篠田真貴子さんと語る『ALLIANCE』とコミュニティ

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日は、コミュラボさんと、母親アップデートコミュニティ(HUC)のコラボイベントでした。

コミュラボを運営するG2さんが、『ALLIANCE』とコミュニティ についてイベントをされるというFacebookの投稿を見て、コメントしたのがきっかけ。G2さんは私にとってのコミュニティの師匠であり、色んなイベントでお会いする度にご相談してアドバイスをいただいています。

なので、昨日のイベントでコラボさせていただけるのは、ほんとに嬉しかったです。コミュニティの「共創」という意味でも、コミュニティ同士で意見交換させていただいたのが、すごーく刺激になりました。イベントの進行の仕方だったり、コミュニティの運営だったり。

そして、今回のゲストは篠田真貴子さん。

篠田さんは、今回のイベントテーマの本である『ALLIANCE』の監訳者であり、 ほぼ日CFOを先日ご退任されました。

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そして、数ある篠田さんの記事の中で、私が好きなのは こちらの記事です。

NewsPicksオリジナル記事

今の肩書は「ジョブレス」

ここまで走り続けられてきて、一度小休止をして、充電期間としてスキルや物の考え方をインストールし直すというのが、素敵だなと思って読んでいました。「私のいるこの世界は、私に何をしてほしいのか」という問いかけ。

そして「点職」という考え方も好きです。点と点、つまり人と人がどう繋がるとおもしろいのか、それを常に考えられているとのこと。

今回『ALLIANCE』とコミュニティというテーマで、G2さんがお話されたいという4つのポイントについて、議論が進みました。

「信頼」とは?

まず始めに、この『ALLIANCE』の本でテーマとなっている「信頼」について。

変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。優秀な社員も成長できる仕事を求める。このような時代、シリコンバレーで実践されているのが、「アライアンス」という雇用形態だ。人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。

『ALLIANCE』のAmazonの紹介ページより

そもそも「信頼」とは何なのか?

まず、G2さんが仰ったのは、

「信頼」とは、「約束」をし合える関係。

相手が求めていること、自分ができることを「約束」し、それを交換し合える関係。

「約束」というのは、この本のなかで重要な単語として出てきます。

「信頼」と「信用」の違い

そして、篠田さんが仰っていたのは、「信頼」と「信用」の違い。

  • 信頼(Trust):主観的。自分が相手をどう思っているか。自己責任が伴う。
  • 信用(Credit):客観的。ゼロスタートから積み上げる。

私が感じたのは、信用は「スコア」などで見える化できるけど、信頼は主観的なものなので、見える化はしにくいということ。心の中にあるもの。

「信頼」には、相手に対する「期待」も含まれているような気がしていて、あくまでも相手に対して自分が思っていることなので、裏切られることもある。それも含めて、自己責任。

コミュニティでいうと、1対Nの信頼もあれば、N対Nの信頼もある。

目標の設定方法と、整合性の取り方

もともと『ALLIANCE』の本は、会社と個人の関係について書かれている本。これをどう「コミュニティ」というのに転用できるかというのについて話し合いました。

少し前提が違うよね、ということで「会社」と「コミュニティ」の違いについて整理しました。

コミュニティの良さであり、難しさであるのは、「ボランティア」であるということ。会社であれば、給料が支払われ、契約をしているので、その中で全うしなければいけない義務がある。コミュニティには、それが無い。

だからこそ面白い。決して「やらされ仕事」ではなく、それぞれがやりたいこと、やれることを自発的に持ち寄っている。この感覚がすごく私の中で、意義を感じている。

一方で、コミュニティでは目標設定と、それに対して整合性をとっておかないと、かんたんに自然消滅してしまう。それが多くのコミュニティができては消えていくという実態につながっていると感じます。

個人が目標にしていることと、コミュニティが目標にしていること、これをすり合わせることが大切。

時間によって、コミュニティのあり方も変わっていくので、そのコミュニティを出ることができる「出口」の設計も必要だな、と思いました。

  • メンバーの価値観、興味関心が合うような「入口」
  • コミュニティの目標と、メンバーの目標
  • 合わなかったときの「出口」

母親アップデートコミュニティの例でいうと、NewsPicks好きという前提があり、メンバーの価値観、興味関心軸が合っている。「アップデート」などの共通言語で話せるのも大きい。

メンバーが、

  • 所属感
  • 成長感
  • 貢献感

をいかに感じられるか。それらの設計も大切になる。

ネットワーク情報収集力

コミュニティをやっている上で、「ネットワーク情報収集力」も大切に思っていること。本の中にも書かれています。

メンバーそれぞれのフィルターを通じて、鮮度が高くて、ズバリの情報が入ってくる。 逆に私も、あのメンバーにこの情報を伝えたいと思ってアンテナ張るようになった。

ここで篠田さんが仰っていたのは、その人の”背景” を知ることの大切さ。

何らかしらの発言があったときに、なんでその発言を言っているか?の背景がある。それを知ることで、より強いネットワークになると感じています。HUCとしては、コミュニティの最初の段階で、みんなのマインドマップを共有しながらディスカッションしたこと。そして、みんなで対話をしている時間は大切にしたい。

「規範」の作り方と示し方

まず、「言葉」「行動」のどちらも大切だね、という話がありました。

たとえば、HUCの例で言うと「だれも否定しない」という規範(ルール)があります。これを「言葉」にして、丁寧に伝えていくこと。そして「行動」で示していくこと。このどちらも大切。

そして、「だれも否定しない」という規範が生まれた背景について、篠田さんが質問してくださいました。

HUCメンバーのみなさんが答えてくれたのは、「母親」として、否定されている経験や事実がある。たとえば「母親のくせに〇〇」とか、HUCが生まれた番組の観覧のときも「母親だから平日22時の観覧は無理でしょ」的な雰囲気があった。

だからこそ「だれも否定しない」というのがスッとみんなの心に入り、そこから安全安心が生まれた。

そして、最後にG2さんから。この言葉の紹介で、本編は終わりました。

人生が与えてくれる圧倒的に最高の宝は、成すべき価値のある仕事に打ち込む機会である。


G2さんが仰っていたように、私にとっても、昨日のイベントの時間はまさにこれを感じられた瞬間でした。コミュラボとHUCのつながりも嬉しいです。

篠田さんから、採れたて野菜のプレゼントもあり、篠田さんの優しさに触れることができた素晴らしい機会でした。ありがとうございました!!

そして、HUCメンバーの湯朝かりんさんのグラレコがこちら。

こちらが続き。

このあと一部のHUCメンバーと、コミュラボのメンバーで2次会まで行って、そこでもすごく熱い議論ができました。超濃密なイベント! 

ほんとにありがとうございました!!

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