『シン・ニホン』読書会の全6回を終えて。私たちのファーストアクション。

こんにちは、なつみっくすです。

このブログで何回か書いていたのですが、母親アップデートコミュニティのメンバーと『シン・ニホン』の読書会をしていました。

『シン・ニホン』オンライン読書会をはじめた理由と良かったこと 『シン・ニホン』の読書会で学んでいること

全部で6章あり、400ページを超える大作である本を、1章ずつに分けて、全部で6回(6週)にかけての読書会。

『シン・ニホン』の本を読み進めていた私ですが、正直に言うと、この本の内容を自分の中で消化しきれていなかったんです。これまで考えてこなかった日本の国としての課題、地球レベルの課題も突きつけられ、目の前に大きな大きな壁が立ちはだかったような感覚があった。

あまりにも大きすぎる壁が立ちはだると、その前で立ちすくむ。なんとなく、その壁から目を背けてしまいそうになる。

でも、そうやって目を背けていると、日本はグローバルの中でどんどん取り残されていて、気がつけばGAFAを中心とした企業が、AIとデータの世界をほぼ支配している。アメリカだけじゃなく、中国、インドのICT分野での勢いもすごい。GDPは、他の国が伸ばしているのに日本だけがこの15年伸ばせていない。

「自分ができることは限られているから、自分がやらなくてもいいだろう。」そう思うのは簡単だけど、だれか1人の天才だけで、この大きな壁は乗り越えられない。言うまでもなく、私たち一人ひとりのアクションが積み重なることでしか、未来は創られない。

この本では、未来にリソースを張って、一人ひとりの才能を解き放つことで、明るい未来が創られると書かれている。

私がこの本の中で、一番好きな言葉があり、それを何度も読み返しているので、ここにも書いておきたい。

どんなことを仕掛けたら未来を変えられるのか。それを考え、仕掛けていくのはとても楽しい。一人ひとりがヒーローになり得る時代なのだ。

僕らは少しでもましになる未来を描き、バトンを次世代に渡していくべきだ。

もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。

未来は目指し、創るものだ。

『シン・ニホン』はじめにより引用

この言葉を読み返して、いても立ってもいられず、私にとっては初めての読書会を主宰した。

読書会で目的にしたこと

全国(一部海外から)180名を超すメンバーが集まっている私たちコミュニティ。「母親」としての自分自身のアップデートと、その1人ひとりの輪を広げることで社会のアップデートにつなげる活動をしている。

本の中に書かれている3つの埋もれたままの才能(女性、若者、シニア層)のうちの一つで、自分の子供世代に何を残すか? を考えられるのが、私たち「母親」。このメンバーで読書会をしたいと思って、企画した。

読書会の目的は、この3つ。

  1. 1人で読んで理解しきれないことを、みんなで読むことで腹落ちさせる
  2. いろんな視点を持った人たちとディスカッションすることで、自分以外の視点を取り入れる(一つでも多く、気づきを得る)
  3. 自分ゴト化。ディスカッションを通して、自分ができることを考えアクションにつなげていく。(気づきからアクションへ)

最終回では6章の内容をみんなでディスカッションして、最後一人ひとりのファーストアクションをシェア。

早朝に実施していたので、今回都合がつかずに出られなかった人もいたけど、 毎回15人くらいが参加してくれた。最終回では、みんなの熱い思いが聞けて、私も自分の思いが強くなった。

私のファーストアクション

これが、それぞれのファーストアクションをシェアしたときに撮った写真。

粒度は違うけど、それぞれが大切にしていきたいことを、言葉にしてくれたことに感激だった。

私は「母親アップデート」と書きました。

今回『シン・ニホン』を読んで、改めて女性、特に母親は埋もれたままの才能であることを実感。この才能を世に解き放つために、私は、そして私たちは何をできるか?

私たちがコミュニティでやっている活動の意味に立ち返れたし、この活動を一人ひとりに深く広げていきたい。コミュニティを考えるうえで、3章にあった「起爆人種、参画人種、応援人種」の話は興味深かった。自分がコミュニティやプロジェクトで、どの役割を担っているか? それを意識して、行動すること。

ここから発展してのディスカッションも続けていくことにした。関連する本で読書会を継続。この『シン・ニホン』の読書会もアンバサダーとして広げていき、こういう議論ができる仲間(特に母親、女性)を増やす。日本が置かれている状況を認知して、自分が何をしていくか?子供に何をできるか?の両方の視点で考えるキッカケを作りたい。

「AI ✕ データ」という意味では、このコロナの状況で、感染経路を特定するなどでデータが使われてたり、LINEやYahooなどの具体的な身近な例から、データ活用やAIをディスカッションできたのがおもしろかった。

メンバーたちでAIの勉強会に参加することにした。自分でも勉強会をできるレベルに語れるようにしたい。

みんなのファーストアクション

他のメンバーのファーストアクションも紹介したい。

ジェンダーギャップに斬り込み、女性をエンパワーメントしていきたいと宣言したメンバー。才能を解き放つ「アサーション」のトレーニングなど、コミュニティ内でも始めてくれていて、ありがたい。

