前田裕二さん『メモの魔力』刊行記念トークイベント

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日は、青山ブックセンター本店で、前田裕二さんの『メモの魔力』刊行記念のトークイベントが行われましたので、参加してきました!

青山ブックセンターにこんな場所あったの?と思うような、すごくアットホームなイベント会場があります。100人入れば満員の身近な距離で前田さんのお話を聞けるのは、ほんとに貴重なことで、こういうイベントを開催する書店がもっと増えれば良いのに、と思いました。青山ブックセンターさんには感謝です!

約2時間という貴重な時間で、 青山ブックセンター本店 店長の山下優さんとのトーク、そして質疑応答が行われました。

私なりに持ち帰ったポイントとしては、こちらの3つでした。

  1. 本は「双方向」で売る
  2. 「アナログ」と「デジタル」の両軸を回す
  3. 抽象化のコツは、課題を持つこと

それぞれについて、簡単にまとめていきます。

1. 本は「双方向」で売る

まず真っ先に話題に上がったのが、『メモの魔力』の圧倒的な売れ行き。既に20万部が発行されており、青山ブックセンターでも、これまでの年間1位の本の売上数が、たった半月で売れているとか!

そしてこれを読んでくださっている方は、同じように感じていると思いますが、みんなで『メモの魔力』を100万部売ろう!というムーブメントが起きている。これは、これまでの本ではあり得なかったことで、社会現象にもなっていると感じています。

ここまでのムーブメントがなぜ起きているか?

そのポイントとしては、本は「双方向」で売るということ。

これは本に限らず、あらゆるコンテンツに共通するとのことですが、「双方向」で売っていく、つまり需要(買う人)と供給(売る人)の境目を無くすことが重要である。これまで本、とくにビジネス書は「一方通行」でしか売ることができなかった。それをどうやったら「双方向」で売れるか、というのを日々アイデアを溜めて実行されているとのことです。

明確で高い「旗」を立てる

この『メモの魔力』ですが、「100万部売りたい!」という明確で高い目標を、前田さんは公言されています。この「100万部」という、すごく明確で、そしてビジネス書であれば驚くほど高い「旗」を立てたことが、みんなでその旗を目指そうというムーブメントに繋がっているとのこと。

たとえば、100万部応援企画として、本の最後に載っている「人生の軸」のTwitterアカウント全員にDMを送る人が出てきたり。あと、名古屋の書店で500冊売れれば十分なのに、1,000冊を納品して、100万部の0.1%に貢献したいと言う人が出てきたり。

私も、この100万部応援企画は良くTwitterで拝見しています。ほんとにすばらしい取り組み!ぜひ、みんなで色んな100万部応援企画を立てて、絶対100万部を達成したいですね!

この話は、昨日のブログで書いたキングコング西野さんも、全く同じことを仰っていました。たしかに、この「旗」が曖昧だったり、すぐに達成できそうなものだと、ここまでのムーブメントが起きていなかったのでは、と感じます。「明確で高い」という所に、旗を立てるのがポイントですね。

あと前田さんは仰っていませんでしたが、前田さんが1人1人と丁寧に向き合っていること、たとえばTwitterでの「いいね」や「リツイート」だったり、そういった1人1人と向き合う姿勢と人間性が、ここまでのムーブメントに繋がっていると改めて感じました。

「漢方薬」と「抗生物質」の両方を使う

つぎに、漢方薬と抗生物質のたとえがありました。

  • 漢方薬 = じわじわ。根底から変えていく方法。
  • 抗生物質 = カンフル剤。すぐに効果があらわれる方法

漢方薬のじわじわ系だけではなく、カンフル剤として「テレビ出演」などを上げていました。スッキリでの密着取材とか、前田さんは最近テレビ出演が多いですが、これらをカンフル剤として入れているとのこと。

このたとえ話はすごく面白かったです。どちらか片方ではだめで、両方をバランスを見ながら、戦略的に実施されているようです。

PDCAを早く回す

本を売るためのアイデアが100個くらい既にあって、もし100万部を達成したら、アイデアは1,000個くらいになっているのでは、とのこと。

『メモの魔力を100万部売るためにやった1,000の施策』という本を書きたい

この話はすごい夢があって、多分この会場にいた皆さんや、これを読んでくださっている人たちには、「よし、みんなで100万部売ろう」という気持ちがさらに盛り上がります。

