「させていただきます」の罠。なぜ、使ってしまうのか?

こんにちは、なつみっくすです。

今日は、言葉の使い方について書きたいと思います。

私が良く使ってしまっているし、使っている人も多くいる言葉が、「させていただきます」

これは意識しないと変えられないけど、ムダに多く使ってしまっている自覚はありました。

それを見事に言い当てられている本が、『言葉ダイエット』です。この本では、文章をいかにコンパクトに読みやすく書くか?がまとめられています。これは分かりやすい。

ちなみに、この本を読むきっかけになったのが、こちらのイベント。

「言語化力」の鍛え方。

noteがバズって一躍有名になり、今は独立されているライターの岸田奈美さんがオススメされていました。

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noteのいいねが「8,000」付いちゃうくらいの反響がある文章を書く岸田さん。

とにかく文章がおもしろい。でも、そのおもしろい文章に行き着くまでに3段階あるとのことで、それをシェアされていました。

  1. 基礎力(ミスが無い)
  2. まとめ力 (伝わりやすい)
  3. 発想力(おもしろい)

いきなり、「おもしろい」を目指すのではなく、まずは基礎力とまとめ力。

この基礎力を学ぶのに、『言葉ダイエット』の本がオススメとのことでした。

Kindle Unlimited(読み放題)に入っていたので、無料で読めました。

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この本では文章を書く基本のポイントが網羅されていました。

言葉ダイエットのポイント ※『言葉ダイエット』より引用

  • 一文一意
  • 一文は60文字以内
  • 抽象論禁止
  • 繰り返し禁止
  • ムダな敬語禁止 ←「させていただきます」の禁止
  • 表記統一
  • こそあど&接続語の連発禁止

この本で、首がもげるほど共感してしまったのが、「させていただきます」の言葉。今日のブログではここだけに注目しています。

なぜ「させていただきます」はダメなのか?

一言で言うと、まわり口説くて、分かりづらい。

「させていただきます」の多用は、読み手をイライラさせてしまう。

たとえば、こんな感じで書いてしまいがち。

先日ご提案いただいた件、社内で検討させていただきました。

申し訳ございませんが、今回は見送りとさせていただきます。

この本を読んで、ドキッとするくらい、自分で書いてしまっているなーと思いました。

読んでる側になってみると、この文章で何を言いたいのか分かりづらいし、すっと入ってこない。

こういう文章も良くみる。

この度私◯◯は、かねてよりお付き合いをさせていただいていた△△さんと、結婚させていただくこととなりましたことを、ご報告させていただきます。

文章じゃなくても、口頭でも良く言ってしまっている。

本日ご説明をさせていただきます〇〇です。

なぜ「させていただきます」を使ってしまうのか?

『言葉ダイエット』の本によると、「させていただきます」を使うのは、人に嫌われたくないの気持ちの現れだそうです。

そう言われると、思い当たる節がある。

先ほどの例だと、何か断らなければいけない時とかは、言いにくいことなので、「させていただきます」を使って、相手にソフトに伝えたい。 少しでも、遠回しな表現を使うことで、言いにくいことを伝えるのを後回しにしている感じ。

周りくどい言葉に逃げてしまうのではなく、自分の気持ちをストレートに伝える。その方が相手に対して誠実。

「させていただきます」は、基本的には「いたします」に代用できます。

先日ご提案いただいた件、社内で検討いたしました。

申し訳ございませんが、今回は見送りといたします。

意識的に「させていただきます」を使うのを禁止にしてみたいと思います!

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