コミュラボという集まりで、クルミドコーヒーの影山知明さんのお話を聞きました。
私が、今大切に思っていることや、ちょうど考えていたことがお話の中に出てきて、うれしかったです。
今日は、その話を書きたいなと思います。
影山さんは、 西国分寺でクルミドコーヒー、国分寺で胡桃堂喫茶店を営みつつ、出版業や書店業、哲学カフェ、大学、米づくり、地域通貨等にも取り組む多彩な活躍をされている。
大学卒業後は、コンサル、VCを経て、カフェ経営という多彩で、意外なキャリアでした。
なぜ、カフェ経営をされているか? その影山さんの想いが伝わってくるトークでした。
「仕事に人を合わせる」じゃなく、「人から仕事が生まれる」
普通は、仕事に人を合わせる。
たとえば、経理、人事などの仕事があって、その仕事に求められるスキルがあって、それを持っている人を雇う。
これをイラストにすると、このような感じでしょうか。
それが影山さんのカフェは、人から仕事が生まれている。
Beingが起点となって、その人がやりたいこと、好きなことが仕事として生まれている。
たとえば、「お米をつくりたい」と言う人がいて、お米づくりをするようになったとか、事業としてこれが成り立っているのがすごい。
事業計画書も無い。
仕事に人を合わせてしまったら、新しいものが生まれない。
人としてどうありたいか?という「Being」を大切にされているそうです。
これは理想的なあり方だと思いつつ、どうやって事業として成り立っているのか、すごく興味がありました。
カフェという「場」に色んな人(Being)が集まり、その中で色んなことが自然と生まれていって、Doing(仕事)が生まれていく。
「ゴールや成果目標を決めて、そこに向かって結果を出す」のではなく、そこにいる人のBeingが集合体となること自体を大切に思っている。
だから、カフェなんだ。
その人が何ができるか?(Doing)ではなく、そこにいること自体(Being)を認める。
ここの考え方に、すごく共感しました。
カフェという「場」は、そこに関係性がたまり続けるという話も印象的でした。やっぱり、何らかしら「場」があると、「そこに行けば誰かがいる」とか、「誰かと繋がれる」とか、たまっていくのを実感されているからこその言葉だと思います。
目の前のこと、今、そこにいる人を日々大切にしながら、結果として事業が成り立っているという話に、勇気づけられます。
影山さんが、「コミュニティという言葉は使わない」と言われていたのも印象的。「場」とか「関係」という言葉で表現されていました。
人は、どうすればギブファーストになれるのか?
このBeingで集まる関係は、ギブファーストが前提。
それぞれ集まっている人が、ギブし合う。
どうすればギブファーストになれるのか?
それは「大切にしたい人が増えてくること」だそうです。
ギブは全方向じゃなくていい。自分が大切に思う人にギブできればいい。
「ギブしよう」と思うのではなく、その人を大切に思っているから、「何ができるかな?」を考える。自然とギブが生まれていく感覚でした。
それから、ギブを受け取った人が喜んでくれたり、「ありがとう」と言葉をかけることで、ギブした側も成長していく。
すごく素敵な話で、心があったまりました。
ありがとうございました。
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