こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。
前田裕二さんの『メモの魔力』を読んでから、「抽象化」にハマっています。
この「抽象化」にハマってから、邦楽の歌詞について注目して、曲を聴くようになりました。今までと違う曲の捉え方ができて、あらためて歌詞の奥深さを知って感動しています。本当に歌って、アートですね。
特に「抽象化」がアートと感じるのは、ミスチル(Mr.Children)です。抽象化、つまり比喩表現がほんとうに素晴らしいです。
ということで、今日は「抽象化」がアートなミスチルの曲を、勝手にベスト10で選んでみました。歌詞に注目しながら、その奥深さを共有したいです!
1位「終わりなき旅」
終わりなき旅
時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく
誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ
この曲は、とても好きです。好きな曲としても1位ですね!
ミスチルが活動休止する直前に発表された、ミスチルの転機となった曲です。人生を「終わりなき旅」に例えているところが既にアートなのですが、その中でも好きな歌詞をピックアップしてみました。「生きるためのレシピ」なんて存在しない、自分は自分でいい、という勇気づけられる曲です。悩んでいるときに、繰り返し繰り返し聴いた、思い出の曲です。
2位「HERO」
人生をフルコースで深く味わうための幾つものスパイスが誰もに用意されていて 時には苦かったり渋く思うこともあるだろう そして最後のデザートを笑って食べる君の側に僕は居たい
HERO / Mr.Children
こちらも、料理を比喩にした歌詞です。
桜井さんが小脳梗塞から復帰した後に発売された、前作から約5ヶ月ぶりのシングルだった曲。自分の子どもにとっての「HERO」になりたい、という想いがこめられた曲です。その中にあるのが、この人生をフルコースの料理に例えた表現。スパイスは日常にあるもの、それに悩んだりするのは皆同じということを、改めて教えてくれる歌詞です。
3位「GIFT」
果てしない旅路の果てに
『選ばれる者』とは誰?
たとえ僕じゃなくたって
それでもまた走っていく 走っていくよ降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって そのすべてが意味を持って互いを讃えているのならもうどんな場所にいても光を感じれるよ
GIFT / Mr.Children
NHK北京オリンピック・パラリンピックのテーマソングになった曲。才能と努力の間での葛藤、支えてくれる人の存在、虹に表される多様性など、困難に立ち向かい挑戦を続ける人への応援歌になっています。私も自分の結婚式で「周りの人への感謝ビデオ」 を作ったのですが、そのときの曲に使わせていただきました。
好きな歌詞も多いのですが、抽象化がアートな歌詞ということで、こちらを載せました。スポーツは勝ち負けで決まる厳しい世界だけど、たとえ勝てなかったとして、その努力や頑張ったことは讃えられるべきことなんだ、という勇気を与えられる歌詞です。
4位「Sign」
届いてくれるといいな
君の分かんないところで 僕も今奏でてるよ
育たないで萎れてた新芽みたいな音符(おもい)を
二つ重ねて鳴らすハーモニー「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返して僕ら 人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく
Sign / Mr.Children
「Sign」は、ドラマ「オレンジデイズ」のために書き下ろされた、2004年に発売されたシングルです。 「オレンジデイズ」はすごく好きなドラマです。
妻夫木聡さんが演じる普通の大学生と、柴咲コウさんが演じる病気で耳が聞こえなくなってしまった女の子のラブストーリーを描いたドラマ。
普段の生活の中の何気ない一瞬の中にもすごく大切な時間があって、それを見逃さないように大切にしたいと思わせてくれるような歌詞。
人恋しさを、「積み木」という壊れやすい繊細なものに例えていたり、「音符」を新芽に例えていたり、ほんとにアートですね。
5位「HANABI」
手に入れたものと引き換えにして
切り捨てたいくつもの輝き
いちいち憂いているほど
平和な世の中じゃないし一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られていく決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたってもう一回 もう一回
もう一回 もう一回僕はこの手を伸ばしたい
HANABI / Mr.Children
ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~ 』のシリーズで使われている曲。
桜井さんは金魚を飼っており。ある日、水を取り変えようとすると、放置していた水の中の金魚が死んでいたそうです。この時に、水というものは常に動いていて、新しい空気を入れてやらないと、すぐに金魚は死んでしまうということが分かったとのこと。これが曲を作るインスピレーションになったそうです。
このエピソードから「HANABI」という曲のインスピレーションを受けたそうです。「理想」とか「希望」はとても儚い、もろい、「花火」のようなものだけど、それに対して1歩1歩進んでいくことが大事と思わせてくれる歌詞です。
6位「足音 ~Be Strong」
新しい靴を履いた日は
それだけで世界が違って見えた
昨日までと違った
自分の足音が どこか嬉しくて
あてもなく隣の町まで
何も考えずしばらく歩いて
「こんなことも最近はしてなかったな…」
って ぼんやり思った
舗装された道を選んで
歩いていくだけ
そんな日々
だけど もうやめたいんだ
今日はそんな気がしてる
夢見てた未来は
それほど離れちゃいない
また一歩 次の一歩
足音を踏み鳴らせ!
