子どもの可能性を伸ばす10の黄金法則 – 『母』の出版イベントより

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日は、こちらの出版記念イベントに行ってきました。

子育てのための人間学 致知別冊『母』の出版記念

このイベントのなかで、「子どもの可能性を伸ばす10の黄金法則」というテーマで、杉山 芙沙子 さん(杉山愛さんの母)のご講演がありました。

その内容がすごく良かったので、みなさんにも共有させてください。

杉山 芙沙子さん

プロテニスププレーヤーであった杉山愛さんの母。2000年から2009年の9年間、杉山愛さんのコーチ。現在は、神奈川県茅ケ崎市では総合型地域スポーツクラブにおいて、ジュニア向けテニスアカデミーの校長。錦織圭さんのトレーナー、リハビリパートナーもされていた。

杉山芙沙子の写真2
http://fusako-sugiyama.com/greeting/ より

プロのテニスプレーヤーのコーチという立場から、そして母親としての立場から、愛さんをサポートし続けていたとのこと。もともとコーチになったのは、「ダブルスNo.1」になるなど、世界で活躍されていた愛さんが、突然「テニスを辞めたい」と言ったことがきっかけ。彼女の笑顔を取り戻せればやれる、彼女を笑顔にさせることが私ならできるかもしれない、と思って、「大好きなテニスをやり切ってみたら?」と後押しすることになったそうです。

親としての立場では、”結果”ではなく”プロセス”を大切にしていたら良かったけど、コーチになってからは、”結果”も大切にしなければいけないので、その意味での葛藤があったとのことでした。

世界で活躍するプロアスリートのコーチというご経験も踏まえて、「子どもの可能性を伸ばす10の黄金法則」についてお話いただきました。これは誰にでも通じる内容で、杉山さんのこれまでの経験があるからこその内容だったので、心に響きました。

それぞれについて、簡単にご紹介します。拙いメモがありますので、それも貼っておきます。(書き直そうかと思ったけど、とりあえずこのままで失礼します。

1.互いに「尊重しあう」ことの大切さ

子供が0才のときには、自分も母親としては「0才」であること。そういう意味で、お互い同じ立ち位置で、「尊重しあう」ことが大切。自分が上ではないということ。そして、お二人の娘さんをお持ちの杉山さんは、二人目を産んだときも、次女の母親としては「0才」なので、次女に対しても同じように接することを心がけている。なかなか、頭では分かっていてもできないですが、これは人と人との関係性として、すごく大切なことですよね。

これまでの母親としてだけではなく、選手とコーチとしてのご経験があるから、より言葉に重みを感じました。

2.子供に「求められている」ことの大切さ

子供が「ママ、見てみてー」と寄ってきても、こっちが何かやっているときに話しかけられると、ついつい適当にあしらってしまう、そんなことが良くあります。でも、子供に「求められている」というのは、それ自体が大切なこと。そのときは、愛情を持って接してあげる。もし待って欲しいのであれば、「待っててね」と話しかけてあげることが大切。

3.「気づく」ことの大切さ

子供の個性に「気づく」というのは大切なことで、それをするためには学び続けること。アンテナを貼り続けることが必要というお話でした。積み木でも、何かの遊びでも、そこから何かしら見いだせる個性や、才能があるかもしれない。それに「気づく」ことができるよう、親としてもアンテナを貼っておく。そして、子供も「気づく」ことができるような環境を作ってあげる。

ここで、「ほめほめゲーム」というのをやってみました。

初めて会った隣に座っている人同士で、30秒ずつ「とにかくほめる」

いきなりのゲームなので、かなり照れますけど、ほめてもらえたら「ありがとうございます」と受け入れる。

お互い気分が良くなるし、相手のことを「ほめよう」と思うと、自然と良いところに「気づく」ようになる。知らない人同士だけではなく、家で家族とやってみるのも、おすすめということでした。

4.目標をもって「続ける」ことの大切さ

単に「続ける」のではなく、やっぱり目標を持って「続ける」ことが大切。

例としてあげられていたのは、同じように水泳を習っている子供たち。

  • A:「泳ぎたい」という目標をもって、「水泳」をしている
  • B: 目標がないけど、「水泳」をしている

この2人の子供がいっしょに「水泳」をしていて、同じように「顔を水に付けられるようになった」ときに、自信が付いたり、喜びを感じられるのはA君のほう。こう考えると、メモにあるように、単なる「お花の水やり」も、この水やりを続けることで、お花が咲くよとイメージする、目標を持つことが大切。

