『世界7大教育法に学ぶ – 才能あふれる子の育て方』 読書会

こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。

昨日は、母親アップデートコミュニティ(HUC)の企画で、こちらのイベントを実施いたしました。

教育ジャーナリストとして、60冊以上の本を執筆されている、おおたとしまささんをゲストにお招きし、こちらの本をテーマに読書会をしました。

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公教育などの伝統的な教育とは異なる「もう一つの教育」として注目される「オルタナティブ教育」。

そのなかでも、モンテッソーリ教育、シュタイナー教育は有名ですが、それ以外でもイエナプラン教育など注目の海外の教育法が出てきています。そして、それを日本で取り入れるという動きを、最近よく目にします。

この本では、世界7大教育法として、こちらの7つをあげられています。

  1. モンテッソーリ教育(イタリア) :「集中現象」で強みがぐんぐん成長!
  2. シュタイナー教育(ドイツ) :「環境設定」で子どもの感性が高まる!
  3. レッジョ・エミリア教育(イタリア) :「ドキュメンテーション」で知的好奇心を引き出す!
  4. ドルトンプラン教育(アメリカ) :「アサインメント」で自己管理能力が身につく!
  5. サドベリー教育(アメリカ) :「好きにしなさい」を徹底して自立心を育てる!
  6. フレネ教育(フランス) :「自由作文」が自分の頭で考える力を養う!
  7. イエナプラン教育(ドイツ) :「ワールドオリエンテーション」で磨く探求力!

私たち母親アップデートコミュニティでは、教育に関心のある方や、元教員の方も多い。そして保育園をご自身で立ち上げ、イエナプラン教育などのエッセンスを取り入れて経営されている方もいる。この世界7大教育法や、おおたさんのこれまでの取材などで得られたご経験、知識にとても興味があり、今回のイベントが実現しました。

今回のイベントの目的はこちらです。

  • 世界の教育法を学び、子どもとの関わり合い方に取り入れる
  • 我が子だけではなく、よその子も含め次世代の教育のあり方について考える

私自身は、これという教育方針があるわけでもなく、世界7大教育法の知識もゼロという状態でしたが、この本を読んだり、今回の読書会で参加者のみなさんの課題意識や、経験を聞けただけで、すごく勉強になりました。

的外れなことを書いてしまうかもしれませんが、教育に疎い、一個人として、学んだことを書きたいと思います。(主観も入っています)

ぜひ、このイベントにご参加いただいたみなさんも、どんなことを学んだか、アウトプットして、シェアいただけると、みんなで学びあえて、より理解が深まるかなと思います!

ちなみに、読書会では7大教育法の一つ一つについて、それぞれの経験などを聞いたり、おおたさんの取材で得たお話を聞いたりしましたが、ここでは細かいところについては触れません。私自身が、そこまで知識が追いついていないから。それよりも「どんなことを思ったか?感じたか?」を中心に書きたいと思います。詳細は、ぜひ本を読んでみてください。(笑)

7大教育法に共通していること

まず、この7大教育法に共通していることとして、本に書かれていたことがあったので、みんなで認識をあわせました。

  • 子どもたちは、一人一人ちがうことを前提に、持って生まれた個性をそれぞれに伸ばし、提供しあい、主体的に新しい社会の枠組みをつくれる人になる
  • 子どもたちが、自分たちで「問い」について考え、答えを見出すことができるようサポートをする

よく「正解がない時代」と言われますが、そのなかで教育のあり方も、じょじょに変わっていたり、変わっていないところもあると感じます。

偏差値の高い良い学校に行って、大企業に就職して、というのが言わゆる「勝ち組」だった時代から、一人一人にあった生き方がある、それを認め合うという時代に変わってきているということ。

これは子どもの教育だけに限らず、大人としての生き方も同じ。

なんとなく、「良い学校に入れておけば安心」みたいな気持ちが自分の中にあるような気がして、正解がない時代と言われつつも、正解を探してしまう。このあたりの前提や、自分のなかでの思い込みを疑うところから、考えていく必要があるのだなと思いました。

「自分のモノサシ」を持つ

正解がない時代に、なにを信じればいいのか?

ここについて、おおたさんは「自分のモノサシ」を持つことが大切とのこと。

今までは「誰かが決めたモノサシ」が良しとされてきましたが、

これからは「自分のモノサシ」を持つことが大切。

世の中との向き合い方は自分で決める。「自分のモノサシ」を持てると、自分の人生に誇りが持てるようになる。

「誰かが決めたモノサシ」というのは、偏差値だったり、進学校に入る、東大に入ると言ったこと。もちろん、それがその子に合っていることであれば良いけど、そのモノサシで決めつけてしまうのは違う。

とは言え、いきなり「自分のモノサシ」は持てない。乳幼児のときは、そのときの親としての関わり合い方があるし、小学生になったら、そのときの関わり合い方がある。

なにが子どもの個性なのか?に真剣に向き合って、それをよく見て、それに合わせて環境を用意したり、「自分のモノサシ」を持てるようにサポートをする。親としても模索していくことが大切なのかなと思いました。

そういう意味では、自分のモノサシを持つというのは、子どもだけじゃなく、大人にも言えること。まず、自分としてもアップデートしつづけること、子どもに恥じないように自分の人生を自分らしく楽しむことも大切。

「教育虐待」のリスクへの向き合い方

最近おおたさんも記事などで書かれている「教育虐待」の問題。教育に関心がある親であればあるほど、陥りやすいのかなと感じました。

  • 子どもの選択肢を増やしたい
  • 良い教育を与えたい
  • 子どもに自分で決めさせたい

というのは、とても良いこと。

でも、気づかぬうちに押し付けになってしまい、教育虐待になってしまうケースもあるかもしれない。

そのなかで、私たちとして気をつけていきたいのは、

  • 「だって、あなたが決めたんでしょう!」ということは言わない方が良い
  • 「頑張れば、選択肢が増える」は間違い
  • 「子どもが決めたこと」は、実は親の期待を選択しているだけではないか?を疑う

という話があって、とても興味深かったです。

たとえば「がんばって、東大に入れば、選択肢が増えるか?」というと、

その東大に入ったという中で、選択肢が限定される。たとえば、官僚になる人が多いなど。その選択肢の中から、キャリアの選択をすることになるので、「頑張れば、選択肢が増える」というわけでもない。

習い事も、幼児のときは自分で選択肢を持てない。親が持っている手札のなかから探してもらう。

「どんな習い事をするか?」ということよりも、

「夢中になれる経験をしたか?」ということが大切。

ちなみに、ここでおススメされていたのは、こちらの『マイク』という本です。

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自分の心の奥底の「本当の気持ち」 に向き合うということの大切さが書かれているそうです。

最後に、おおたさんご自身が、教育のなかで意識されていることとして、3つあげられているのが印象的でした。

  1. 正直に生きろ
  2. 卑怯はするな
  3. 君たちは自由だ

いろんな教育法が出てきて、どうしても「どの教育法が良いの?」という視点で見てしまっていたことに気づきました。

それぞれの教育法を知ることも大切だけど、「自分のモノサシ」を持つということを意識して、子どもと対等に向き合っていくことが大切。

そして、こういう機会で、おおたさんのお話を直接お伺いできたこと、HUCのみんなと語り合えたことが、とても貴重な時間でした。

HUCメンバーのけいこさんがグラレコをしてくださいましたので、貼っておきます!

おおたさん、ご参加いただきましたみなさん、ありがとうございました!

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