②今まで社会や置かれている環境から、変化を起こすことを諦めていたメンバーも、これをきっかけに傍観者から当事者へという気持ちに切り替わったのはうれしい。「いじけない」宣言は、かっこいい。次世代のために豊かな教育を考えようと、早速次のアクションに向けて動いている。データに関する興味も芽生えたようで、手を動かし始めているのもすごい。

自分にとっての「風の谷」を創りたいと宣言したメンバーもいた。東北に住んでいるメンバーも、首都圏に住んでいるメンバーも、 自分の地域の良さに目を向けて、それを深堀りしていく。関係人口を増やすための取り組みは大切。

「進化」「1日の気づきをアウトプットし続ける」「食事。健康にすごす」「発信する」と改めて日常の大切なものに気づいたメンバーもいた。

日々の積み重ねでしか、未来は創られない。

私が、この本で特に好きなのが、「スポンジ力より気づく力」

『シン・ニホン』の3章を読んで、イラスト化

「気づき」は気づこうと思わないと、得られないし、自分が気づいたことをアウトプットしないと身にならない。このブログも、「気づく力」を鍛えていくために、続けていきたい。(もうすぐ連続600日!)

「自分の思いは分かってくれる人に届けばいいと思ってたけど、発信することの大切さを知った。」というメンバーの言葉も響いた。

「ありたい自分にYESと言う。1人の1歩が世界を変える」って良い言葉。

この本で、自分がこれから何を大切にしたいか? を考えるキッカケとなった。自分の気持ちに正直になること。自分の1歩が世界を変えることを身にしみた。

「体験」の大切さ。

今まで自分が関わってこなかったことも、自分で体験することに意味がある。そして、子供にとっては、なおさら。農業体験をしたい、子供に機会をあたえたいと言ったメンバーがいた。

料理も、単に人参を切るという作業だけじゃなくて、カレーを作るためにはどんな材料が必要で、その材料をつくるには何が必要で、と全体をイメージしながら、体験することが大切。

「寄付」を当たり前に。

子供の頃からチャリティーの経験をするとか、クラウドファンディングを自分でやってみるとか、アイデアが出た。

⑧「個別最適化のここちよい定義づけ」と書いたメンバーもいた。今までの教育は全体最適、画一的な教育。安宅さんは、これではマシンしか生まれないと警鐘を鳴らしている。これからは脱マシン型の教育が必要。個別最適化がどこまでできるかは課題だけど、自分たちで創っていく、そんな未来にワクワクする。

現状の課題を整理すると、

  • 人口が減少しているので、GDPは大きく増えない。(スケールしない)
  • 一方で変化を起こす力が、AI ☓データで、大きくなっている。
  • この状況で、新しい価値を生み出すには「異人」が必要。

「異人」とは、何か人とは違う人。

  • 夢を、カタチにすることができる。
  • 妄想力がある。
  • 夢をカタチにするのに、技術と、デザイン&アートを使える。

「異人」を生み出すためには、「脱マシンな教育」が必要。

なぜなら、マシン型教育は、「前へならえ」方式で、はめ込み型。人と同じことをすることが求められる。この教育だと、人と違うことはできなくなっていく。

受験が目的となってしまい、偏差値で人を評価するシステム。

でも、人と同じことをする「マシン」ができることは、AIができるようになってきている。

学校の教育システムに課題があることは分かる。でも「学校の教育システムに問題があるから」という言葉で、思考停止になってしまってたかもしれないと反省した。

この番組で言われていたことは、

  • 学校で学ぶこと
  • 学校以外で学ぶこと

の2つがあって、むしろ後者の方が影響が大きい。時間にしても、毎日7時間は学校の時間だけど、残りの17時間は学校以外の時間。

大切なことは、子供の好きを探求すること。親としては、子供が好きを探求できる機会や環境、人とのつながりを用意すること。マインドチェンジも必要。

⬇こちらが6章の読書会のグラレコ。メンバーのかりんさんが、毎回描いてくれて、ディスカッションが深まった。

地球規模の壮大なスケールの話が書かれている6章。でも、途中で「レーズンを食べて瞑想する」という話がふと出てきた。レーズンから地球まで、ミクロとマクロの両方の視点でディスカッションできたのが良かった。

今回の読書会で、メンバーからこんなうれしいフィードバックもありました。

読む、書く、言葉に出す、言葉を聞く(最高!)、グラレコ見る(最高!)、また考える、最高すぎる!!そして、色んなメモみる(最高!)

読めずにいたので、本当にありがたかったです。ありがとう!!

私たちは、ニホン変えれるわ。コミュニティってすごい。心理的安全性がすごい。

読書会ってすごいーー!本は文字なのに、この読書会で、思考が立体的になった!前にも広がった。

ちなみに、『シン・ニホン』の公認アンバサダー講座というのに応募して、アンバサダーになるために、学んでいます。

これからも『シン・ニホン』の読書会も続けていくので、ご興味ある方はご連絡ください!

改めて、『シン・ニホン』という素晴らしい本を、ありがとうございます!

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