箕輪厚介が教える 「本の出し方」イベントからの学び

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日は、箕輪厚介さんが教える「本の出し方」というイベントに参加してきました。いつもハイボールを飲んでトークしている箕輪さんですが、今回はハイボール無し。一般参加費は3万円という、かなり真面目なイベント。箕輪さんの編集者としての考えを聞ける貴重な機会でした。

すでに、箕輪編集室からのイベントレポートだったり、グラレポが上がっている!さすが、リアルタイムでレポートが上がるのが箕輪編集室のすごいところ!

https://twitter.com/minowa_et/status/1132196808829022208

そして、こちらがグラレポ。

このスピード感で、このクオリティ。というのに圧倒されます。

なので、詳細はそちらも見ていただきたいですが、私なりに感じたところを中心にまとめてみます。

「本」を出す =「コミュニティ」を作る

最初に箕輪さんが言われていたのは、「それって、本を出す意味があるの?」ということ。たしかに、今の時代は色んな表現方法があって、あくまでも本を出すというのは、その表現方法のひとつに過ぎない。

  • ブログでもいいのでは?
  • noteでもいいのでは?
  • Twitterでもいいのでは?
  • イベントで登壇して話すのでもいいのでは?

特に最近では、「noteで有料課金する」という仕組みが取れるので、これではなく、なぜ本を出す意味があるか?というのを考える必要がある。

箕輪さんいわく、ほとんどの本は売れない、売れるのはほんの一握り。ネットの海に置いてみて、反応が無ければまず売れない。お金で考えたら印税なんて大したことないから、コスパが悪すぎる。

じゃあ、なんで本を出すんだっけ?

箕輪さんの答えは、シンプル。

同じ考え方を持った、作品を愛してくれる人のコミュニティを作れること

とにかくこれに尽きるというのを強調されていました。今までは、本を出して、売れても売れなくても、それで終わり。でも、今はネットでいくらでも繋がれる、そしてこのコミュニティの存在が次なる発展やビジネスを生む。

たとえば、私が好きな前田裕二さんの『メモの魔力』でいうと、前田さんの”メモを通じて人生を変えられる”という考えに共感した人のコミュニティができている。前田さんという”人”に対して共感している。そして、「100万部売ろう」という前田さんが立てた大きな旗に、みんなで向かっている。

「交差点」を作る

この「本によるコミュニティ」を、箕輪さんは「交差点を作る」という表現をされていました。交差点のど真ん中に「本」がある状態。

「渋谷スクランブル交差点」の画像検索結果

その本の考え方に共感した人が、今まで出会わなかったのに、その交差点で出会うことができる。その交差点でできるコミュニティを、どのように発展させていくか?というのまで考えることが大切。

  • 人が集う場所を作る → オンラインサロン(例:箕輪編集室)
  • 募金箱を置く → 投げ銭システム(例:光本さんの『実験思考』)
  • 同じ考えを共有するイベントをする → 読書会
  • 著者の考えを共有するイベントをする → 講演会

この交差点は、勝手にはできない。どう作っていくかを含めて設計をしていくのが、本を出すということ。

よく「本を100冊買ったら、講演会をできる権」というのがありますが、これは本を売りたいためではなく、この「交差点」を作るためにやっている。

ちなみに、箕輪さんはNewsPicks Bookの編集者として、これまでベストセラーを連発して、そこでNewsPicks界隈のコミュニティを作ってきた。それがあるからこそ、次の本でのコミュニティがまた作りやすくなる、という良い循環になっているとのこと。逆にこれが全くない状態で、本を出す場合には、どのようにこのコミュニティを作っていくかを設計していく必要がある。

コミュニティを、ピラミッドのようにいくつかの階層に分けて考えていく。どから有料にするか、そしてこの三角形をどのように大きくしていくかということ。

1対1のコミュニケーションが大切

交差点を作る(コミュニティを作る)うえで、とにかく大切なのは、1対1のコミュニケーション。

  • SNSの「いいね」「リプライ」を丁寧に
  • 直接会う頻度を多くする

こういう一見、地味に思える1対1のコミュニケーションをやり続けること。箕輪さんは、毎日毎日だれかに会い続ける、このコミュニケーションの頻度をいかに多くできるかが、大切になる。