「広告」は、本の購入をしてもらうためではなく、100万部を応援しているコミュニティの気持ちを盛り上げるため、というお話もありました。

この100個あるアイデアを、PDCA (Plan-Do-Check-Action)を早く回して、何がうまくいったか、いかなかったかを日々実施されているとのこと。

打率は3割くらいで良い。PDCAを早く回すことが重要。

前田さんのアイデアでも、全てが当たるわけではなく、10個あったら3個当たるくらい。PDCAを早く回すという、この「スピード感」が重要ですね。

2.「アナログ」と「デジタル」の両軸を回す

「デジタル」、つまりSNSなどのインターネット上のコミュニケーションだけでは売れない。今「デジタル」が叫ばれているけど、それだけではなく「アナログ」、つまりリアルなコミュニケーションも合わせて実施する必要があるとのこと。

まさに今回のトークイベントのようなリアルなコミュニケーションは、重要性を増していると感じます。

「人」で価値を出していく

この「アナログ」と「デジタル」の両方を考えたときに、どうやって「人」で価値を出していくか?が重要になります。

たとえば、今回のイベントで聞き手役をされた青山ブックセンター店長の山下さんは、書店員さんでも「名前」を出して発信されています。こちらの記事もすごく話題となりました。

青山ブックセンター書店員 山下優さんに聞く、本が売れる店作り

単に、モノで差別化できない時代だからこそ、「人」でどうやって価値を出していくか?を考える必要があります。

つい「山下さんがおススメされるなら」と本を買ってしまいそうですよね。

「読書」から、アイデアを抽象化して転用する

年間400冊の本を読み、誰かにおススメされたら、その場で本を買うので1日に3-4冊は本を買っているという前田さん。

そして、おススメされた本を読んだら、その感想をおススメしてくれた人に伝えているとか。この姿勢がほんとにすばらしくて、今日から実施できることだと思いました。

前田さんが最近おススメされたという本が、こちらの『日本軍の小失敗の研究』です。

読書のポイントとしては、

  • 「骨」となる部分だけ読む (抽象化)
  • 転用したいと思う部分だけ、具体例を読む

とのことで、この『日本軍の小失敗の研究』 では、こちらのポイントがあったとか。

  • 日本軍は、ボロボロになった船を、新しいパーツで直す
  • アメリカ軍は、ボロボロになった船を、パーツを変えないで直す

もう1度船がでていくための時間をいかに短くするかが重要。つまり、新製品を使うのが必ずしも良いのではなく、旧製品でも一定のクオリティで「スピード」を重視することが良いことがある、ということ。

「売り場」をずらす

ここではゴールデンボンバーさんの例があがりました。音楽はストリーミング配信やYouTubeなどもあり、これまでのようには売れない時代になっている。単にCDショップという「売り場」で売るのではなく、「売り場」をずらしていくという考え方が重要になってくる。

  • LINEスタンプ: 8秒の曲を作った
  • マツキヨ: 芳香剤にCDをつけてみた

ちなみに、こちらがゴールデンボンバーのLINEスタンプですね。

この例のように、どうやって「売り場」をずらしていくか?は、意識されているそうです。たとえば『メモの魔力』も、書店だけではなく、「文具売り場」で
メモ帳やペンと合わせて売っていくことを考えているとのことでした。

3. 抽象化のコツは、課題を持つこと

でも、このように「抽象化」していくのは難しいですよね。

抽象化のコツは、あるのでしょうか?

抽象化のコツは、解決すべき「課題」をもつこと

たとえば、「キャッチコピーを作る」という「課題」を持っていたら、本のタイトルをひたすら研究して、それを「抽象化」していく。

『メモの魔力』のタイトル

このタイトルには、「具体」と「抽象」が含まれているとのこと。

  • メモ: 具体的なこと
  • 魔力: 抽象的なこと

これは『伝え方が9割』という本のタイトルも同じですね。よく数字を入れよ、と言われますが、数字は「具体」ですね。この「具体」を入れておくと、分かりやすくなり、多くの人の心に刺さりやすくなる。

