常のなかに、メディアの情報とか、観ているアニメとか、色んなトラップがあふれている。そこに、まず気づくこと。
人は、「あなたは無意識で差別している」と面と向かって言われていると思うと、反発したくなってしまう。私も、ゼッタイ傷つくし、ムカつくと思う。というか、無意識で差別していることもゼッタイあるとも思うから、余計に。
なので、指摘するんじゃなくて、「いかに自分で気づいてもらうか?」が大切。これが難しいけど、言い続けていく必要がある。
ぜんぜん話は違いますが、何か商品を買うときに使われるマーケティングの購入プロセスとして「AIDMA」がある。
これと同じように、いきなりアクションをしてもらうのはできない。
よく「自分ごと」という言葉も使われるけど、自分ごとにするにも、同じようなプロセスが必要。
私自身も、まったくジェンダーギャップを感じていない「不感症」だったのが、少しずつだけど、気づく(最初のステップ:Attention)ようになった。
人によって、気づくタイミングは違う。出産して母親になることだったり、会社の研修だったり、こういうメディアの番組だったり、友達や知り合いからのインプットだったり。
なるべく多く、「無意識のバイアス」に気づくチャンスを与え続けることが大切なのかなと思います。
今回の番組の視聴者の反応も、人それぞれでおもしろい。
まずは、自分のできることから、やってみよう。
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