前田さんも、この1対1のコミュニケーションの神様のような存在で、ほんとに誰もがびっくりするくらい丁寧に、ツイートをチェックして「いいね」をしてくれる。でも、この1つの「いいね」で、こっちは心が満たされる。イベントでも同じで、質疑応答で1対1で丁寧に答える姿は、何度見てもびっくりするくらい丁寧。でも、この毎回、毎日の積み重ねが、今の『メモの魔力』のコミュニティの輪を強くし広げているということ。

「心」を奪う=「自分ゴト」にさせる

つい2日前の前田さんのイベントでも、同じ話がありましたが、今の時代は「心の奪い合い」。

前田裕二さん「メモの魔力」講演会。愛、共感、アウトプットの名言ベスト3

ここから引用すると、

  • 最初にあったのが「可処分所得」という、お金の奪い合い。
  • その後に来たのが「可処分時間」という、時間の奪い合い。
  • そしてこれからは「可処分精神」という、心の奪い合い

どれだけ”共感”を惹きつけられるか?が大事になってくる。
人が自分の精神をつい割いてしまう、心から好きと思える、共感できる人やサービスが活躍する。というお話でした。

どうやって「心を奪う」か?

それは、「リアリティ」で自分ゴトにさせるということ。

箕輪さんは、箕輪狂介という音楽アーティストのプロデュースもやっていますが、クオリティでいったら、ミスチルの方が圧倒的。でも、狂介は「クオリティ」ではなく「リアリティ」で勝負している。

私も大阪のこちらのイベントで、狂介を観ましたけど、良い意味でクオリティよりリアリティ。(笑)

毎日SNSでツイート見たり、こっちがツイートすると「いいね」やリプライが来たり。毎日練習している風景を見たり、茨城で高齢者向けにライブをやっているのを見たり、コミュニケーション頻度が多い。その成長の過程を見ることで、「自分が応援しなきゃ」という存在になる。

完成品を見せるだけではなく、制作過程も見せていく、一緒に巻き込んでいくことが大切。これによって1対1のコミュニケーションの頻度が増えて、心が奪われた状態となる。

「盛る」ではなく「掘る」

本によるコミュニティの話をしてきましたが、まず大前提として、その本によって著者の考え方にどれだけ共感してもらえるか?心を奪えるか?という内容が重要になってくる。

ここは、「盛る」ではなく「掘る」という感覚だということ。

「その本って、誰が読むの?」というツッコミを入れ続ける。むきだしの自分をさらけ出すように、とにかく自分と向き合う。そこからストーリーを作っていくとのこと。

「足し算」じゃなくて、「引き算」。

みんな、あれも入れたい、これも入れたいと「足し算」になっていく。でも必要なのは「引き算」。たとえば、箕輪さんの著書『死ぬこと以外かすり傷』でも、「死ぬほど考えて、死ぬほど動け」ということを伝えたかったが、よりシンプルに、ほんとに伝えたいメッセージだけ伝えるために「とにかくバカになって動け」に絞ったということでした。

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「その本って、その人じゃないと書けないことなの?何が特別なの?」というのをひたすら問い続ける。それによって本質が見えてくる。

編集者の役割は、大起業家のようにすごい人でも、壮絶な人生を過ごしてきた人でも、そうじゃない人でも、誰でもフラットに接すること。むき出しのその人と向きあい、その人がほんとに伝えたいメッセージを絞って、ストーリーにしていく。

箕輪さんは、参加者一人ひとりに対して、ほんとにフラットに対応していて、ストレートに思ったことを伝える姿に、愛を感じました。

イベント会場出たら、「ミノトゥク」がありました。ほんとにこれで移動しているとか!後部座席にはハイボールも用意してあった!

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