「ビリギャル」のタイトルがすごい理由

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

先日のトークイベントで、ビリギャルの著者である坪田さんのお話をお伺いしました。

前田裕二『メモの魔力』×坪田信貴『才能の正体』対談レポート

坪田信貴さんとは?

坪田塾塾長。これまでに1,300人以上の子どもたちを個別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激にあげることで定評がある。

「地頭が悪い子などいない。ただ学習進度が遅れているだけ。なので、遅れた地点からやり直せば、低偏差値の子でも1~2年で有名大学への合格は可能となる」という信念のもと、学生の学力の全体的な底上げを目指す。

「受験だけでなく、人生を成功させねば意味が無い」をモットーとしている。


著書「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が処女作ながら累計100万部の大ベストセラーとなり、有村架純主演の映画「ビリギャル」が2015年5月1日に全国ロードショー。第49回新風賞受賞。

「ビリギャル」は映画化されているのですが、みなさんは観たことはありますか?私は、以前Amazonプライムで1位になっていたのを見つけて、「話題になっているから観よう」と気軽な気持ちで観ました。

こちらが映画のポスター。

映画は気軽な気持ちで観たのですが、びっくりするくらい号泣してしまいました。今でも思い出すだけで、泣いてしまいそうになります。

もしまだ観てないよ、という方がいらっしゃれば、ぜひ観ていただきたいですね。ダメダメだったギャル・主役のさやかちゃんが、慶應大学に合格するというサクセスストーリーなのですが、そのストーリーに感情移入して、「自分でもできるかも」と勇気づけられます。また、お子さんや後輩がいる方には、「才能」を開花させてあげるにはどうすればいいか?というヒントをもらえると思います。

ところで、ここからが今日のブログの本題です。この「ビリギャル」のタイトルがやっぱりすごい!と思っていて、今日はそれを深掘りしていきたいです。

「ビリギャル」のタイトルがすごい理由

先日参加したトークイベントで坪田さんが、このタイトルについての思いを語っていました。本当に伝えたかったことは、ダメダメだった主人公のさやかちゃんに対する「お母さんの愛」だったとのこと。

その「母の愛」を前面にして、そのままタイトルにしてしまうと、目を引かない。なるべくキャッチーなタイトルで目を引くことを意識されて、こちらのタイトルになっています。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

このタイトルがあってこそ、50万部というベストセラーになり、映画化がされて大ヒットになりました。このタイトルには、大きく3つのポイントがあると思います。

  1. あえて長い、でも省略してキャッチー
  2. 結論言っちゃってる
  3. ギャップがある

1. あえて長い、でも省略してキャッチー

最初にタイトルを見たときは「長い!」と思いませんでしたか?

これだけ本があふれる世の中で、なかなかキャッチーなタイトルをつけるのは難しいですが、この「あえて長い」という意外性がポイント。

「こんなに長いタイトルって見たこと無いな、なんだろう?」と思わせる。

でも、ただ長いだけだと、人から人へと伝染しない。これを省略して「ビリギャル」というキャッチーなタイトルになったのも、言うまでも無くポイントだと思います。

映画のポスターは、この「ビリギャル」という言葉が伝染した後に作られているので、この「ビリギャル」が前面に出ています。

2. 結論言っちゃってる

次に、結論を言っちゃってるタイトルであること。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

ギャルが慶應大学に現役合格!という結論を先にタイトルで言っちゃってる。映画で考えると、「最後に合格するの?しないの?」とハラハラするのではなく、最初から合格することは皆が知っている状態で見ている。

ラブストーリーとかで考えると、ハッピーエンドなの?別れるの?というところへベールに包まれている方が面白いので、これはこの現役合格サクセスストーリーにあった「結論を先に言っちゃってる」パターンなのかなと思います。

よくプレゼンでも、人に何か伝えるときでも、「結論を先に言え」ということは言われます。これは「結局何が言いたかったの?」「何が結論だったの?」とならないように、最初に結論を言って注意を惹く。

そして映画を観ている人に”クライマックス”を分かってもらうことで、予測をしながら観ることができ、クライマックスに集中することができます。

「結論分かっているのに面白いの?」という疑問も湧くのですが、実際に映画に感動し号泣した身からすると、結論分かっているからこそ面白い映画でした。

3. ギャップがある

最後に「ギャップ」があるというのもポイントと思います。

  • 元々の姿: 学年ビリのギャル
  • 最終的な姿: 1年で偏差値を40上げて、慶應大学に現役合格した

このタイトルに「ギャップ」が凝縮されていますよね。学年でビリだったギャルが、まさか慶應大学に現役合格するなんて!というギャップ。

このギャップが大きければ大きいほど、人はびっくりするし、感動します。やっぱりこの「ビリギャル」がヒットしたのは、ビリとかギャルが持っているイメージと、慶應大学に現役合格したという結果の「ギャップ」が大きかったから、なんだと思っています。

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2 Comments

佐々木

映画館で公開中に受験生の長男と観ました❣️
お母さんが良かったですねー。

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