「波乗り」型キャリア。波に乗るための工夫。

参加しているコミュラボの集まりで、仲山進也さんのお話を聞きました。すごくおもしろかったです。

「山登り」型キャリアと、「波乗り」型キャリアの違いについてお話されていて、これがおもしろかったです。

仲山さんの著書である『組織にいながら、自由に働く。』には、すごく共感して、前にブログでも書きました。

『組織にいながら、自由に働く。』

仕事のモヤモヤは「不安」か「退屈」の2つ。どうやったら「夢中」になれるか?

この「夢中」については、前に参加したトークイベントでも語られていました。

仲山 進也さん×若宮和男さん「どうやったら夢中になれるか」

夢中になるには「どうやったら楽しめるのか」を自分で考えること。

退屈してきたなとモヤモヤしたら、もっと挑戦する。不安だなとモヤモヤしてきたら、もっと自分の能力を上げることをしたり、難易度の低い小さな目標を設定してみる。

このバランスを調整しながら、夢中(フロー)ゾーンに入っていくことが大切。

「波乗り」型キャリアには、「浮いている」ことが大切

「夢中」になりながら、色んな波に乗って、これまでキャリアを作られてきた仲山さん。まさに「波乗り」型キャリア。

「山登り」型キャリアは、ゴールを明確に決めて、そのゴールに向かって山を登っていくように達成していく。

「キャリア」というと、ゴールを決めることが良いとされるし、それをどう達成していくかが鍵になる。ただ、このスタイルが得意じゃない人もいると思います。私も、その一人です。

Destination, Goal, The Purpose, Mercenary, Ideal

これに対して、「波乗り」型キャリアとは、ゴールを明確に決めずに、色んな波にうまく乗りながら、結果的に良い方向に進んでいく。

色んな波が来るので、その波が来たときに、それに乗っていくことが大切になる。

Expectrum, Rainbow, Lines, Colour, Satin

ここで仲山さんが大切にされていることは、「浮いている」こと。

準備ができていないと、波が来てもうまく乗れない。

「浮いている」ことで、うまく波に乗れるようになる。

Wave-Riding, Surfing, Rider, Surf-Board

「浮いている」とはどういうことか?

  • 会社の中で、ちょっと浮いた存在になって、一目置かれる。
  • 何か尖っているところがあって、それで周りから認知されている。
  • 自分自身のなかで、いつでも動ける状態にしておく、気持ちや時間の「余白」を持っていくのも大切かなと思いました。

私自身は、コツコツタイプではあるのですが、大きな目標を立てるのが苦手。それにコンプレックスがあったのですが、「波乗り」型キャリアで、なりゆきに任せながら、色んな波に乗っていくスタイルが、自分にはしっくり来ました。

人生は思い通りにいかないし、この波乗り型であれば、いろんなことに柔軟になれそうな気もします。

「なんかおもしろそう!」と思ったら、とりあえずノリでいいから乗ってみる。乗ってみたら、ひたすら楽しむ。

それを繰り返していると、最初はちっちゃい波でも、後から大きい波も乗れるようになるのかなと思いました。

スタンフォード大学の故ジョン・クルンボルツ博士によれば、キャリア形成「予期しない偶然の出来事」によって、その8割が形成されると言われています。

波は誰にでもやってくるので、その波に乗れるかどうか。

  • 波に気づくこと
  • 波に乗れる準備をしておく=「浮いている」
  • 波に乗る =「夢中になる」

自分の周囲に起こる大小さまざまな波に対し、「これも自分にとってのチャンス」だと思って積極的に向き合うことで、結果として「あの時、あれがあったから」といった「人生を変えた偶然の産物」になることがある。

クルンボルツ博士はこれを「計画された偶然(Planned Happenstance)」と呼んでいます。

仕事とは、「作業」 ✕「意味」

すべての仕事は「作業」に分解できる。

仕事とは、「作業」✕「意味」だよね、というお話もありました。

こちらの記事にも詳しく載っています。

仕事で“成長”する人は「作業」を「意味づけ」している――【働き方対談】仲山進也×佐渡島庸平(第1回)

やっている仕事がつまらないと思ってたとしても、それを作業で分解してみる。

そのなかに、ブログを書くとか、SNSで何かを伝えるとか、2割でも好みの作業が入っていれば、その仕事を楽しめるようになる。

その作業に、どれだけ意味づけできるかが大切。

上の記事に書いてある、このエピソードもおもしろい。

例えば羽柴(豊臣)秀吉が織田信長に懐で温めた草履を出したという逸話がありますよね。これは秀吉が草鞋を出すという単純作業を、信長を気持ちよくさせるチャンスだと意味づけしたから温かい草履を出したわけじゃないですか。その一瞬で信長に才能を見抜かれて後の出世に繋がっていった。このエピソードと同じで、今もどんな作業でも意味づけしてやっていると、わらしべ長者的なことが起きてくるんです。

他の人にとっては波でも無いと思われることも、ちっちゃい波として乗っていく。そんな印象を受けました。

おもしろいお話をありがとうございました!

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