メルペイ青柳さん「フィンテックの本質」NewsPicksアカデミアイベント

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日は、NewsPicksアカデミアのこちらのイベントに行ってきました!

こちらがイベントページより。

いま、金融の世界にテクノロジーの波が押し寄せています。特に顕著なのは「現金の消滅」。

年末のPayPayのマーケティングに象徴されるように、各事業者が続々とキャッシュレス市場に参入し、人々の行動を変えつつあります。

NewsPicksでは、このキャッシュレスに代表される「フィンテック」の注目プレイヤーを招いた連続イベントシリーズ、フィンテックの本質(4月〜6月、全3回)をスタートします。

モデレーターにはフィンテックの専門家で『銀行はこれからどうなるのか』などの著書で知られる泉田良輔氏が就任。ゲストや参加者のみなさんと一緒に、金融の未来図を考えていきます。

第3回はメルペイ代表取締役の青柳直樹氏が登場。

「私たちが提供したいのは、単なる決済手段ではない」と語る青柳氏。

青柳氏の言葉は、メルペイの「信用を創造して、なめらかな社会を創る」というミッションにどう接続されるのでしょうか。メルペイが展開する新たな世界観、そしてこれからの野望に迫ります。

ちなみに、私は、お財布を持ちたく無い派です。キャッシュレスがもっと広まればいいのにな、と思っています。

今はと言うと、クレジットカードで決済することが多くて、キャッシュレス決済としては、やっぱりSuicaが多いですね。で、現金を使うシチュエーションとしては、だれかと割り勘で何かを払う時。でも、これもLINE payとかがでてきているので、それで代用していきたい。

あと、メルカリは使っていて、とにかく使いやすいし、テクノロジーが日々進化しているのがユーザーとしてはありがたい。たとえば、「子供の服を売りたい」と思って出品すると、写真を撮ったら、自動的に「長袖Tシャツ」と認識してくれる。それからメーカーをロゴで特定してくれたりもする。最初にこれを体験したときは、めちゃくちゃ感動しました。

そして、このメルカリの売上金をほかのモノやサービスに使えるのが「メルペイ」。メルカリユーザーとしては、前からすごく興味がありました。そして、このキャッシュレス戦争と言われているなか、メルペイの戦略がどうなっているか、のお話を聞けたのが良かったです。

“信用を創造して、なめらかな社会を創る”

メルペイは、メルカリの子会社。キャッシュレスに特化したサービスをやっています。青柳さんが最初に仰っていた言葉が印象的。

「メルペイ」は1つの手段でしかない。

私たちがやりたいことは、“信用を創造して、なめらかな社会を創る”こと

事業の根幹であるサービスを、「1つの手段でしかない」と言い切れるのはすごいと思いました。

ちなみに、この「なめらかな社会」という言葉について。スマートニュースの開発者、共同CEOである鈴木健さんが書かれている 『なめらかな社会とその敵』 の本からヒントを得たとのことでした。

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鈴木さんの取材記事が、こちらにも載っていました。ご参考までに。

そして、メルペイが掲げている「なめらかな社会」については、青柳さんの別のイベント記事から。

メルペイでは「信用を創造して、なめらかな社会を創る」というミッションを掲げています。メルカリはこれまで、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションの下、モノの流れがなめらかになる社会を目指してきました。

モノが流れているところには、お金も流れています。日本は現金文化で、現時点では「決済の8割が現金」と言われていますが、メルペイでは新たに「信用を創造」しながらこのお金の流れもなめらかにしていきたい。デジタルウォレットの活用など、キャッシュイン・キャッシュアウトの循環・流動性を高め、新たな金融サービスの流れを創っていきたいと考えています。

お客様の”体験”を大切にする

メルカリを使っていて、とにかくその使いやすさに感動していますが、メルペイでもこの”体験”を大切にしている姿勢が伝わってきました。

別アプリにはせずに、メルカリのアプリから使える決済サービスであることも、その一つ。

そして、非接触型と、コード決済の両方が使えるのも特徴のひとつ。

ちなみに、キャッシュレス決済には大きく2つ種類があります。

  • ICカード(非接触型ICカード):Suicaが有名
  • QRコード、バーコード :モバイルでQRコードやバーコードを読み取る決済方式。

日本の状況は、このようになっているとのこと。

  • 現金が8割。
  • キャッシュレス決済としては、非接触型のSuicaが多く使われている
  • その次のキャッシュレス決済手段を、PayPay、LINE Pay、メルペイなどの競争が激化している

非接触型を使ってしまうと、その便利さにやめられなくなる。でも加盟店側には、非接触型はコストが掛かり、導入が難しいケースがあるとか。その点、コード決済は導入のハードルが低いとのこと。

そんな中、メルペイの強みとしては、 日本最大のフリマアプリである「メルカリ」 のユーザー数。1,300万の月間アクティブユーザーがいること。

この方々の持っている売上金は、銀行で出金されてしまっているケースがほとんど。これをメルカリ以外の加盟店が使えるようにして、二次流通を広げていきたい。

今後の展開としては、メルカリグループとして、あたらしい”所有”のあり方(シェア)が、もっと広まれば面白いと思いました。

妄想レベルで考えていることとして、このような話がありました。

子供のスキーウェアはワンシーズンで要らなくなってしまう。それを着なくなった時期に、他の人に自動的に売れるようなサービスとか。

競争じゃなくて、”共創”

イベントに行く前は、これだけ激しいキャッシュレス競争を青柳さんはどのように捉えているのかが、気になっていました。

PayPayの100億円キャンペーンは、かなりバズった印象があって、ビックカメラに行列ができた。LINE Payもキャンペーンを仕掛けてきている。

これに対して、青柳さんはこのように仰っていました。

競争とは思っていない。

メルペイはオープンネスの姿勢で各社とパートナーシップを組んでいく。業界全体でキャッシュレスを盛り上げて、一気に加速していきたい。

この話は、意外でしたが、すごく腹落ちしました。

たとえば、PayPayの100億円キャンペーンの前は、営業活動しても加盟店が導入する割合は1割くらいだったのに、キャンペーン後は、導入の割合が9割くらいになるという変化も起きている。現金で支払うために行列ができている公共料金の支払いだったり、現金でしか払えないコインパーキングで両替しなければいけない手間だったり、そういう課題を、業界全体でキャッシュレスに変えていきたいとのこと。

キャッシュレスは、ユーザー数と加盟店数が、一気に増えることが必要になり、これを各社が競争している印象がありました。業界全体で波をつくっていくことで、一気に変化点を超えていきたいという、メルペイの姿勢はすごく共感しました。

AIの活用で、使いやすさを追求したり、不正防止の精度を上げたりといった話もあり、大変勉強になりました。今後もキャッシュレスに目が離せないですね!

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