こんにちは、”朝5時ブログの女” なつみっくすです。
このタイトルで読んでいただいている方は、女性が多いのかなと思います。
よく「女性だけのコミュニティが苦手」という声を聞きます。
みなさんは、いかがでしょうか?
今の私だったら、「母親アップデートコミュニティ」が女性だけ(160人)のコミュニティで、ものすごく楽しいので、「女性だけのコミュニティは、楽しいよ!」と言えます。
でも、このコミュニティを始めるまでは、「女性だけのコミュニティが苦手」 と思っていたので、気持ちは良く分かります。
「女性活躍推進」ということで、フューチャーされることが多い女性。
- 「女性という属性だけで、まとめられたくない。」
- 「女性だからといって、損をしたことないし、男女差を意識したことが無い。」
- 「女性だけで集まると、陰口とか起きそうで嫌だ。なんとなく怖い」
とか思っていました。
そして、こういう声をほんとに良く聞きます。
でも、私がいま思うのは、そうやって自分で枠を付けてしまうのではなく、「ほんとにそうなんだっけ?」と、自分から試してみると違う景色が見えるということ。
2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」で日本が110位から121位へ順位を落としました。153カ国中の121位と聞いて、愕然としました。
これについては、いろんな問題が絡み合っていますが、男女問わず、一人ひとりが「自分ごと化」して取り組むのが大切と思います。
「女性だけのコミュニティが苦手」といって、たとえば企業で行われている「女性リーダー研修」を断ってしまったり、さっきのような声をよく聞くのですが、これはもったいない。
さっき書いたよくある疑問について、自分なりの考えを書いてみます。
「女性という属性だけで、まとめられたくない。」
すごくこの気持ち分かります。私も、そういう気持ちがありつつ、でも女性だけで集まる意味も感じています。
たとえば、今やっている母親アップデートコミュニティ。
「母親」という属性、「女性」という属性、属性は絞れば絞るほど熱量は上がります。
たとえばですが、「音楽好きの集まり」と「ラルクアンシエル好きの集まり」どっちの方が熱量は上がると思いますか?
これは、間違いなく後者だと思います。
熱量が上がるというのは、
- 同じ興味関心軸で会話ができる
- 共感できる
- 盛り上がれる
ということ。
シリコンバレーで女性起業家支援をしている堀江愛利さんは、女性だけの合宿をやっていて、「よく何で女性だけで区切るの? と聞かれるけど、やっぱり女性と男性の悩みは違うと思っている。女性だけでしか話せないことがある。」と言っていました。
母親アップデートコミュニティでも、「パパとか男性も入れた方がいいのでは?」という意見が出ます。
オープンディスカッションの場で、いろんな議論をするときは、パパとか男性の参加は超ウェルカムで、むしろ推進したい。
でも私たちがやっているFacebookの非公開グループというクローズドの環境では、女性だけに絞りたい。そうでないと話しにくいことが出てくると思うし、属性は絞れば絞るほど、同じことで共感できて、盛り上がるから。
まとめますと、「女性という属性だけで、まとめられたくない。」という方には、女性だけで集まる意味があることを分かって欲しい。そして騙されたと思って、そういう機会があるなら飛び込んでみて欲しい。
もしかしたら何も得られないかもしれないけど、なにかのチャンスになったり、自分の枠を超えることがあるかもしれないから。
「女性だからといって、損をしたことないし、男女差を意識したことが無い。」
こう言う方も多いと思います。私もこの言葉には、共感します。
これについては、「ジェンダーギャップ121位の日本に意見する」という特集記事で、奥田浩美さんという方が記事でこう言われています。
では、女性にできることは何でしょう。最初に「もはや男女格差は女性主体の問題ではないと思っています」と言いましたが、私を含め、既に男性社会の中である種の地位を享受してきたわずかな女性たちにできることがあります。
