『世界No.1 プレゼン術』

こんにちは、Natsumiです。
 
みなさんは、仕事においてもっとも必要なスキルは何だと思いますか?

 
わたしは、その一つは「プレゼン力」だと思います。
いわゆる大きな会場でやるプレゼンだけではなく、社内のちょっとした会議とか、もしくは1対1で何かを説明するときも「プレゼン力」は必要ですよね。
 
でも「プレゼン力」は、これまでの社会人生活でちゃんと学んでこなかった、と今さらながらに気づきました。
営業をやっている人は、入社してすぐの研修とかでも「プレゼン力」を学ぶ機会はあるかもしれません。
わたしは、もともとエンジニア職で、いまマーケティング職をやっているのですが、これまで機会がなかったですね。

 
すばらしい「プレゼン力」があれば、
 
・何度もミーティングしなくて良くなる
・こちらがやって欲しいことをやってもらえるようになる
・企画が通りやすくなる
・プロジェクトが前に進みやすくなる
 
などの良いことが、いっぱいあります。

 
マイクロソフトには、全世界に約10万人の社員がいるようですが、その中で12人だけ「Chairman’s Award」という賞をもらえるようです。それに選ばれているのが、澤 円さんです。

 
見た目のインパクトが強いですが、ちゃんとマイクロソフトの社員のようです。

 
プリセールスエンジニアだった澤さんは、どうしたらITのような「わかりにくい話を、わかりやすく話す」ことができるか?このというのを考え、ずっと分かりやすい説明を研究し、これまで積み重ねてきたとのこと。
その結果、いまでは「世界No.1のプレゼン」と言われるまでになっています。

 
澤さんの「プレゼン力」の秘訣について、まとめられた本を読みました。
「プレゼン力」はスキルだと思いますし、これで学ぶことをきちんと実践していく、というのが重要なので、実践も意識していきたいです。

 
 

プレゼンはプレゼントだ!「3つのゴール」とは?

 
みなさんは、プレゼンの語源が「プレゼント」だったというのを知っていますか?
私は、はじめてこの本で知りましたが、この本の内容と照らし合わせると、「プレゼント」であるというのもしっくり来ます。

 
まず、プレゼンは「プレゼント」であること、そしてプレゼンの「3つのゴール」を意識することが重要になります。

 
1) 聴いた人がハッピーになる
2) 聴いた人から行動を引き出す
3) 聴いた内容を他人に言いふらしたくなる

 
なるほど、プレゼンは「事実を伝える」「理解してもらう」だけでは意味がない。
「行動させる」が目的というのは、よく聞く話ですが、「ハッピーにさせる」と「他人に言いふらしたくなる」は新しい視点ですね。

 
この「3つゴール」は、何もプレゼンに限ったことではなく、マーケティングをするときも、このブログを書くときも通じる話なんだと思いました。

 
じゃあ、この3つのゴールを達成するプレゼンをするにはどうすればいいの?について、本の内容をまとめます。

 
 

1. 聴いた人がハッピーになり、行動させるための「ビジョン」をつくる

 
まず、どんな行動をしてもらいたいか?というのを決める必要があります。
たとえば、このブログの内容をそのままプレゼンにする、ことをイメージしてみます。
決して、この本の回し者ではないのですが、あくまでも分かりやすい例として。

 
・どんな行動をしてもらいたいか?
 
→『世界No.1 プレゼン術』という本を買ってもらうこと。

 
・どうすれば行動してもらえるか?行動することで、どんなハッピーな世界が待っているか?

 
→ プレゼン力がついたら、「企画が通る」「周りのひとが動いてくれるようになる」「自分自身のイメージアップにもつながる」すごくハッピーな世界ですよね。
単にこの本にはこんなことが書かれています、という事実だけではなく、どう具体的にイメージしてもらうかが重要ですね。

 
・どうすれば聴く人が、「自分ゴト」として受け止めてくれるか?
 
