こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
昨日は、こちらのB2Bマーケティングのイベントに参加してきましたので、その話を書きたいと思います。
お仕事をご一緒させていただいている広告代理店のビッグビートさんのマーケティングイベントです。今回が3回目ということで、初めて参加しました。
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しかったし、マーケティングという観点でも、今やっているコミュニティという観点でも、色んな気づきがありました。
セッションの内容、イベントの作り方、当日の見せ方もそうだし、ここで新しい人とのつながりが出来たこともうれしいです! 心残りとしては、朝のセッションが出れず、2nd stageからの参加になってしまったこと。
イベント企画運営からの気づき
イベント企画運営をすることが多い身としては、今回のイベントは取り入れたいことがいっぱいありました。ざっくりまとめると、特にこちらの3つ。
- 「自分ゴト化」できる仕掛け
- イベント当日までの盛り上げ
- イベントテーマの一貫性
1.「自分ゴト化」できる仕掛け
イベントを一緒に盛り上げるサポーター制の導入、サポーターにはTシャツを配布。ちなみに私もサポーター枠で、参加させていただきました。
当日は「アウトプットが大切」ということを言い続け、「ツイート」をしたい雰囲気をつくる。ツイートが会場内にも流れている。
一番最後のセッションが終わった時に、セッション会場内でオリジナルビールを配布したのは良かった。懇親会に出るのどうしようかな、という方も気軽に参加できる。一方通行にならない、「参加」型のイベントという感じがして、参加者が自分ゴト化できる。
2. イベント当日までの盛り上げ
イベント当日までに、登壇者のインタビュー記事をたくさんアップしたり、オリジナルビールを作っている過程を見せていたり、期待感が高まった。
特に、オリジナルビールについては、個人的にはツボ。「そんなことまでやっちゃうの?」という感じもあり、これを当日までかなり楽しみにしていました。(笑)
そしてビールすごくおいしかったです!
登壇者のことを事前に知れると、またセッションへの期待感もあがるし、昨日イベントに参加した後も、記事を読んでまた理解が深まりました。
3. イベントテーマの一貫性
このイベントテーマが「go for it」、「このイベントをきっかけに行動してもらう」ということ。これを各登壇者が言っていたり、「行動変容してもらいたい」というイベントテーマの一貫性を、セッション構成でも、見せ方でも感じました。
組織は「共感」で変わる
そして、ここからはセッションのことを書きたいと思いますが、たくさんのインプットがあったので、まずは2nd Stageでの気づきを書いてみます。(1st Stageには残念ながら出られておらず、2ndの途中から参加しました。)
こちらが登壇者のみなさん。
テーマは、「共感」
それぞれの立場で、どうやって周りの関係者から「共感」を得てきたか、ということが語られました。
1.「カスタマーサクセスチーム設立までの道のり」 エンワールド 片山さん
人材紹介会社のエンワールドで、カスタマーサクセスの部門を立ち上げたというお話を聞いて、びっくりすると共に、すごく面白い試みだなと思いました。
人材紹介会社(転職エージェント)は、転職が成約したときの紹介料で成り立っていて、参入障壁も低く、レッドオーシャン化している。そんななかダイレクトリクルーティングといって、企業と個人が直接やり取りして採用に至る方法も増えてきている。お客様とは「転職が成約したら終わり」という関係ではなく、「長期的にキャリアについて考えていくパートナー」として、カスタマーサクセス部門の必要性を社内に説いていったということでした。
そんな片山さんが、入社してから徹底してやっていることが3つある。
- 社内ネットワーク作り :営業とのランチ (月に15回以上)
- セルフブランディング :「朝勉強している人」「イベント=片山さん」
- 「外のモノサシ」に触れる :アウトプットファースト、勝手にメンター制度
この中でも特に強調されていたのが「ランチ」
とにかく効果は絶大だったとのこと。社内認知が高まったり、キーパーソンを把握できることができた。
勝手にKPIを決めて、月に15回以上は、社内の営業の誰かとランチに行くということを決めて、実践し続けているとのこと。この「ランチ」への熱量が高い! 無意識にしていると同じ人とばかりランチを行くことになるので、こういう考えを持っておくのは良いですね。すぐに実践できるお話が満載でした。
この3つのことを、ただやるだけではなく、それに「真剣に取り組む姿勢」が、まわりの「共感」を生む!