時には灯りのない
寂しい夜が来たって
この足音を聞いてる
誰かがきっといる
足音 ~Be Strong / Mr.Children
小林武史さんという名プロデューサーの元を離れ、「新たなる音楽」を探求するミスチルが作り上げた曲。数十曲のデモ音源をもとに、1年以上にわたってスタジオレコーディングを続けて出来た、渾身の一曲。
足音を聞いている人がいるかもしれない、後押ししてくれる人がいるかもしれない、自分が信じた道を歩こうと思える歌詞です。新しいチャレンジ=「新しい靴」、日常の積み重ね=「一歩一歩」、そして「足音」という表現がアートですね。
7位「PADDLE」
良い事があってこその笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃ 良い事あると思えたら
それが良い事の 序章です新しい記号を探しに
フラスコの中 飛び込んで
どんな化学変化を起こすか
軽くゆすってみよう It’s OKゆけ 荒れ狂う海原の上
未来へと 手を突きだして
もしかしたら今日は何も起こんないかも
でも 明日へとパドリング
PADDLE / Mr.Children
この曲は、サーフィン好きな桜井さんならではの歌詞。サーフィンで波を待っている状態がパドリング。なにかチャンス=波がくるかもしれない、そのためにパドリングを続けていく。一番好きな歌詞をピックアップしてみました。
8位「Starting Over」
追い詰めたモンスターの目の奥に
孤独と純粋さを見付ける
捨てられた子猫みたいに
身体を丸め怯えてる
Starting Over / Mr.Children
自分の中にある「自尊心」や「虚栄心」をモンスターにたとえています。何かチャレンジしようと思った時に、障壁となるのは自分の中にいるモンスター。それと戦う姿、葛藤を描いている曲です。ミスチルも、小林武史さんという名プロデューサーの元を離れるときに、いろいろな「葛藤」を乗り越え、そして「Staring Over」というリセットをできた。それが歌詞で表現されています。
私も、自分の中にいる「もうひとりの自分」と戦うときに、聴いている曲です。
9位「花 -Memento-Mori-」
ため息色した 通い慣れた道
人混みの中へ 吸い込まれてく
消えてった小さな夢を
なんとなくね 数えて
同年代の友人達が 家族を築いてく
人生観は様々 そう誰もが知ってる
悲しみをまた優しさに変えながら
生きてく
負けないように 枯れないように
笑って咲く花になろう
ふと自分に 迷うときは
風を集めて空に放つよ 今
花─Memento-Mori─ / Mr.Children
自分だけの「花」を咲かせよう、ため息ばかりしていないで、深呼吸してポジティブに生きようと思わせてくれる歌詞です。冒頭の「ため息色した通い慣れた道」という表現が、とにかくアート。
10位「シーソーゲーム」シ
恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム Ah
いつだって君は曖昧なリアクションさ
友人の評価はイマイチでも She So Cute Ah
順番を待ってたんじゃつらい
勇敢な恋の歌
シーソーゲーム / Mr.Children
ライブの盛り上げ曲として生まれた一曲。「恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム 」という比喩や、韻を踏んだ歌詞がすばらしいです。
とにかくアートを感じるミスチルの歌詞。聴いているときの自分の状況によっても、また感じ方が違うんですよね。高校のときから聴いている曲もあるし、大人になったら、その深さを改めて知ります。また1曲1曲かみしめながら、聴いていきたいです!
「メモの魔力」読んでます。
ミスチル、深いですね…。
アートですよねー、深い。
歌の歌詞って深いですね。
さっさくダウンロードして、いつもとは違う視点で聞いてみます!!
カヤマさん、ありがとうございます!ほんと奥深いです、曲の楽しみが増えた!