→ オーディエンスとなる人が、どんなことで困っているか?を理解することが重要。
プレゼンをしても、「上司が寝てしまう」とか、「決断してもらえず、ただミーティングが長引く」など、困っていることがある。事前にできるだけヒアリングして、「自分ゴト」にしてもらえる具体例を入れる。

 
この本に書かれていた例は、「60代以上の高齢者むけの、ITの講演」でした。

 
電気屋さんのパソコン売り場に行って、店員さんの話がわかるようになったら、どんなに楽しいか?
お孫さんと一緒に行って、いろんなことを教えてあげられたら、「おじいちゃん、カッコいい!」「おばあちゃん、すごい!」ってなる。

これを具体例として盛り込んだとのことで、何だかホッコリしました。

 
 

2. 他人に言いふらしたくなる!プレゼンの「核」をつくる

 
次に、どうやったら他人に言いふらしたくなるか?ということです。
これについては、1人歩きするプレゼンの「核」が必要になります。

 
いくつか有名な例があります。
 
マーティン・ルーサー・キングが、20世紀なかば、アフリカ系アメリカ人の公民権運動の指導者として、20万人を超える人たちに講演をしました。
 
「I have a Dream」

 
このフレーズは、知っているかた多いですよね?
わたしでも、知っています。

 
このフレーズを何度も繰り返し、聴衆を感動させたことで有名です。
まさにこの「I have a Dream」がプレゼンのコアメッセージ、「核」です。

 
これ以外にも、オバマ大統領の「Yes, we can」も有名ですよね。


東京オリンピック招聘のときの、滝沢クリステルさんの「お・も・て・な・し」も思い出しました。

 
これは、この「核」が1人歩きして、そのプレゼンに参加していなかった人にも伝わった素晴らしい例です。

 
 

・いい「核」とは何か?

 

1) プレゼンにおける世界観やメッセージが即座に伝わること
2) 人に言いふらしたくなること

 
世間にあふれている商品名やキャッチコピーにヒントがあります。

 
たとえばカゴメ野菜ジュースの「野菜一日 これ一本」

たしかに、「野菜不足を解決して健康になる」という商品コンセプトが一瞬でわかりますよね。

 
あとは、ウィダーインゼリーの「10秒チャージ」も。

 
コピーライターのセンスが必要じゃない?と思われるかたもいると思います。なんだかハードルが高そうですよね。
でも、どう自分のプレゼンをひと言でまとめられるか?というのを考えて、そんなにキャッチーでなくてもいいようです。

 
たとえば、「早い、安い、うまい」でも、ありですよね。

 
ITの世界だと、単に「簡単にできます!」というのではなく、「1クリック」というほうがインパクトがある。

 
普段からアンテナを立てて、情報をいれておくといいですね。

 
・商品名のコピー
・本のタイトル
・ニュース記事のタイトル など

 
注意して見ていきたいですね。

 
 

・「あるある」を否定する!

 

プレゼンのテーマについての「あるある」を情報収集する。それを具体例として否定すると、それがプレゼンの「核」になるようです。
 
たとえば、またプレゼンでの「あるある」について考えてみると、

 
-聴いている人が、プレゼン中に迷子になってしまう
-結局なにが言いたかったの?となってしまう
-事実だけを伝えて、行動につながっていない
-プレゼン時間を守れない
などが挙げられます。

 
これを解決するのが「迷子にしないプレゼン」とか、「ハッピープレゼン」とか、「プレゼントになるプレゼン」とか、いくつかキーワードが出てきそうですよね。
プレゼンの「核」は、なにも最初に決める必要はなく、最後の最後まで吟味して決めればいいとのことです。
 
 

・数字をつかう!

 
数字をうまく使うと、1人歩きさせやすいし、インパクトがありますよね。
たとえば、澤さんも「10万人中トップ」になったプレゼンと言われると、それが頭に残ります。

 
 

・たとえ話をつかう!

 
「ロールキャベツ男子」の例がのっていました。

見た目は「草食系」なんだけど、中身が「肉食系」のたとえ話です。
これは絶妙なたとえ話ですが、このようなたとえ話を盛り込むと、イメージが残りますね。

 
 

この本を通じて、これからするアクション

 

最後に、この本を通じて、これから自分がしていくアクションについてまとめます。
 
1. 商品名、本のタイトル、ニュース記事のタイトルで情報収集する。キャッチコピーのためのインプットをする。
 
2. ハッピーにして行動させるプレゼンを意識する。
 
3. たとえ話を盛り込む。

 

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