それは「私自身は女だからといって特に苦労をした覚えがない」と言うようなことをやめることです。121位というのは歴然たる事実です。
私たちも次の世代の日本に愛があるのであれば、121位の事実を導いているその現実の場に逆に身を置いてみる必要があります。苦労をした覚えがないのは、無関心か、その場所を避けてこられた特権なのです。
「愛の反対は無関心」という有名な言葉がありますが、次の世代の日本に愛があるのであれば、全員がこの問題に関心を持つ必要があります。
ほんとに、その通りだなと思いました。
なぜなら、私も「私自身は女だからといって特に苦労をした覚えがない」 と言っていたけど、それは無関心でもあり、その場所を避けてこられた、無意識に避けてしまっていたから。
母親アップデートコミュニティをやるようになって、「ジェンダーギャップ」について、「自分ごと」として目を向けて見ると、ぜんぜん違う景色が見えてきた。
- 大企業の役員が並んでいる写真
- 内閣の閣僚の写真
を見ると、男性がいっぱいいて、ほとんど女性がいない。
これが当たり前だとか無意識に、無関心に見過ごしてしまっていた自分に気づきます。
「女性だからといって、損をしたことないし、男女差を意識したことが無い。」と言う方には、「むしろその特権や、今までどうやってきたかを、他の女性に伝えて欲しい」「もしかしたら、ご自身で気づいていないジェンダーギャップもあるかも」と言いたいです。
「女性だけで集まると、陰口とか起きそうで嫌だ。なんとなく怖い」
これまたすごく分かります。私も、なんとなくそう思っていて、学生のときも「絶対共学が良い」と、男女共学の道を選びました。
女性だけの集まり、コミュニティを意識的に避けてきた人間です。
- なぜ女性だけのコミュニティで、陰口が起きるのか?
- ほんとに女性だけのコミュニティは、うまくいかないのか?
私なりに自問自答しながら、1年コミュニティを運営してみて分かったことがあります。
まず、女性は「言葉にしない」ことが多いのではと思います。言わなくても分かってくれるよね、とか気持ちを察して欲しいとか。
あとは「自己表現」をすることが、男性より女性のほうが抵抗がある。
なぜなら自己表現する女性は、「強い」とディスられたり、男性ばかりの場では女性が自己表現(発言)することがしづらいから。
あえて「言葉」にする
言葉って、ほんとに大切だなと思います。
私たちのコミュニティでは、「だれも否定しない」というのをたった1つのルールにして、それをみんなが見えるアナウンスに書いたり、ミーティングやイベントで言葉として言い続けていました。
それが、こんなにも安全安心を感じる土台になったのは、「言葉」にしたから。
「それいいね」「その行動すばらしいね」とか、ちょっとした声がけも「言葉」にしていくことで、自己肯定感アップにつながる。
言葉にすることの大切さを感じた1年。
「良い空気」をつくる
みんながここでは発言していいんだという安全安心の「良い空気」をつくることが大切。
これについては、前にこちらのブログで書きました。
未来食堂「誰でも戦力になれる」徹底した仕組みづくりとは?良い空気をつくる3ステップ。
- まずは自分が「良い空気」をつくる
- 人を介して「良い空気」をふくらませる
- 「悪い空気」が入り込む余地を与えない
前提条件として、リーダーが醸す空気以上に良くなることはない。
オープンにする
こんなにも陰口が無い女性だけのコミュニティって、すごいなと思います。
ミーティングで話したこととか、みんなのやり取りとか、それぞれがどんな人間か(自己紹介)がオープンになっているから。
と思わず長くなってしまったのですが、
「女性だけで集まると、陰口とか起きそうで嫌だ。なんとなく怖い」と言う人には、「そうならないように “言葉、良い空気、オープン” を意識すればいい」と言いたいです。
私の場合は、自分の枠を超えて飛び込んでみたら、めちゃくちゃおもしろい発見があったので。
そういう人が増えるといいなと思って、書いてみました。何かの参考になればうれしいです。
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