NewsPicksアカデミアイベント「起業家の思考法」ラクスル 松本恭攝氏

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみです。

昨日はNewsPicksアカデミアのイベントがありましたので、こちらについてレポートします。

「起業家の思考法(ゲスト:ラクスル 松本恭攝氏)」

イベント詳細をWebから抜粋します。

新進気鋭の起業家を招いて、その思考法、発想法、そして描く未来に迫る連続イベントシリーズ。

第三回は、印刷・広告のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」などラクスル代表の松本恭攝氏をゲストに招いて実施する。

「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを掲げ、インターネット上で印刷や物流のシェアリングプラットフォームを展開するラクスル。

旧態依然とした産業にインターネットを持ち込んで、産業構造そのものを変革してきた。

代表の松本氏は、Forbes誌が選ぶ「日本の起業家ランキング2018」第1位にも選出されおり、今一番ノッている起業家といえるだろう。

その思考方法は、NewsPicks編集部でも取り上げた通りだ。
https://newspicks.com/news/3463839/

しかし、松本氏は順風満帆にみえるその影で、何度も組織崩壊の危機を経験している。その危機をどのように乗り切り、会社を成長させたのだろうか。

松本氏が考える「社会課題、組織、未来」に迫る。

イベントページより

このイベントページにもあるNewsPicks会員限定の記事を以前読んで、松本さんのお話を一度聞いてみたいと思っていました。

NewsPicks Webサイトより

この記事を読んで一番印象に残っていたのが、経営の時間軸を「30年後」にして見ているというお話。スタートアップの企業で、「30年後」を見ているというのは衝撃でした。この辺りの思考について、リアルにお話を聞けるのは貴重な機会でした。

よそ者が「仕組みを変える」

松本さんのお話で、業界の外=よそ者 だからこそ、その業界の仕組みを変えられる、というのが印象的でした。

「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」 というビジョンをひたすら追求している。

ラクスルは印刷業界、物流業界のシェアリングプラットフォームを作り、業界の仕組みを変えた。このビジョンを実現すれば、業界にはこだわらない。3年ごとに、新しい業界に参入していきたいとのこと。

20世紀は、大企業の時代
21世紀は、プラットフォームの時代

業界の外から見ると、その業界の非効率が見えてくる。ここにデジタル、テクノロジーを使って改革していく。

印刷会社が3万社あって、稼働率が40%。大手の大日本印刷、凸版印刷の7-8割がアウトソースされており、7次請けにもなる下請け構造ができていて、非効率だった。

この下請け構造は、トランザクションコストがものすごく掛かる。つまり摩擦が大きいということ。

たとえば4万円の印刷費が、各レイヤーの下請けでそれぞれ5-10%の手数料を取っていくと、10万円になってしまう。

需要と供給をマッチングするデジタルプラットフォーム

仮想的に印刷工場、物流工場のプラットフォームを作ることで、 需要と供給をマッチングでき、スピードもあがる。

供給、品質、決済が保証されているデジタルプラットフォームを作った。中小企業がより大きい仕事ができるようになる。

デジタル化のメリットが出せる領域で勝負する

ここで気になったのは、印刷業界大手の大日本印刷や、凸版印刷と競合しないのか?という点。

「競合しない」というのが回答でした。

  • 大日本印刷、凸版印刷は、平均単価500万円
  • ラクスルは、小ロットの対応、平均単価1万円

大きい仕事は粗利率が低い(10%位)なので取りたくない。あくまでもデジタル化のメリットが出せて、粗利率が高い(25%位)領域で勝負するとのこと。

参入する業界の選び方

3年後に新しい業界に参入していきたいとのこと。

どんな基準で参入する業界を決めているか?についてお話がありました。

  • ぱっと見儲からない、価格競争が激しい
  • 課題が大きい
  • 市場が大きい
  • 競合が少ない
  • 大手が寡占
  • 多重下請け
  • デジタルによってバリューチェーンを作れる

このような業界は、新規参入が少ないから、よそ者が改革できる余地があるとのこと。B2CではなくB2Bに特化しているのは、B2Bのほうが分かりやすいから。QCD(Quality/Cost/Delivery)という表現をされてました。

「採用」がすべて

次に「採用」がすべて、というのを強調されていました。

採用は人事の仕事ではなく、リーダーの仕事。
自分以上のグレードの人を採用しないと、昇進できない評価、報酬制度になっている。

大事にしているのは、

  1. カルチャーフィット(ビジョンへの共感)
  2. スキルフィット (各グレードによって一流)

5人が面談して、 ワークサンプルテストをやって、とかなりお金と労力をかけて、採用活動をしているとのことでした。

ラクスルで採用したい人材とは?

こちらの3つのポイントを重視しているとのこと。

  1. 解像度が高い → 会議室での議論ではなく、現場での解像度を高めることができる人。フットワークが軽く、リアリティを追求できる。
  2. 仕組み化できる → 標準化、システム化できる人。テクノロジー、ソフトウェアの観点。 
  3. チームで回すことができる → 個のオペレーションができる人。

「リアル ✕ インターネット」 ができる人材を求めている。 一番大事なのはビジョンを語って、ビジョンへの共感を得ること。

「30年後」を見る思考法

NewsPicksの記事でもありましたが、松本さんの経営の時間軸はとにかく長期的。「30年後」を見ているとのこと。

資本主義の原則は「複利」のモデル

長い時間軸で見る意味は、 資本主義の原則が「複利」のモデルであるから。

本質を見抜いて、本質の価値に賭けること、これを長期的にできれば「複利」のためリターンが大きい。ラクスルの競争優位性は、取れる時間軸の長さである。

自分がビジョンを信じられると、長期的視点が得られる。そのビジョンを語り続けると、周りもそうなってくるとのこと。

どのように「30年後」を見るような思考法を養うのか?

  1. あらゆる世の中の情報を集めて、物事を多面的に見る
  2. 歴史をさかのぼって見る

松本さんはビジネス書はあまり読まない、
情報集めがとにかく好きで、 海外の事例、他の業界
政治の話、DNAの話、TED、メディアアートなどななど、あらゆる世の中の情報を集めて、物事を多面的に見ているとのこと。

イノベーションは掛け算
組み合わせのダイバーシティが広ければ広いほどいい

また 歴史にも注目している。長い将来をするには、長い過去を見ることが大事で、これにより時間軸が長くなる。 サピエンス全史、産業革命、明治維新、戦後、資本主義がどう発達したかなどを学んできたとのことでした。

2 Comments

佐々木

確かに短期的だと将来不安ですが、30年のビジョンといわれると働く方もその気になりそうですね。

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