5.「正しい答え」は1つではない

小さい頃から、「正しい答え」は1つではない、と教えておくのは大切、と思いました。やっぱり「男の子だから、◯◯するべき」とか、「女の子だから、◯◯するべき」という言葉は知らず知らずのうちに使ってしまっているし、自分がそう育ってきたから、それを押し付けてしまっているような気がする。これまた心が痛いお話でした。

「 ◯◯するべき」 を言わない

6.「絶対評価」であることの大切さ

これまた、結構言ってしまっているような気がする。「◯◯ちゃんが、〇〇をできたんだから」という感じで、誰かと比べてしまうこと。そうではなくて、「絶対評価」が大切というお話。その子供が、これまで出来ていなかったことが、出来るようになったのであれば、それをほめてあげる。

  • 他人と比べない
  • 結果だけではなく、プロセスをほめてあげる

7.何でも「楽しくしてしまう」ことの大切さ

これは、杉山家で大切にしている座右の銘になっている言葉。

遊戯三昧(ゆげざんまい)

「好きなことをするのではなく、することを好きになる。」

杉山愛さんのブログにも、こんなことが書かれていました。

私の好きな言葉【遊戯三昧】(ゆげざんまい)という禅の言葉があります。どういう意味かと申しますと、【楽しいことをする】という意味ではなく、【することを楽しむ】という意味。

どんなことをするにしても、丸ごと楽しんでしまう♪「嫌だなぁ」と思うことでも、「よしっ、この状況を楽しんでしまえーっ」と思うと、本当に楽しめてしまう(*^ー^)ノ♪

杉山愛さん公式ブログより

今回の講演で例に出されていたのは、「落ち葉ひろい」

たしかにそれ自体は、全然楽しいものではない。これで焼き芋作ろうかなーとか思って落ち葉をひろう、のも1つの方法だけど、その「落ち葉ひろい」を「すること」自体を楽しんでやってしまう、ということを教えてきたとのこと。

テニスも同じで、テニスをすること自体を楽しむ。

別の記事で、こんなことが書かれていました。

練習にしてもトレーニングにしても
自分がやらなくてはいけないことは、
全てが自分にとって楽しいことではないとは思います。
でも、それをも楽しんで、ひとつずつクリアーしていくことが
やはりプロになるには必要な要素だと思います。
ぜひみんなも練習ちょっと辛いなとか
トレーニング辛いなとか思うときがあるかも知れないですけれど、
それを楽しんで頑張ってください。応援しています! 杉山愛 

テニス情報局アドバンテージより

8.「励ます」ことの大切さ

この中で響いたのが、この言葉です。

失敗は、マイレージである。

すごく良い言葉ですね。失敗しても、これがマイレージと思えば「この失敗を貯めていって何かに使えば良い」という気持ちになる。これを思うだけで、失敗したときに感じる辛さが、ちょっと楽になる気がします。

そして、失敗してしまった人を「励ます」こと。でもこの「失敗はマイレージである」という言葉があれば、だいぶ励ますことができると思いました。

9.「ほめる」ことの大切さ

さっきやった「ほめほめゲーム」で、たった30秒だけど、「ほめる」ことの大切さを体感することができました。ここでも、結果だけではなくプロセスをほめてあげましょう、というお話がでてきました。

10.「待つ」こと、「学び続ける」ことの大切さ

「待つ」ことについて例としてあげられていたのは、子供が靴ひもを結んでいるときのこと。

特に朝とかだと忙しいので、「早く靴ひも結んで出かけるわよ」と言ってしまう。でも、なるべく「待つ」

どこかで「待つ」ことになったら、本を持っていて、自分は本を読むなど、別のことに意識を向けるものコツの一つということでした。

そして最後に「学び続ける」ことの大切さ。なんと、杉山さんは3年前に「医学博士」の勉強をされていたとか。いくつになっても、学び続けることは大切、というのは、ご自身の経験からのお話でした。

今回の杉山さんのお話は、母親として、そしてトップアスリートたちと接してきたコーチとしての経験に基づくお話。重みのある内容を、ポップに例を交えながらお話いただき、少しでも意識を変えることで、子供との関係性が変わってくるな、と身に沁みました。ありがとうございました!

そして、杉山さんのインタビューも載っている、致知出版社の「母」を読んでみたいと思います!

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