ちなみに前田さんの『人生の勝算』は、抽象+抽象だった、というのが反省点だったそうで、今回のタイトル決めにもその反省を活かされているとのことでした。この『メモの魔力』のタイトルの話は、すごく勉強になりました。

質疑応答

ここからが質疑応答です。1人1人に向き合い、丁寧に対応されている姿がすごく印象的です。ポイントだけまとめてみます。

Q. 地方でNo.1になるためには?

たとえば、前田さんが地方の市長になって、No.1になるために何をするか?という質問でした。

自分自身が影響力をもつこと。各メディアの特性に合わせて発信していく。

たとえば、インスタは特定のファン向け。具体的なタグをつけるといい。(ファッションではなく、スナイデルとか。)

TwitterやFacebookは、自分に興味のない人にもリーチできる。Twitterは拡散性が高い。このような各メディアの特性に合わせて発信していくことが重要。

Q. 「自己分析1,000問」のうち、幼少期の記憶がない場合は、どうしたら良いか?

「自己分析1,000問」の「メモ魔会」をされている方からの質問。私もこの活動をTwitterでよく拝見しています。

完ぺき主義でやらなくていい。「ない」場合は、なくて良くて、もし「ない」ことから抽象化できることがあれば書く。

たとえば、幼少期のときの「理想の年収は?」は、わたしも書けませんでした。

この場合は、「なぜ書けないか?」、子どものときはお金より重要なことがあったよね、というのを抽象化できると良いとのこと。

Q. 「女性リーダー育成」のためにアドバイスは?

恐縮ながら、前田さんが経営者として「女性リーダー育成」をどのように考えられているか、どのようなアドバイスがあるか聞きたいと思い、こちらの質問をさせていただきました。

誰でもフェアに活躍できる環境をつくる

すごくご丁寧に回答いただき有難いです。女性だからどうか、というのは逆に強調してしまうと、「今できていない」というネガティブなイメージが先行してしまう可能性があり、強調しすぎない方が良いというアドバイス。

誰でもフェアに活躍できる環境をつくることが重要。

どこかが尖っていれば良い

たとえばスキルの五角形のレーダーチャートがあって、すべてのスコアが良い必要はなくて、どこかが尖っていれば良いということ。得意なことをどう伸ばすか?伸ばせる環境をどう作るか?をこれから意識していきたいです!

Q. 利他的にできず、利己的になってしまうが、どうすれば良いか?

利他(他人のためにする)というのは、自分が満たされていないとできない。まずは利己(自分のためにする)というのを徹底的にやり、自分がハッピーになること。ここに罪悪感はいらない。

利他と利己のバランスが重要

ここでは、LITALICOという会社の例がありました。LITALICO、つまり”利他利己”ですね。

株式会社LITALICOは「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室・学習塾などの教育サービスを提供しています。

マザー・テレサでもない限り、利他だけで生きることはできない。あくまでも利他と利己のバランスを意識することというアドバイスでした。

Q. 起業したばかりで、やることがいっぱいある。どのようにエネルギー配分していくべきか?

これについては、下記のアドバイスがありました。まず 「大体可能」なこと「大体不可能」なこと の見極めが必要。

  • 大体可能なこと → バンバン人に振る
  • 大体不可能なこと(自分にしかできないこと) → 集中する

そして、マルチタスクに慣れることも重要。

経営者に大切なことは、”志” を言語化すること

これができるようになると、自然と仲間が増える。

ということで、最後に全員にこちらのメッセージがありました。

自分の”想い”を、言葉にして世の中に出していく

本当にすばらしいトークイベントでした!企画いただいた青山ブックセンター山下さん、ありがとうございました!

箕輪編集室のグラレコ部も大活躍。すばらしいグラレコです!

https://twitter.com/hamami_chan/status/1093924550587236352

トップ写真撮影:ダイヤ監督 / カメラマン@DaiyaOhtake(あまりにも素敵だったので引用させていただきました)

2 Comments

佐々木

前田さんに対する想いがひしひしと伝わってきました(笑)わかりやすくて、参加した気になりました!
メモの魔力を読みまして、最後の質問回答中ですが、将来どうなっていたいか?という質問の年代が過去になってて焦ってます。
頭の中が整理できて効果アリと感じてます!

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