こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
みなさんは、『みんなの学校』というドキュメンタリーを知っていますか?
学校に居場所がないなど、さまざまな生きづらさを抱える子どもたち。そうしたなか、一本のドキュメンタリー映画に共感の輪が広がっている。それが大阪市立大空小学校の日常を追った『みんなの学校』。
大空小では、発達障がいの子も、知的障がいの子も、みんな同じ教室で学ぶ。しかも、不登校の子は誰もいない。
前から気になっていた『みんなの学校』を、映画ではなく、こちらの本で読み、すごく感動しました。ほんとに今の社会に足りないけど、大切なことが、いっぱい含まれていると感じます。
2015年に映画館で上映され、今は各地で上映会が行われています。このムーブメントは、すごいです。
おそらく本よりも、映像の方がもっとリアルだし、ストーリーが心に響くと思います。
校則は無いけど、たった1つの約束がある
一人ひとりの可能性や心に向き合うために、校則は無いそうです。
でも、たった1つの約束がある。
「自分がされていやなことは、人にしない、言わない」
子どもだけじゃなく大人も、この約束を徹底して守ります。この約束が守れなかったときは、やり直しの部屋(校長室)に「やり直し」に来ます。
「この約束があるのなら、自分もこの学校なら行けるかもしれない」と思って入学・転校してきた子もいるとのこと。
昨今は、学校に行けない子はフリースクールへという動きもあります。このことを否定しているのではありません。何が大事なのか、優先順位の「一番」が抜けている気がします。
一番大切なこと。それは、子どもの声を聴く、ということです。ただ、漠然と聞くのではなく、子どもの声に耳を傾けようとする姿勢が、目の前の大人にあってほしい。
『みんなの学校が教えてくれたこと』の本より
『みんなの学校』には、たくさんの子供たちのエピソードが載っています。
ケンくんは、前の学校に全然通えてなくて、すぐにキレて暴力をふるってしまっていたそうです。母親から「発達障害」があると聞かされてからは、自分は障害があるからできない、と言い訳にしてしまっていた。
大人も、子供と対等に向き合って、いっしょに学び合う。
この、たった1つの約束をもとに、お互いが否定しない、ジャッジしないという関係性が作られる。
ケンはこれまで、自分の語る言葉をすべて周りの人たちから否定されてきたと思っています。だから、余計にかたくなになってしまい、どこまでも自分を主張するところが「周りの子と違っておかしい」と受け取られてしまう。
でも、ケンの言うことを落ち着いて聞き、おかしなことを言ったと思ったら、否定ではなく「わからんから、教えて」と言いながら聞いていけば、そこにジャッジは入りません。ケンは必ず「これはおれが悪かったな」と気づいて、素直に良い方向への自分から行動に移すのです。
『みんなの学校が教えてくれたこと』の本より
子供の居場所をつくる
木村さんが大事にしているという言葉。
「木村さん、暗いところにおると、明るいところはよう見えるやろ。でもな。明るいところにおったら、暗いところは全然見えへん。明るいところにおって、暗いところを見よう思うたら『見よう』と思わな、見えへんのや」
この言葉が、私の心のなかに常にあります。 「見よう」と思わなくては「暗いところ」にいる子どもの心は見えません。そして、そうやって見ようとしてくれる大人のそばで、子どもは初めて安心して笑顔を浮かべます。
「この大人は自分を裏切らない」と思える大人にしか、子どもは本当のことを言わないのですから。 さらに言えば、「見よう」とする大人になるとともに、子どもが安心できる居場所をつくらなくてはなりません。寄り添う大人が、教育や心理の専門家、そういった専門の大学院で学んだ高度な知識がなかったとしても、まったく問題ありません。地域のおばさん、おじさん。誰でもよいのです。 私も含めて、子どもの周りの大人がそんな意識をもつこと。
『みんなの学校が教えてくれたこと』の本より
子供同士も学び合う、子供と大人も学び合う、大人同士も学び合う。
それだけみんなが対等な関係になっているのが、伝わってきました。
教師になくてはならない力は、子どもの話を聴く力。授業を上手に教える力ではないと思います。
そもそも「良い学校」とは何か?
「奇跡の学校」と言われている大空小学校。
そもそも、「良い学校」とは何か?
その答えが、この本にありました。
「良い学校」というのは、誰が評価するのか。世間なのか、行政なのか、地域なのか。そのどれでもありません。
「自分の学校は、良い学校」 そこで学ぶ子どもが、心からそう言える。それが本当に良い学校なのだ──私は、子どもたちにそのことを教えられました。
『みんなの学校が教えてくれたこと』の本より
「みんなの学校は、誰がつくるんですか?」 という問いに、
子供たちも、先生も、保護者も、地域の人たちも、「自分です」と答える。
保護者のことも「サポーター」と呼んで、自分たちも学校をつくる仲間だ、と思ってもらう。
この本には大切にしたい言葉がいっぱい書かれていて、まだまだ書ききれません。最後にもう1つだけ。
校長だった木村泰子先生が大切にされている言葉。お母さまから、よく言われていたそうです。
「目に見えるもんは、どろぼうさんが入ったら取られるで。でも、あんたのなかに貯め込んだもんは、誰からも取られん」
こちらの記事もおすすめです。
虐待・貧困・発達障害…全てを抱えた子が「みんなの学校」で得たもの
気になった方は本を読んでみてください。
私は、次は映画を観てきたいと思います。
こちら、尊敬する大先輩から教えて頂き、当時映像を観ました。残念ながら確か近隣の劇場で上映しておらず、予告とHPを観て感動した記憶が蘇りました。
藤原和博さんの”ナナメの関係”をつくる、地域を巻き込んだ教育改革の取り組みも好きですが、こちらも心が暖かくなり素敵ですよね。
…尚、なつみっくすさんに影響を受け、せっかくアウトプットしているので、同じ内容をnoteとして残すことにし、始めてみました。元々noteの存在自体を知らず、使用方法などよく分かりませんし、SNSは正直苦手ですが、一歩踏み出すことが重要かなと思ってます。
わー、竹内さん、ついにnoteを!!私もnoteを始めてみようかなー。
またアカウント教えてくださいねー
SNSも始めてみると、いろんな出会いがありますよー、ぜひぜひ!!