2.「新規施策立ち上げにおける共感の生み出し方」freee 田中さん
クラウド会計ソフトのfreeeさんの、コミュニティマーケティングのお話。CMC_Meetup(コミュニティマーケティングコミュニティ)でも何回かお話を聞いたことがあり、勝手に応援しています。
話を聞く度に、コミュニティが成長しているのが分かる。
「マジ価値」という、企業のコミットメントをコミュニティの名前にしているのも特徴的。
マジ価値(本質的(マジ)で価値ある:ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする。)
「自走コミュニティ」というのを強調されていました。あくまでもコミュニティメンバーが自主的に運営するコミュニティ。これをどう実現しているか、どう社内外の関係者の「共感」を得てきたか、というお話でした。
自走コミュニティのメリット
- ROIが高い
- 担当者のリソースに依存せずスケールする
- ユーザー視点の良質なコンテンツを量産できる ( #freee塾 でツイートしてくれる)
コミュニティマネージャーも2名体制でやっていて、何も問題ないように見えるコミュニティ運営ですが、実はなかなか結果につながるのに時間が掛かって、何度かチーム解散の危機があったというのは意外でした。
自走コミュニティの周りの巻き込み方のポイントは
- 自分ゴト化
- ダイレクトコミュニケーション
とのこと。とにかく地道にやり続けてきたことが伝わってきました。
田中さんが思うコミュニティマネージャーに必要なこと
- その製品に対する「愛」が強い
- マメなコミュニケーション
- 熱量が高い
最初に始めたときは、熱量が低い状態だったという話が面白く、やっていくうちに自分の熱量も上がっていったとのこと。
いまは、コミュニティマネージャーのメリットとして、「全国に同じ志の仲間ができて、ビジネスとしての結果もでてきて、純粋にやっていて楽しい。」と笑顔で語っていたのが、印象的でした!
3.「カンファレンスから学ぶマーケティングの本質」 ABEJA ぎょりさん
2nd Stageの最後は、AIプラットフォームであるABEJAで、AI日本一の自社カンファレンスを運営していた、ぎょりさんのお話。
ちょうど今週自社カンファレンスが終わった身としては、すごく参考になると同時に、「もっと前に聞きたかった」と思ってしまったたセッション。
セッション冒頭にストレッチを入れるのも、おもしろい。
まず、「なんで自社カンファレンスをやるか?」という問いかけから。
たかがイベント、 たかがリード獲得施策 じゃなくて「全社戦略」
ほんとにその通りですよね。この自社カンファレンスには「コンテンツ」「戦略」「関係者」が関わってくる。まさに「全社戦略」。それを社内の人に理解してもらうことが大切。
自社カンファレンスを通じて、一番意識したのが 「社員の達成感を高める」 ということ。ついつい社外を向いてしまうけど、社内のインナーマーケティングにフォーカスしているのが印象的でした。
自分ゴトにしてもらうコンテンツ作り、登壇してもらうなど →でも、うまくのってくれないこともある。
全社員をターゲットにするのではなく、ターゲットを3人に絞る →その人の「やる気スイッチ」を押し続ける
社員(メンバー)の達成感が、顧客満足、そしてサービスの拡充につながるということ。
前年が1,000名来場だったのに対して、2日間のイベントにして5,000名規模のイベントを実施。日本一のAIカンファレンスにしたという話はインパクトありました。
すばらしいセッションありがとうございました!
後編も書きましたので、こちらにリンク貼っておきます。
B2Bマーケイベント「Bigbeat LIVE」に参加してきました(後編)
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