『ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?』

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

今日は、こちらの本を読みましたので、こちらについて書きます!

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IT批評家である尾原和啓さんの本が好きで読んでいるのですが、こちらの本は読んでなかったことに気づき、読みました。Google、Apple、Facebookなどのグローバルのプラットフォームから、楽天、iモードなどの日本のプラットフォームを読み解く、解説がおもしろいです。私たちがプラットフォームとどう向き合うかについても書かれています。

プラットフォームの企業であるリクルート、Google、ドコモ、楽天などで務められていた尾原さんならではの視点が貴重で、分かりやすい。

本を読んだあとに、拙いイラストを書きながら復習して、今こちらのブログを書き始めています。

プラットフォームに大切な”共有価値観”

グローバルのプラットフォームとして、Google、Apple、Facebookそれぞれの”共有価値観”について、コンセプトビデオを読み解きながら、解説されています。

そして、Googleがグーグルグラスをなぜ作ったか、FacebookがVRゴーグルの
Oculusをなぜ買収したかも、この価値観にひもづいている。

GoogleとAppleの目指すところは、似ているようで違う。

Googleの共有価値観であるミッションは、

日本語でいうと「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」

ユーザーの意図をその人の行動から予測して、必要としている情報を先回りして提示することをグーグルは目指している。

機械ができることは機械がやり、人間にしかできない、今、目の前にある現実やそこに広がる可能性に集中してもらう──その発想こそがマインドフルネス

ちなみに、こちらがグーグルグラスのコンセプトビデオ。(グーグルグラスは、2015年に開発中止してから、産業向けとして復活している)

それと比較して、Appleの共有価値観であるミッションは、

「シンク・ディファレント(Think different)」

この言葉には「誰かと違う自分だけの考えを持とう。そのための助けをするのがアップルなのだ」という彼らの強い共有価値観が込められている

それぞれの共有価値観が、製品にもひもづいているのが、よくわかる解説でした。

小さくて濃いコミュニティから始まる

プラットフォームがまわっていくためには、利用者と提供者が同時に増えていく必要がある。情報とユーザーが集まっていくことで、掛かるコストが効率化される、サービスが改善されて、より使いやすいプラットフォームになる。

この話のなかで、最初は小さくても濃いコミュニティから、熱気を生んで作っていくことが大切という話に共感しました。

インディーズアーティストのように小さくても濃いコミュニティを持ち、熱いモチベーションを持つユーザーたちを集めるのがいちばんです。濃い情報を求め、自分でも発信したいと思うようなユーザーがいてこそ、そこに喜んで情報を投稿しようという熱気が生まれるから

Facebookも大学生から始まったのは有名ですが、「マイスペース」というFacebookの前に流行っていたSNSは、インディーズアーティストを中心に広まっていたとのこと。小さくても濃いコミュニティから、その熱気でどんどん広がっていく。

「コミュニティ運営」のヒントは、”ラダー設計”

私は、コミュニティ運営をしているので、コミュニティとプラットフォームは似ているな、と思って読んでいました。

まさにコミュニティ運営の参考になる事例として、ミクシィのことが書かれています。

“ラダー(はしご)設計”が、ミクシィは上手くいっていた。最初は気軽なところから始めてもらい、じょじょにはしごを登るように、プラットフォームへの参加が高まっていく。

  1. 足あと機能 :「読んでくれた」ことがわかる → コメントする → 安心感
  2. バッジ機能 :自分が何に興味を持っているかを表すバッジ → 自分の興味開示 → 仲間ができる
  3. 自己紹介 :コメントのやり取りが始まる

このラダー設計は、すごくヒントになります。

新しく入ってきたユーザーにまず何をしてほしいのか、またどんなラダーをのぼってほしいのか、この設計を考えていきたい。

プラットフォームは、”私たちの自由を広げるパートナー”

よくプラットフォームが善悪で表現されることがあって、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)が、”悪”として表現されているニュースもよく目にします。

この本では、プラットフォームは、「私たちの自由を広げるパートナー」として表現されていて、それにすごく共感しました。

どうしても「あなた」vs「私」という対立構図が生まれやすいけど、「あなたと私」vs 「課題」という構図に持っていきたい。そのためにプラットフォームもうまく使っていきたいと思いました。

「なぜ?」というのを考えることから「ふむふむ」と「ワクワク」が生まれるというのも大切にしたい。

人と人をつなぐプラットフォームとして、SNSが出てきて、インターネットを通じて新しい縁をつむげることができるようになりました。私も特にこの1年、ブログを始めて、Twitter、Facebookを使うようになって、それを実感しています。

尾原さんの「自分自身も人と人とをつなぐプラットフォームになりつつある」と書かれていたのにも、すごく共感で、このあいだ公開されていた尾原さんの記事も良かったです。

「自然とアイデアが湧いてくる」状態を作る簡単なコツ

「相手の視座に立ってギブを毎日1時間している」という尾原さん。このニュースは誰に共有しようかな、という視点で世の中のニュースや情報へアンテナを張ることで、視座が掛け算になる。

すばらしい気づきを、ありがとうございます!

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