私は、「哲学」とは無縁に生きてきました。
そもそも、「哲学」ってなんだろう?
なんだか、難しそうで、取っつきにくい。
哲学がどういう所で活かされるか?すら分かっていませんでした。
そんな私が、最近よく「哲学」という言葉を耳にする。というか、気にするようになりました。
きっかけは、花まる学習会・代表の高濱先生と対談イベントをしたこと。
念願だった高濱先生とのイベント「母親をアップデート」この時に、高濱先生にありがたいフィードバックを受けたのは、「本質をつくこと。ぶれない哲学を持っていることの大切さ。」
お恥ずかしながら、本質とか哲学について、深く考えたことは無かったし、哲学と聞くとむしろ難しそうで犬猿してきたタイプです。
高濱先生は、ある時期に、半年間くらい集中して哲学を学んだ時期があったとのことで、その時に自分なりのブレない哲学や本質を考えたそうです。
そんな私は、少しでも哲学とか教養に触れようとトライをしています。
サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』の読書会は、頭から火が出そうなくらい難解でした。
サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』読書会でも普段考えないような「正義とは何か?」「自由とは何か?」に向き合う、良い時間でした。
そして、先々週からビジネス教養ゼミに通い始め、哲学的なことに向き合っています。
「らしさ」という哲学
最近読んだnoteで感激したのが、マザーハウス代表の山口絵理子のnote。
山口さんは、ブレない哲学を持っていると感じる人。15年前に、「途上国から世界に通用するブランドを創る」という理念を掲げ、マザーハウスを設立。
社会課題を解決しながら、利益を出してビジネスをするということを両立されています。その経営哲学がまとめられている本も、すばらしいです。
「社会課題を解決する」 と「ビジネスをする」という、一見相反することを、2つの対立構造でどちらかを選ぶのではなく、どちらも両立する「第三の道(サードウェイ)」を探すという考え方。
話を山口さんのnoteに戻し、言葉を引用します。
ブランドの「らしさ」の部分は「内面=哲学や価値観」。一方、それを伝えるプロダクトやお店づくりは、時代の「変化」をふんだんにキャッチする。
つまり、ブレない哲学を持ち、戦術は柔軟に変えていくということなんじゃないかな、と思うのです。
マザーハウスの場合、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という根本の哲学には、どんな局面においてもこだわってきました。一方で、戦術、アプローチの仕方、すべてのHOW TOはカメレオンのように変化してきたつもり。
「らしさ」という哲学は、この一言で語れないくらい、色んなものが詰まっていると思います。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」 をいろんな角度で分解すると、そこには哲学や大切にしている価値観が詰まっている。
私のようなユーザーから見えているマザーハウスの店舗やプロダクトは、氷山の一角にすぎない。その奥底には、哲学が価値観が詰まっている。
そして「迷わず成功体験を捨てる」と掲げ、ブレない哲学と変化し挑戦するプロダクトに向き合う山口さんの姿には、勇気をいただきます。
世の中の多くのアイディアをつぶしているのは、短期的な時間感覚ではないでしょうか。どしっとした長期的視野を持ち、「いつか花開くタネをまこう」「実験をしてみよう」という気持ちを持ってみる。目の前の数字と、大事にタネに水をあげる作業は並行して取り掛かっていく必要があることだと信じています。
そのためにはやっぱり(リーダーこそ率先して)自分の成功体験を迷わず捨てられるようにならなければいけないません。捨てるというより、「乗り越える」気概、かな。
山口さんのnoteは深いし、何度でも読んでいられる。
自分なりの「らしさ」という哲学って何だろう?
これからも考えていきたいです。
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