『ハーバード流 逆転のリーダーシップ』

今日は、こちらの本の話を書きたいと思います。

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最近よくリーダーシップとは何か?を考えていて、前にブログで「逆ピラミッド型リーダーシップ」について書きました。

逆ピラミッド型組織とリーダー

この時の話しと同じように、この本のタイトルにある「逆転」とは、まさに逆ピラミッド型組織を示しています。

1人の天才より、集合天才

この本で書かれていることを、ざっとイラストにしてみました。

これまでのリーダーシップが左。

この本で書かれている「逆転のリーダーシップ」が右。

これまでは、答えがあったので、正解となる目標(ビジョン)と道(HOW)を示して、それに導いていたのがリーダーの役割。

1人の天才が、明確なビジョンを掲げている。

これが、コミュニティ型の組織をつくり、ひとりひとりの個性を集合させて、「集合天才」として、共に創るリーダーシップに変わってきている。

キーワードとなるのは、「共創」。

「なぜ、私たちがやるのか?」「なぜ、私たちが存在するのか?」という「WHY」が大切になる。

イノベーションを生み出す3つのプロセス

この本で定義されているイノベーションとは、

新しさ + 役に立つ の両方を合わせもつもの。

イノベーションを生み出すのに必要なのが「共創」であり、そこには3つのプロセスがある。

  1. コラボレーション
  2. 発見型の学習
  3. 統合的な決定

まず、「コラボレーション」とは、 1 + 1が2ではなく、3以上になること。

ここには「創造的摩擦」が必要。

多様な考え方が混ざり合って、触発され、意見の対立といった「摩擦」も起こる。
リーダーは意見の対立を調停するのではなく、それぞれの違いを活かすこと。

次に、「発見型学習」のプロセスでは、「創造的俊敏性」が必要。イノベーションを前もって計画することはできず、まず行動する。
万全なかたちで行うパイロットプロジェクトではなく、小規模な実験を行い、失敗から学んでいく。

3つ目に、「統合的決定」のプロセス。

ここでは「創造的な解決」が必要となる。
対立するアイデアを組み合わせて活かす。折衷案ではなく、それぞれの強みをそのまま創造的に組み合わせる。

イノベーションを生み出すコミュニティをつくる

この3つのプロセスが回るような環境(コミュニティ)を作るのが、リーダーの役割。

つまりチームのなかに「わたしたち」という強い意識が芽生えること。

「成功するときも、失敗するときも、みんないっしょだ。」という意識。

このコミュニティを作るうえで大切となるのが、

  • 共通の目的
  • 共通の価値観
  • ルール

これらが、コミュニティとしての文化をつくり、人々のつながりや帰属意識が生まれる。

今ざっと頭で考えていることが事例とともに、本に書かれていて、頭がクリアになりました。

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